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「GetNavi」と「田中圭」

宣伝じゃ!


何を隠そう、最近この宣伝が効果を生んでいる。なんともいやらしい話で恐縮なのだが、これこそが宣伝活動の本懐なのだから、これ以上にうれしいことはない。

私は、ダメな奴だ。今更カミングアウトすることもないのだけど、怠惰で、愚鈍で、加齢臭が酷く、人間がアントマンくらい小さい。
しかし「続ける」ということは、少しだけできている気がする。特に、お酒を飲むことは、本当に上手に、長い期間続けることができている。
続けるためのパワーワードはこれだ。

私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることです。
byトーマス・エジソン

今週も、始めようじゃないか。
「GetNavi11月号」だ。
現在超好評発売中。

なんと今号は、人気アウトドアブランド「コールマン」とのコラボによる、コンパクトなショルダーバッグが付録についているのだ!
★POINT★
・使い勝手の良いサイズ感で、ちょっとしたお出かけにピッタリ
・黒のレザー調タグにエンボスで入ったさりげないロゴがクール
・裏地は水を通しにくい素材を採用し、ガジェット類を入れても安心
ひと足お先にこのバッグを使ってくれた人気モデル・橋下美好さんのインタビューも必見。

というか、この付録、モノがとても良い。ちょっと付録のクオリティを超え、「コールマン」らしい質実剛健さをたたえた、実に本格派の商品になっている。

なかには「付録で雑誌を売るなんて」という人もいるだろう。「情報こそが商品だ」と。しかし、書店コンビニで、消費者に手に取ってもらえる「フィジカルな媒体」に、+アルファの「フィジカルな価値」がついていることは、どっちかというと強みを生かした魅力だと思うのだ。

やれることはやる。
戦えるフィールドでは戦う。

今の私の実力では「あのー松井さん、雑誌市場の売り上げ規模20年前くらいに戻してもらえます?」というお願いは、コントロールできない。だが、この逆風が吹く雑誌市場で「消費者に喜ばれる商品を開発できます?」と問われたら、それはコントロール可能だ。

まあ、私というか、今回は編集部の皆さんが、素晴らしい商品を開発してくれた。もちろん誌面の手抜かりなし(ここ大事)。コントロール可能な領域で、我々は前を向いて今日も進んでいきたいと思う!
では本日は「コントール可能/不可能」の話で、本稿を締めようと思います!

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ビジネスの現場において、直面する課題は様々だ。課題の中には、「コントロール可能」なものと、「コントロール不可能」なものがある。

例えば現状でいえば、「コロナウイルスの感染者がある程度出ている」という問題は、社会視点でいえば、自分ではどうにもならない。事業運営において「コロナウイルス撲滅」から課題設定として、そこに時間やリソースをつぎ込むのは間違いなのだ。一方「コロナ禍において消費者に価値ある商品が提供できてない」となれば、これは「コントロール可能」な課題だ。オンラインサロンやウェブソリューションなど、実効性の高い対応を検討していくことが可能になる。「本当にコントロール不可能か?」という問いかけも重要だが、事業のスピード感を上げるためには、この切り分けができているかどうかが大切なのだ。

人生も、同じだ。アンチエイジングという言葉は一般化したが、やはり「年を重ねること」自体は「コントロール不可能」。そんな中でも、若々しく肉体を保つためにエクササイズをこなす、食事改善を実施する、などは「コントロール可能」なエリアだ。

見た目においてはどうだ。美容医学が進歩したいま「ちょっと鼻を高くする」「歯並びを矯正する」「ぱっちり二重にする」などは、ある程度「コントロール可能」になってきたが、やはり根本から変えることは、コントロール不可能ゾーンだろう。「伸長を210cmにしたいんだけど…」というリクエストに対しては、「生まれ変わってワンチャン狙え」としか言いようがない。

その点、体形の改善、ファッションによる外観の変化などは十分にコントロール可能。なかでも、「外観の変化」を求める方に、もっとも手軽にコントロールできるのは「髪型」だろう。

先日、美容院に行った。美容師に、髪型をリクエストするというのはなかなか気恥ずかしいものである。「前髪はこうでサイドはこうして、襟足は…」と事細かに指示を出すと、「プッ、その通りやったら綾小路きみまろですけど?」とか内心思われているかもしれない、と思ってしまい、結局「前回同様でお願いします」となる。

これはアカン。

私は一念発起し、理想のヘアをコントロールして手に入れるべく、一枚の写真をスマホに入れて美容院に向かった。

田中圭、である。
あの、圭だ。

「この通りによろしく。オレ、後、寝てるから」

こう言い放ちたい! 

しかしこれはこれで、「すみません、ヘアは寄せられますが、顔面自体は圭というより爆笑問題の裕二に近いので、結果、似ませんけどいいですか?」と思われてそうだ。だがそこはグッと耐えて、出した。

反応は「ほーん、田中圭さん。承知しました」程度のことだった。

まあそうしたリクエストはよくあることなのだろう。ところが、美容師さん、思わぬ写真ぶっこみに脳が突然バグったのだろうか、「松井さん、ちょっと生え際の白髪が目立ってきましたね。今回は白髪染めではなく、ブルーのハイライトいれちゃいましょう!」と謎の提案。

なぜだ。

なぜなのだ。

青を入れることで、「圭」との距離感をうやむやにしようとしているのかもしれない。

しかし結果は、おでこから上が圭、下は45年連れ添った顔のまま(当たり前)。とはいえまあそこそこさっぱりとしたし、気分よく帰宅した。嫁に報告するすると失笑&無視のコンボが待っているので、ここは娘だ。娘に感想を問うた。

「今回有名人の写真見せて髪切ってもらったんだよー、さて一体誰の写真でしょーか!?」

しばらく頭頂眺める娘。

そしてパッと閃いて彼女は答えた!

「わかった! セシタマンでしょ! 『死ぬこと以外NGなし』のセシタマンの髪型に似てる! パパもそろそろ死ぬこと以外NGなしにしたら!?」

セシタマン。

芸人・天竺鼠の瀬下豊さんが、テレビなどで演じるキャラクターのようだ(YouTubeチャンネル『全力戦士セシタマンチャンネル』/2020年4月開設)。要は、髪型も「コントロールできると思うなよ」、ということだ。

さて、シルバーウィークも終わりのほう、最後の土日となりました。天気は少しクラウディですが、心は晴れ晴れと、マーベラスに最高な週末をお過ごしください!

皆さんのこと、大好きです!

なんだかしょうもない日常の雑文ですが、そんなものでも読んでいただけて嬉しい! ネガティブなことを書かず、なんだか安心するようなものをお届けしたいです。