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そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編その7]

🔲博士論文審査条件のクリアは最優先事項!

こんにちは、まっつんです。
いよいよリカレント教育実践編は博士課程後期に突入しています。
今回は、忙しい社会人大学院生が、博士課程後期に進学してまず何をしなければならないのかについて少し書いてみたいと思います。
日々仕事に忙しい社会人が、大学院のしかも博士号を取得するためにどうやって、いくのか、例によってまっつんの実体験からの内容なので、一般的ではないかもしれませんが、何か少しでも皆さんの参考になる部分があればとシェアしていきますのでよろしくお願いします。
まず、誤解を恐れすにいうとすれば、学士号は、大学で授業にでて単位さえ取れば自動的に卒業できて学士号が授与されることになります。
修士号は、実際にやっているときは、こんなに大変なこと始めてしまって、本当に修士号なんて本当に自分も取れるのだろうか?などと不安になることもあったと思いますが、実は、極端な話をすれば、修了に必要な単位をとって、修士論文さえ出してしまえば修了できるのです。
要は、毎回授業へ参加する時間と修士論文を書くための時間をいかにやりくりするのかという問題さえクリアしてしまえば、なんとかなるレベルです。(たまに修士論文で落とされるケースもあるようですが、レアケースのように思います)
一方で、博士号は、いくつかの関門があり、そこを1つ1つクリアしていかないとゴールの博士号に到達できない仕組みとなっているのです。(そして恐ろしいことに関門をクリアしてもゴールに到達できない場合もある)
そのためも、博士論文執筆へ最大限リソースを振り分ける必要があります。
よって、博士課程後期に進学した方は過給的速やかに、博士論文審査条件のクリアを目指すべきなのです。
博士論文では、学士の卒論や、修士の修士論文のように締め切り2週間前から怒涛の追い込みで完成させた的な方法は通用しないのです。

🔲博士論文審査条件とは・・・

では、博士論文審査条件とはどんなものでしょう。最も重要なものは、学位申請論文提出に必要な研究業績論文です。しかも査読付きの原著論文です。そもためには、一般的には、どこかの学会で研究発表をして、論文を完成させ、投稿し、その学会の査読を通る必要があります。当然、どこかの学会に入ることが必要となるのです。大抵の学会は、どなたか推薦してくれる方がいなければ入れません。社会人大学院生は、そこから始めなければいけないのです。博士課程後期で主査をお願いする教授の推薦で学会に入ることになるパターンって多いかもしれませんね。一部の社会人大学院では、そもそも実務家教員がほとんどのため、論文自体をほとんど書いたことがない教授も存在しており、どこの学会にも属していない教授もいらっしゃるようです。そのような主査が、海外の国際学会とのつながりがあるとは考えられません。そんな状況で、研究を進めていては、課程3年で、博士論文審査条件をクリアすることは難しいでしょう。大学院によって必要となる論文数にはばらつきがあるようですので、このあたりは、自身の所属する大学事務局に確認してください。

博士学位申請論文審査基準等について 参考までのネットで拾ってみました。
□学位申請論文提出に必要な研究業績論文発表3本学会発表各3本
早稲田大学大学院
□申請者の論文が,査読付学 術論文誌およびそれに準ずるものに第一著者として 1 篇以上が掲載されている(または 掲載が決定している) 法政大学大学院
□申請者を筆頭とする論文が国際誌に1編以上掲載または受理されていることを要件とする。(博士論文と直接関係のない内容の論文でもよい。)東京大学
2 編以上の掲載済みあるいは掲載が決定した査読付き論文であり、かつ少なく とも 1 編は第一著者であること。内 1 編は国際学会の査読付きプロシーディング スでも可とする。東京理科大学大学院

出典:各大学の大学院HPより

🔲国際学会への遠い道のり

研究成果を、論文として完成させても、学会誌やジャーナルに掲載されなくては実績とはならないのが研究者の厳しいとことです。
たまに、自分はブログもやっているし、書くのは得意だからといって大学院の博士課程後期を甘くみて入学される方もいらっしゃたりします。まっつんも以前、とある経営者から、「論文なんて8ページ程度なら、2時間あれば書けるじゃないですか?」と言われたことがあります。その方は、数年前に、某社会人大学院の修士課程に入学されましたが、何年経ってもプロフィールに「MBA」とも、「修士」とも書かれることはありませんでした。
ましてや、博士号なんてそんな甘い考えでは、相当に難しいと言わざるを得ません。また、私だけかもしれませんは、国際学会での発表となると、英語の壁が大きく立ち塞がります。最近は翻訳ソフトの性能も高くなって来ましたが、クーグルさんで翻訳した英文の論文が受理される可能性はあまり高くないと思われます。
そのため、お金がかかっても研究分野を理解しているネイティブによる論文のネイティブチェックは、必ず受けた方がよいと考えます。
ヨーロッパの学術雑誌や、論文投稿を依頼してくる学会へは、アメリカ英語ではなく、欧州英語を使用する必要もあります。また、投稿した論文に近い研究分野から選ばれる査読者も、学生だからと手加減してくれる訳ではありません。
大学院によっては、国際学会で論文を通すことが、博士論文審査条件に入っている大学院もありますから、ハードルは相当に高いと思っていた方がよいと思います。
ですから、研究計画は思っていたよりも相当に前倒しにしておく必要があるとまっつんは考えていました。
そのため、まっつんは、博士論文の前の修士論文を書く前に、某大学の授業で使用するケース論文と、日本の学会誌へ論文投稿をしてから、修士論文を書き上げました。博士課程後期に進学する前に論文実績を積む作戦を実行していたのです。

🔲まとめ

博士課程後期は、学士や修士の時のような、怒涛の追い込みで論文が完成するようなことはなく、計画性が重要となる。
大学院の博士後期課程に進学したら、博士論文審査条件のクリアは最優先事項
博士論文審査条件には、査読付きに論文審査をパスした実績が必要となる。
自分の大学院の博士論文審査条件を即、確認する。
学会は、主査の教授の紹介などで早期に入会しておく。
国際学会での発表、そこでoriginal paperとしてacceptされるのは、日本の社会人大学院生には相当にハードルが高い

以上、今回は「そうだ!大学院にいこう![リカレント教育実践編その7]「博士論文審査条件のクリアは最優先事項!」を書いてみました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
次回もよろしくお願いします。
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