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団地猫、快方へ。

まずはじめに朗報から。保護した猫はとてもいい状態で快方に向かっています。ここを読んでくださっている皆さん。そして色々と助けてくださった皆さん。アドバイスをしてくれた皆さん。本当にありがとうございます。あと一息がんばります。

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土曜日は週一回の定期通院

 土曜日は出勤だったので夕方の予約にしていた。病院に到着するといつもは二桁の待ち人数なのに三番目でラッキーと思ったのだが、なかなか呼ばれずに時間も経ちぬか喜びに終わる。結局はいつもと同じように30分ほど待ってから診察室へ。普段の様子を聞かれる。一日一回にした、消毒と軟膏の塗布、食欲旺盛、便も正常、行動半径が広がってきたこと、痒がることなどを伝え、診察してもらう。

・目の状態は非常に良く結膜炎は完治
・耳の状態もずいぶんよくなったので、掻き傷の瘡が直れば問題なし
・手の指は再生してきているので、爪は生えないかもだが生活に問題なし
・見た目で黄疸、脱水は改善されたようだ
・内科的な状態を知るために血液検査をする

 問診と目や耳の処置を丁寧にしてもらい、爪も切り採血をする。なぜかこの日は急に混み始めたり、急患が出たようで、ここからの待ち時間がすごく長かった。病院の待合室は動物に温度を合わせているせいか、ものすごく涼しい、というか寒い。Tシャツ一枚だと風邪をひきそうな気温だ。そしてずいぶん待たされた後に結果を聞いた。

 寒くて長く待たされたイライラを帳消ししてくれる結果だった。6月6日の血液検査の結果もその前の週から比べると飛躍的に良くなってはいたが、今回は自力の治癒力を試される週だったので、すごく心配だった。結果は良好バンバンザイ!だ。ヘマトクリット(HCT)とヘモグロビン(HGB)はともに正常値になり、赤血球数を示すRBCだけはわずかに低いがずいぶん改善された。オレの健康診断結果よりずいぶんいいんじゃないか?結果報告は以下の通り(比較のため先週分も掲載)

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 またアルブミン値や総ビリルビン値は正常値に回復し、肝機能の回復、黄疸の治癒も確認できた。保護した時、腎肝機能の衰えは貧血同様に深刻で、真っ黄色のおしっこをひっきりなしに、日に数十回もしていたのが信じられないぐらいだ。今だからおだやかに思い出せるが、間違いなく死ぬと思っていたから、それが間違いでよかったよ。週一回の点滴も打つかどうするか「念のために打っておくか」と獣医師が迷うぐらいだ。続けている投薬も赤血球中のリケッチアを駆除するビブラマイシンは続けるが、あとは痒み止めの薬だけに切り替わり、内科的には合格点だ。

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見た目はあちこち毛が抜け傷もあり、決してきれいな状態ではないけれど、それでも体の中からのネガティブな要素がなくなれば、あとは時間が解決してくれるだろう。いつまで通院が必要かは来週ぐらいに判断してもらえるだろうけど、命を預かった身としてはずいぶんと安心できる。

 通院も週一回、猫の状態も比較的落ち着いてきた。どうやらこの備忘録も猫の健康状態の記録よりも、オレとの『付き合い日記』的になってきた感がある。書き込むことで気がつくことがたくさんあるし、皆さんからの知恵も授かることができる。ありがたいことだし続ける価値はあるだろう。これからは若干ペースを落とした日記になるだろうが、完治して里親がみつかるまでは書き続けたいと思う。

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血液科学検査の詳細

総ビリルビン(T-Bil)7.1→0.4 正常値に回復
赤血球中に含まれるヘモグロビンの分解産物で、胆汁に排出される色素。間接ビリルビンと直接ビリルビンがあり、合わせて総ビリルビンと呼ばれる。肝臓や胆のう・胆道に異常があると、ビリルビンが血液中に増え、黄疸が現れる。
アルブミン(ALB)2.2→2.5 正常値に回復
アルブミンは主に肝臓で作られるたんぱく質で、数値が低い場合は肝臓に何らかの異常が起きているか、アルブミンが腎臓や腸管から漏れ出していることを示す。
アルブミンの値はg/dl(グラム・パー・デシリットル)という単位で計測されます。基準範囲(正常値)は2.3以上とされ、これ以下の数値が出た場合、何らかの病気や栄養障害が疑われる。ただし、アルブミンの検査のみでは詳しいことは分からないため、その後に精密な検査を行う。2.2→2.5正常値に回復

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処方薬の資料

アタラックス錠(新規)
抗ヒスタミン薬(内服薬・注射剤・貼付剤)
抗ヒスタミン作用(体内物質ヒスタミンの働きを抑える作用)によりアレルギー反応を抑え蕁麻疹、花粉症、喘息などによる皮膚の腫れや痒み、鼻づまり、咳などの症状を改善する薬
アポキル錠(継続)
痒みと皮膚炎の緩和に有効。有効成分オクラシチニブは、インターロイキン(IL)-31等アレルギーの痒みと炎症を惹起する サイトカインのヤヌスキナーゼ(JAK)を介した細胞内シグナル伝達を阻害し痒みのサイクルを断つ。犬(猫)は、アレルギー反応によって痒みを感じると、その部位を舐める・掻く・擦るといった掻破行 動を示します。皮膚が掻破されると、皮膚のバリア機能は低下し、炎症性サイトカインの放出が促され炎症は増幅し、さらなる掻破行動へとつながります。 痒みを早期に緩和し、痒みサイクルの悪循環を断ち切ることは治療上極めて重要。朝夕1/2錠一週間投与
ビブラマイシン(継続)
ビブラマイシンは、有効成分がドキシサイクリンを含有するテトラサイクリン系の抗生物質。ドキシサイクリンは、細菌の蛋白質合成を阻害することで増殖を抑え、菌作用と殺菌作用を示します。適応菌種は、ドキシサイクリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、炭疽菌、大腸菌、赤痢菌、肺炎桿菌、ペスト菌、コレラ菌、ブルセラ属、Q熱リケッチア(コクシエラ・ブルネティ)、クラミジア属 ※本来はヒト用の医薬品ですが、動物用の医薬品としても使用可能。







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