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就活する前に!サラリーマンをどう考えるか?

こんにちは、まっつんです。

働かざる者食うべからず!って言葉もある通り、世間一般の常識では学生を卒業したら、生活費を稼ぐために働くのが、世の習わしといわれています。

そして大半はサラリーマンを選ぶことになります。

サラリーマンは、普通の学生さんを社内で教育して稼げる社会人に育ててくれるという意味ではとても良いシステムだと思います。

しかし、日本的経営から、アメリカ式の効率経営に移行してからギクシャクしているようにも思えます。特にリーマンショック以降は、人件費削減のために、目標管理制度などを導入して、昇給・昇格を自己責任の名の下に押さえ込んで、管理職のポストへ減らした結果、バブル入社の40%は管理職にすらなれないという有様です。

今回は、理想に燃えて就活する前に、サラリーマンの置かれた状況を少しレビューしてみるのもいいのではないかと思い「就活する前に!サラリーマンをどう考えるか?」と題して書いてみようと思います。

🟥 サラリーマンと言っても色々な職種(背番号)がある。

一言で「サラリーマン」といっても、会社によってもその会社の中での役割によっても様々です。

ざっくり言えば、「営業職」と「職能部門」に分かれます。

物作り日本の時代には「技術職」として工場勤務の人たちがいましたが、最近は「物流職」(ロジスティックス)が一大勢力となってきています。

この分類「背番号」は入社時の配属で決定したらそのまま退社まで同じという会社もあれば、10年単位でそれぞれを3年程度経験してから、その後の適性を見極めた上で施番号が固定する会社もあったり様々です。

✅会社の中での役割

1.「営業職」(セールス部隊、商品部・企画が営業背番号の会社もある)

2.「職能部門」(人事・経理・システム・企画・商品部など)

3.「物流職」(物流センターなどの管理運営を行う)

4.「技術職」(工場勤務でも生産技術職や開発職・設計職など多様)

同じ総合職採用されてもどこに配属されるかで、サラリーマン人生は大きく異なるのです。

🟥 組織形態によっても違いがある。

会社の組織形態によって、2種類に分類できます。

「ライン (line) 」だけの会社か、「ラインアンドスタッフ (line and staff)」とスタッフ部門がある会社です。

利益を生み出すプロフィット部門(ライン部門)とノンプロフィット部門(スタッフ部門)は力関係によって社内対立する要因にもなります。

組織の大きい企業は、「ラインアンドスタッフ (line and staff)」の体制を採用しており、規模の小さな組織や、ワンマン社長の指揮する個人企業などは「ライン (line) 」のみの体制としている傾向があります。

会社の中で、ノンプロフィット部門の職能の経費は、営業へ間接経費として重くのし掛かる為に、スタッフ部門はコスト削減のプレッシャーがかかり、慢性的に人手不足で忙しいイメージが定着しています。

「物流」部門も3PL(サードパーティロジスティック)で儲ける以外は基本コストを使うだけなので、スタッフ部門同様にコスト削減のプレッシャーが強いのです。

よって景気が悪くなると、営業は、「職能を食わせてやっている」と感じており、職能は、「営業の尻拭いをしてやっている」と対立し、「物流」は「会社のすべての矛盾を物流に押し付けられている」と被害者意識が強くなる構造があります。

ラインとは業務の遂行に直接かかわるメンバーで、階層化されたピラミッド型の命令系統を持つ。それに対しスタッフは、専門家としての立場からラインの業務を補佐するが、ラインへの命令権を持たない。元来は軍隊で生まれたモデルで、軍隊ではスタッフのことを参謀と呼ぶ。ラインのみからなる組織に比べ指揮官が過負荷になりにくく、またライン的な命令系統を保ったまま専門的な助言を生かせる。欠点としては、ラインとスタッフのバランスが難しく、互いの職能への介入や対立を招きやすいなどがある。 ウィキペディアより

🟥 配属されるならどの「職掌」が有利なのか

最初に結論を言うと、有利・不利はその人の適性によって、なんとも言い難いということになります。

これはサラリーマンになった人ならわかると思います。(就活生はそもそも自分の適性自体がよくわからない場合が多い)

例えば、就活の際によくありがちな「私は食べることが好きなので商品企画とか希望します」って、世の人事担当者が100万回は聞いたであろう学生さんの台詞があります。

その会社が企画だけならともかく、普通の販売会社であれば、社員数に占める企画部の人員、更に新人配属される可能性を勘案してどれだけ採用確率が低い希望なのかわかると思います。

