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様々な関門を突破せよ!~一般質問のコツ➀

 令和5年9月定例会、12月定例会で一般質問をしたことで、何となくですが、一般質問のコツみたいなものが分かってきましたので、今回紹介したいと思います。

 まずは、一般質問とは何か?についてのおさらいです。
前々回、「一般質問デビュー」で書きましたが、一般質問とは、議員が市政運営全般について疑問点を質問することにより、市長などの政治姿勢、政治責任を明確にさせる。ひいては現政策を変更・是正させたり、新規の政策を採用させることなどを目的とします。

 良い一般質問とはつまり、「行政を動かす質問」。もっと言えば「行政が動かざるを得なくなる質問」です。これに対して、悪い質問とは「単に分からないことを聞くだけ(自分の勉強なら他の場で聞いて~)」「自分の意見を言いたいだけ(それはあなたの個人的感想ですよね)」といったところでしょうか。あと、地方議会でよくあるのは、「それを聞かれても市は答えようがない(安全保障やインボイスについて聞かれても。。それは国会でする議論)」です。

 このような点を考慮して、一般質問に向かうのですが、無事に終えるまでには様々な関門が存在します。

関門➀行政は一般質問を避けたい生き物

 行政側としては、なるべくなら議員に一般質問をしてほしくないものです。主な理由は、、余分な仕事が増えるからというのが本音では。あまり痛い所を突かれたくないということも。なので、こちらがこんな質問がしたいと申し出ても、「予算がない」「人員が足りない」などとかわされることもしばしば。たとえゼロ回答だとしても、「まずは議論の俎上に乗せるのが目的なので」などと切り返し、質問すべく粘りましょう。

関門②他の議員に先を越されるな

 人間誰しも考えることは同じ、議員もです。なので、話題のトピックや重要政策については誰もが質問をしたがります。質問をしようと思って某部署に行っても「その質問は、すでに○○議員が行うことになっています」との言葉が返ってくるのは、よくあること。これはと思ったら即刻、行政に問い合わせましょう。

関門③質問するタイミングと内容を見極めろ

 自治体予算の年間スケジュールは、以下のようになっています。

7月~9月/各部による次年度予算計画期
10月/財政運営方針(予算編成方針)の発表
10月~11月/各部からの予算要求
11月~12月/財政部の査定・審査・予算内示
1月/首長の査定・審査・内示
3月/議会での予算審議・可決

一般質問もこれに合ったものである必要があります。
例えば来年度予算について審議する3月議会で新たな政策を提案するような質問をしたところで意味がありません。9月議会でするべきでしょう。同じように、年度が始まったばかりの6月議会で新年度予算で出された政策の進捗状況を聞くのも時期尚早です。

 という訳で、単に質問すれば良いのではないので、その時期に合った、まだ誰もしていない質問を見つけるというのは、なかなか難しいもの。予想以上に一般質問のネタ探しには苦労するものだなと実感しております。

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