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自分の「幸せの価値観」が何に根ざしているのかを見極めよう!

「幸せ」っていうとなんとなく、恋人や友人や家族といった豊かな人間関係に囲まれて、助け合いながら生きていくようなイメージがあります。これは確かに1つの幸せの形であり、僕自身も家族や友人に恵まれてハッピーに暮らしています。

しかし、人間が幸せを感じるのは、充実した人間関係だけとは限りません。実はこれ、おおよそ3つのタイプに分けられるのです。ある人は権力を得ることに何よりも強い喜びを感じますし、またある人は何かを達成することに強い満足感を感じるのです。はたまたある人は、権力も達成もどうでもよくて、それより何より円満な人間関係を築き上げ、それを維持することに大きな意味を見出します。

具体的な例を挙げてみましょう。

権力動機タイプ

この種類の人々は、競争に勝つことに大きな喜びを見出します。競争に勝ち抜き、権力を得て、他者に大きな影響力を持つことが何よりも大切なのです。責任を課されることを厭いませんし、むしろ強いやりがいを覚えます。また、このタイプの人は他人と仲良くしたり、何かを達成するよりも、尊敬されたり、信望を得たり、他人に強い影響力を持つことを何よりも重要なことと感じます。管理職や経営者に向いているタイプと言ってもいいでしょう。

達成動機タイプ

その一方で、何かを達成することに強い喜びを感じる人もいます。このタイプの人は勝つか負けるかは割とどうでもよくて、自分の理想を追い求めることに意義を見出します。例えば儲けなんか度外視して究極の味を目指しているラーメン屋さんなんかがこのタイプに属します。この人に「ラーメン屋さんは競争が厳しいとからやめときなよ。アフリエイトの方が儲かるよ」とか言っても意味ないわけです。何しろ、この人の究極の目的は究極のラーメンを作り、お客様に喜んでもらうことだからです。

プロセス改善とか新製品開発とかメチャクチャ燃える人っていますよね。いつも新しいことを考えていて、手を替え品を替え新しいことに挑戦します。週末も潰して新しいツールを作ってきたりします。より効率の良いやり方とか、効果的な手法とかを常に考えている工夫魔です。完璧主義者が多く、なんでも自分の手でやりたがり、人に任せるのがあまりうまくありません。このタイプは一人でほおっておくのが一番です。

親和動機タイプ

もう1つのタイプは、円満な人間関係を築くことに幸せを感じる人々です。このタイプの人は競争とか創意工夫とか割とどうでもよくて、皆と同じように働き、円満な関係を築くことが最大の関心事なのです。新しいブロセスが導入されたり、上司が変わったりして人間関係が乱れることを嫌います。一人で黙々と働くよりも、みんなとワイワイと働く職場を好みます。こうした社員が多いとイノベーションは起きにくいですが、平和で過ごしやすい職場が構築されます。

マクレランドの欲求理論

さて、この幸せの3つの要素は別に僕の発明でも発見でもなんでもなく、マクレランドの欲求理論(McClelland’s Theory of Motivation)としてよく知られた説です。

※この文章は単品で100円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。

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