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娘の名前と比類なき人生

娘は自分の名前が大好きと言っている。親として素直に嬉しい。

そんな娘が大学生になった。
来年からはキャンパスが変わるので自宅を出て一人暮らしを始める予定。私は現実を直視できないくらい寂しい。まだまだ抱っこしていたいくらい可愛い我が子。

娘は夢に向かって爆走中だ。
環境や仲間に恵まれ、充実した学生生活を送っている。だから心配はしていない。

だけど、ただただ寂しい。

私たち母娘は毎晩ダラダラ話をする。昨晩も娘の部屋でずっと喋っていた。

創作旅行や美術館や舞台へ一緒に行く。藤井風さんの聖地巡りにもよく付き合ってもらっている。笑

私は娘の透明な感性が好きなのだ。
その感性を通してみる景色が大好きなのだ。

だから

「先輩から一人暮らしおすすめの場所を聞いてきたよ」

なんてふいに言われると胸がギュッと痛くなる。私は今、どんな顔を娘に見せてるのだろうか。

子どもって親のちょっとした表情を読み取るよね。親が喜んでいるのか、悲しんでいるのか、何を自分に望んでいるのか、わかってしまう。

母はちょいと寂しくて顔が歪んでるかもしれんが気にするな!
あなたの決めた道を全力で応援してる!

娘に伝われ!

そしてこの先も娘とずっと一緒に歩んでくれる名前に想いを馳せる。

娘をよろしく頼みます。



娘の名前は、妊娠中に女の子だとわかり夫婦で考えたもの。

候補①
夫の推し…第一子の長男が生まれる際、もし女の子だったらつけたいって言ってた名前。

実は長男妊娠中に性別を聞いたとき、担当医から「7割女の子」と言われていた。微妙〜。

夫は一生懸命に女の子の名前を考えていた。私は母のカンで男確証してたので、メンズネームのみ考えていた。

母のカン、大当たり。笑

というわけで、夫の渾身の推し。

特別な思い入れでもあるのかい?笑

候補②
私の推し…長男の名前にリンクする名前。字面が並ぶといい感じ。

候補③
何となく思いついた名前…音が優しい。何故か気になる存在。

①②とも画数的にも良い名前。

夫も譲らない。
だから、なんでそんなに推すのん?笑

③だけ画数をちゃんと調べてなかったのでチェックしてみることに。

え?
なんと大大吉!
だいだいきちって…初めてみた。

なになに?

天下とる人?

つ、強い…
強すぎる…

我が娘に天下をとってほしいなんて思ったことないよね、と夫婦で真面目に天下について確認し合う日々。笑

まずは娘の誕生を待ち、顔を見てから決めようということになった。

そして娘誕生。
即決定!③の名前。
もう直感。
夫婦とも清々しいくらいに一致。

自由に好きな道を進んでほしい。
人生を楽しんでほしい。

そんな願いを込めた。

そして今現在、いわゆる普通のサラリーマンになる気配が全くない娘。
自分にしかできない表現を貫くらしい。

進路についても周囲に無謀だと言われながらも全く臆さず、特殊な試験を楽しみ堂々と夢を手に入れた。

「大丈夫な気しかしない」

娘はいつもそう言う。


天下という言葉には「一国」という意味以外に「比類ないこと」という意味もあるとのこと。比べる対象がないほど突出してるということらしい。

娘よ、

天下だろうと地球下だろうと宇宙だろうと何とも比べなくていいからね。

比類なき人生。
唯一無二と意味付けさせてもらいます。

娘の感性に毎日触れられるこの時間を大事にしたい。
こう書くだけで泣けてくるんすよ。

でも書くってすごいね。
少し軽くなった気がします。

ありがとうございます。

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