また、総合職採用は、採用研修後に適性によって振り分けられる、または、採用時にある程度、選別されている可能性があります。

また、配属先によっても、社会人としてのスタートが大きく異なります。

就活の際に立派な本社で面接を受けたとしても配属は、地方の支社や支店・営業所、物流センターなどイメージと異なる職場というケースも多々あるのです。

大手企業でも地方の支店や営業所は、中小企業よりもボロ社屋だったり、物流センターに至っては、高速道路脇の物流業者ばかりを集めた流通センター内にあったりして都会の綺麗な本社からは全く異なる世界が展開していたりするのです。

転職市場で断然募集が多い職種が「営業職」であることからも、世間のほとんどの会社は、即戦力のセールスを求めていることは明らかです。

なら営業職が有利なのでしょうか?

🟥 その仕事を続けて、あなた自身が成長できますか?

人の適性によって職掌による差がないと仮定すると、仕事をする上で何が大切になってくるかと言えば「個人の成長」につながる仕事かどうかという視点が大切なのかもしれません。

先に示した通り、一般の会社が社員教育する理由は、社員の成長を促す目的です。社員の成長によって会社の成長があると言っても過言ではありません。

しかし、最近は大企業を始め多くの会社で、コスト削減をお題目にアメリカやヨーロッパの労働者への対応と同様の「ルーティン化」と「マニュアル化」を進めた結果、スタッフ部門のシステムや経理、総務などは、低コストで、決められたことを行うだけの単純作業員化しています。

ライン部門も扱う金額の差はあっても、決まった日にちに決まった得意先との本部商談だけのルーティン業務となっているケースもあります。

また、物流部門もコストを削減、定時定配の厳守、などルーティンを正確にこなすだけで精一杯の状況です。このような状態ではどこの部門も建設的な改善策や新しい施策を立案・実行・検証する余力はありません。

入社3年くらいの若手が退職する理由の多くは、「別にやりたいことができた」となっています。彼らは、ルーティンやマニュアルに沿った業務を続けていると今後自分が成長できないと感じているのです。また、数年先の先輩と自分を重ねてイメージした際に、人生を変更した方が良いと判断しているケースもあります。

就活の最中では、「内定」を勝ち取ることにフォーカスし過ぎたあまり、人生における自身の成長(キャリア)という視点が抜け落ちてしまうのは仕方のないことかもしれません。

🟥 安定を取るか、成長(キャリア)を取るかは、その人の価値観次第

人間が生活する上で、「衣・食・住」の安定化は人生の土台を形成する上で重要です。その土台が安定しているからこそ、自己実現や新しいチャレンジなどを考えることができると思います。

ですから、会社の仕事はルーティンでもいいので定時に出社して定時に帰宅する生活基盤を維持する為と割り切って、余った時間を自分の人生でやりたりことに向けるという生活も全然ありです。

今では、昇給・昇格、または生涯雇用などを約束できない会社が、ワーク・ライフ・バランスと称して、「人生を楽しみましょう!」っというスローガンを掲げてきています。であれば、派遣社員やフリーランスという選択もありだと思います。

但し、あなたが「成長(キャリア)」を選択した場合は事情が違ってきます。

なぜなら会社は、派遣社員やフリーランスに能力以上の仕事を依頼することはない為、仕事によっての成長は難しいという現実があります。

会社は期待値や成長を派遣社員やフリーランスに求めていないのです。

最近では、会社は正社員への教育も選抜式に移行しています。正社員全員に一律対応をする時代ではなくなったのです。

就職活動をする上で、「内定」を優先するのは仕方がないことですが、もし、あなたが「自身の成長」に人生の価値を求めるなら、就活時によくよく企業研究を行ってミートした企業に内定をもらうか、一旦、入社してから生活基盤を確立したのちにやりたことに挑戦するのか、副業として並行ランして上手く行った場合に路線を切り替えるのか、作戦が必要となってきます。

成長とはスキルの獲得もあれは、人間的な内面の成長もあり、また、仕事の上での実績としてのキャリアという場合もあります。

いずれにしても「自分の存在意義を実感」できることです。

就活の慌ただしさに流される前に、自身の成長(キャリア形成)って何を指すのかをちょっと考えてみるのもいいと思います。

以上、就活する前に!サラリーマンをどう考えるか?について書いてみました。

最後までお読みいただきありがとうございます。

少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。

次回もよろしくお願いします。

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