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注文住宅の諸問題を解決するために、あえて”コミュニティ”という手段を選んだ理由とそのメリット

「家づくりを人生最大の幸福をもたらすものに」をモットーに【by Our Side】という注文住宅の施主側のみが参加できる秘密のWEBコミュニティの開発を行っている松井一(まついはじめ)です。

自己紹介はコチラより。

そもそも「何故、注文住宅の業界に足を踏み入れたのか?」については以前の投稿のコチラコチラで説明させていただいた通りなのですが、

「何故、注文住宅の諸問題を解決する方法としてコミュニティという選択肢を採ったのか?」については触れていなかったので、今日はこの辺りについてお話しさせてもらえればと。

解決策としては他にも「YouTubeやブログでの情報発信」や「メディアサイトの運用」なども有り得る訳ですが、何故あえてコミュニティを選んだのかの理由ですね。

“あえて”という程の理由じゃないかかもしれませんが、とにかく理由としては「後ろ向きのもの」「前向きのもの」含めていくつかあるので、1つずつ説明したいと思います。

理由①そもそも素人が情報を発信したところで誰も話を聞いてくれないから

はい。YouTubeをやろうがブログをやろうがサイトをやろうが、素人の解説なんてほとんど誰も話を聞いてくれません。

この辺りのGoogleの兼ねてからの見解は正しく、専門家でもない人が真正面からYouTubeやブログをやってもメディアサイトをやってもほとんど上手くいくことはないので基本的にはこちらの選択は早期に捨てました。

実際、YouTubeを試しにやってみたものの「結局お前誰?」「専門家でもないのに何なの?」となるだけで全く可能性を感じられなかったのです。

特に建築や不動産関係って専門性が高いだけにその傾向は顕著で、素人による注文住宅のYouTubeチャンネルを何とか頑張ってやっている人も一部では存在しますがハッキリいって状況は散々たるもの。

アップした動画のほとんどが低評価の嵐。専門家じゃないのに知ったようなことを言いやがって!と視聴者から反感を買っているのが原因の1つだと僕は分析しています。

(Twitterにて視聴者を批判するような投稿をしているのも理由の1つだと思いますが。)

また別の視点として、トラフィックを獲得するという観点に立った際には、体験談やルームツアー(建てた家の紹介)といったコンテンツは大変有効なのは間違いないです。

(しかも、専門家じゃなくても作成可能ですからね。)

ただ、そればかりをやったところで結局は次の「理由②」で説明している通り“本来の目的”を達成することができないのですね。

ルームツアー動画などはトラフィックを稼ぎやすいコンテンツなので取り入れていきますが、あくまでも目的はコミュニティを知ってもらう為のキッカケだと捉えています。

理由②本来の目的を達成することが出来ないから

ゴールが収益を得るというのであれば、YouTubeやブログやメディアサイトの運用でも何とかなるところはあると思います。

先述した通りルームツアーに特化するとか、失敗談や後悔ポイントに特化するなど、アクセスを稼ぎやすいコンテンツを経験者から買い取る形で作成し、YouTubeやインスタで発信していけば間違いなく成果は得られるはず。

ただ、あくまでも僕の目指しているゴールは、「家を建てる全ての人に最高の家を建ててもらうこと」、それから「業界を変えること」なので、そういったことをメインにやっていてもゴールにはいつまで経っても辿り着くことが出来ないのです。

もっとダイレクトに「ユーザーが知るべきこと」や「知りたいことへの答え」を「リアルタイム」で提供し、成功者や良質な体験をしたユーザーを輩出していかないことには、家作りの主権をこちら側(施主側)には持ってはこられないですし、ひいては「業界を変えること」には繋がっていかないのです。

それを含めて理由③でも説明している通り、コミュニティという形には非常に可能性を感じているのです。

あくまでも理想とするものを立ち上げ、集まってもらえる状況に持って来ることができれば、という条件付きではありますが。

理由③コミュニティという形式とそこに集まるユーザーに大きな可能性を感じているから

僕自身も1年半ぐらい前からマイホーム計画を進めており、特に僕の場合はインスタを利用しているのですが、そこでやり取りされている情報の内容や質、それから頻度というのが非常に高く、そこに集まる人のやる気や可能性を大きく感じています。

例えば、僕は過去に内装屋さんで少し働いていたことがあるので、「シンコール」という会社やCFや長尺シートといった言葉を知っているのですが、まさかインスタに集まっている施主さんまでもがそんな言葉を普通に知っているというか、それらを使って普通に会話しているとは思わなかったのですね。

さらには「平田タイルのあの品番があーだこーだ」とか、「アイカ工業の洗面の天板が」とか「朝日ウッドテックのライブナチュラルが」とか、「サンワカンパニーのクアドロスリムってヤバいよねー」とか、いやいや、あんたら滅茶苦茶マニアックすぎるでしょうよ!と思うと共に、その熱量や勉強熱心さに驚かされたのです。

これを目の当たりにしてイケると。

ユーザー側という素人のみが集まるコミュニティという形式でも十分に問題を解決していけるなと思ったのですね。

ツイッターで誰かも言っていましたが、別にその人が全ての知識を持ち合わせている必要はなく、世の中には素晴らしいコンテンツを出している人がいるので、誰かがそこへ繋いであげればとんどの問題は解決できると。

特に法律が絡んでくる問題だったり、構造だったり、耐震だったり、断熱だったり、気密だったり、そういったものは、注文住宅の業界でも一級建築士の方や工務店の方が熱心にYouTubeでノウハウを語られているので、あえて素人である僕達がコンテンツを作る必要なんてないと思うのですね。

(そんなところで競合したって意味もないですし。)

同じようなことを体験した人や勉強した人がそのコンテンツに繋いであげたり、体験談を伝えてあげれば済む話で、僕たちは逆に専門家や業者の人が取れない立ち位置を取り、そこでしか提供できない価値を生むこと、届けることに専念すべきかと。

業者ではないユーザー同士だからこそ、分かり合える部分があり、話したい事があり、聞きたいことがあり、繋がりたい人もいる。

それにインテリアやデザイン面に関しては、ユーザー側の方がよっぽどオシャレなものを知ってたりしますし、またそれらの情報を他の人に共有することに寛容であるのは注文住宅クラスタの間違いない特色でもあるので、そういった空気感を含めてユーザー側のみが集まるコミュニティに大きな可能性を感じています。

ただし、こういったプラットフォーム的なコミュニティというのは、運営側が強烈に偏った主義主張を発信できないという事情があるが故に、人が自然に集まりだす状況を作るまでが何よりも大変で、そこに至る迄には数々の泥臭い作業や試練が待ち受けている訳ですが、とにかく、こちらとしては全力で“良いもの”を作り上げ、ユーザーが自ら他のユーザーを連れてきてくれる状況を作っていくしかないと考えています。

「家づくりを人生最大の幸福をもたらすものに」というモットーを全ての土台に据え、見た目の良さや使いやすさといった機能面の充実は勿論のこと、安心安全な場づくり、質問こそが未来を変える原資だという文化の構築や浸透、自助の精神の大切さ、積極的な人をヒーローに引き上げていく仕組み、コミュニティで日々生まれるトピックやデータの整理と発信。

これらを地道に確実にやっていくしか道はないですよね。

追伸

若干遅れ気味ではあるものの、いよいよプロトタイプの完成も近づいてきました。

まだ、ロゴが固まっていなかったり、プロトタイプにデザインが入っていなかったり、プログラムが想定した通りに動くかどうかも分からない状況ではあるのですが…。

とにかく、まずは来年のプレローンチに向けて一歩一歩、進めていきたいと思います。

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