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一流の頭脳

一流の頭脳という本が目についたので読んだ。

私たちは腕を強くしたければ腕を鍛えるように、頭脳のパフォーマンスを上げるためには頭を使えば良い、と考えがちである。

しかし、いくら脳トレ問題を解こうと脳が成長することはないらしい。ただ、脳トレが得意になるだけだ。

頭脳のパフォーマンスを上げる唯一の方法。それはお金をかけずに行うこともできるし、明日から行うことができるほと単純なものだ。

それは「運動」である。

といった感じで、この本は運動がいかに私たちの脳に絶大な好影響をもたらすのかということが、科学的根拠をもとに説明され続けている。

本の内容に強いパッションを感じるので、運動のモチベーションアップに大きくつながる。運動が続かない人や、ジムに通おうか迷っている人の背中を強く押すと思うので、そんな人には強く推奨したい。

私は最近まで資格の受験生として毎日試験勉強に追われていたのだが、合間にジムには通っていた。ストレス発散になるかなと思っていた程度だったけど、今振り返るとあれは正解だったのだなと思う。

1万年前といわれると私たちが原始人の頃といったように感じてしまうが、身体の構造自体に大きな変化はないらしい。ある種が進化を遂げるためには生物学的にもっともっと長い年月が必要である。

しかしながら、人間の周りの環境はどうだろう。ここ数百年でまるで別世界のように変化してしまった。この、不変の身体と変化する環境の間に歪みが生じているらしい。

要するに、生きていくために動くことが必要だった原始時代の環境に合わせて身体が作られているのにもかかわらず、今私たちは動かなくても生きていける環境に同じ身体で生きているということだ。

皆さんが運動したくないのは、この後あるかもしれない大きな狩りに体力を備えようとするためです。お菓子につい手が伸びてしまうのは、食料が手に入るのは今だけかもしれないから、今のうちに食べて蓄えておけと脳が命令するからです。

しかし今を生きる皆さんは、狩りに出かけることもありませんし、食料はスーパーでいくらでも得ることができます。

何度でも言います。皆さんの身体は動くために作られています。運動すれば脳に大きな好影響をもたらすようにできているのです。(どんな好影響?それは是非本書で)

是非、今日からでも運動を始めましょう。もしモチベーションが続かない場合は本書を手に取ってみてください。

このnoteによって皆さんの生活、通じて人生が一変するようなきっかけになれば幸いです。


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