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そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編その3]

🔲大学院の最大の難所はやっぱ修士論文でしょう。

こんにちは、まっつんです。
さて、巷で噂のリカレント教育を大学院という視点で書いています。
前回、前々回で、リカレント教育としての大学院入学について、そして、仕事との両立について少し書いて見ました。
しかし、大学院への進学を決意する際に、最も心配することは、やっぱ修士論文でしょう。ということで、今回は大学院最大の難所という修士論文について書いて見たいと思います。

🔲そもそも修士論文ってなに?

最初に論文についてですが、論文とは研究者がその研究成果について論理的な手法で書いて世に発表したものです。
建築家は、その建築物が世に残り、音楽家は作曲した曲が後世に残ります。研究者は、その足跡が論文という形で世に刻まれているいくのです。自分のやったことが形として残っていく職業って意外に少ないのかもしれません。

論文にも種類がいくつかあり、大雑把に言えば、
①入試の合否を決めるために、一定のテーマについて論理的に文章を作成するものなどは「小論文」
②学会や学術雑誌に掲載される研究成果などは、「学術論文」
そして、
③大学や大学院を卒業、修了する際に書くのが、「学位請求論文」
学位取得の修了要件として論文の提出が必須という大学もあれば、卒業論文はない大学もあります。
大学院も専門職大学院では、必ずしも修士論文が必要という訳ではないのです。

出典:Wikipedia 論文より

しかし、大抵の社会人大学院では、「修士論文」を書かなくては、学位を修了と認められないことになります。修士論文の位置付けは、
        「卒業論文」<「修士論文」<「博士論文」
と学位申請論文の中では、中間に位置しているように思えますが、博士論文を基準に考えると、「修士論文」とは「卒業論文」を少し高度にしたレベル的には、全然気が楽な論文と思ってしまいます。
しかし、大学を卒業してからすでに何年も経ってからの論文執筆は、なかなか骨が折れることは間違いありません。

🔲社会人の修士論文におけるアドバンテージ

次に、社会人大学院生の持つアドバンテージについて考えて見ます。
果たして、社会人が日々の業務と並行して、研究する時間も十分に取れないままで修士論文を完成させることができるのだろうか?
誰もが悩むことになる問題です。
しかし、社会人としての経験は存外、役に立つものなのです。
一例を挙げると次のようなアドバンテージが存在することになります。

社会人としての強みとはなにか
①担当業務、業界について研究者にはない実践から獲得した知見がある。
②社会人は報告書、稟議書など文章を書くスキルが備わっている。
③社会人は業界分析、事業計画策定など、情報収集・分析業務を日常的に行なっている。
④社会人はタイムマネジメントスキル、PDCAサイクルによる計画遂行能力が備わっている。
⑤限られた時間、情報という制約のある中でも、ある程度のレベルの結論(落とし所)を導きだすことを業務として行っている。
⑥主査・副査との円滑なコミュニケーションが取れる。

このように、社会人大学院生は、社会人経験と仕事で得た知見をフル活用することによって、修士論文におけるアドバンテージを発揮することができるのです。
逆に言えば、自分の得意分野である仕事とリンクしない研究は、忙しい社会人大学院生には向かないと言えます。
たまに壮大なテーマを語る社会人大学院生がいますが、先に記した通り、時間と情報の制約を理解する必要があります。つまり、研究者が一生のテーマにするようなものは扱えないのです。
そもそも論文は、自分に答えが導き出せるテーマを扱うべきなのです。

ズバリ、社会人大学院生は、自分の専門分野を研究テーマとして扱うことで、その優位性を存分に発揮することができるのです。

研究テーマの設定さえ間違えなければ、あとは日々仕事で行っている通りに淡々とスケジュールに従って、積み上げるだけでも修士論文が完成することになります。
最後に、学術的な部分は、主査、副査の教授たちのアドバイスに従って補正すれば良いのです。そのためにも、コミュニケーションスキルは必須なのです。

🔲まとめ

社会人大学院生の最大の難所は、修士論文の完成にある
そのためには、社会人として獲得したスキルや知見をフル活用する必要がある。
そして、修士論文のテーマは、自身が最も専門とする仕事とリンクした研究にすることで、日々の仕事が研究となる。この利点は最大限活かす必要がある。
テーマさえ間違えなければ、社会人大学院生は、文章作成、情報収集、情報分析、作成計画立案・実行、タイムマネジメント、主査・副査とのコニュニケーションなど、学部からの進学した院生と比較しても有利な点が多い。
この特性をよくよく理解して研究を進めることで、大学院の最大の関門である「修士論文」をクリアすることが可能となる。

是非、社会人大学院生を目指す方、今、修士論文を書かれている方は、社会人だからと気後れすることなく、修士論文という難所を乗り越えていってほしいものです。

以上、今回は「そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編 その3]「大学院の最大の難所はやっぱ修士論文でしょう。」を書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
次回もよろしくお願いします。

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