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小6で「死ね」って言うのをやめた

なんともセンシティブなタイトルですみません。最近なんだか昔のことを思い出しながら文章を書くのにハマっているみたいでして、今回は僕の昔からのマイルールについてお話します。

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「若者の言葉遣いがけしからん」と僕がちっちゃい頃から今に至るまで言われ続けており、きっと10年後も言われているのだろうと思います。文法的な歪みに起因する「けしからん言葉遣い」を除けば、代表的な「けしからん言葉」は「死ね」「消えろ」でした。(少なくとも僕の小学校ではこれらがよく使われていました。)他にも、直接的に相手の容姿を悪く言う言葉はよく使われていました。

自分のことを棚に上げているようにとられたくないので白状すると、僕も「消えろ」という言葉をそれなりの頻度で使っていたと思います。「死ね」はたまに使ってしまっていました。しかし、毎日学校に行っては少なからず耳に飛び込んでくるこれらの言葉にだんだんと疑問を持つようになっていきます。

「それを言って何かメリットあるんだっけ…?」

相手との関係性を破壊する以外の道を自ら閉ざすような言葉を、なぜみんなあんなにも簡単に使うのでしょうか…。しかも、ちゃんとした喧嘩ならともかく、とても軽いノリで、なんなら笑いながら会話の随所に使うのです。僕にはそれが狂気に思えてなりませんでした。

特に「死ね」と「消えろ」は人の存在を決定的に否定する強い言葉です。そんな言葉を口にするのって、とても悲しいことに思えてきます。

そして、小学校6年生のある日、言葉に関するマイルールを決めました。

「死ね」と「消えろ」は使うの禁止!

それから、どんな悪口を言われても、どんなに相手の態度にイライラしても、これらの言葉を使うことをやめました。最初の方に数回くらいはつい感情の高ぶりでルールを破ってしまったこともありました。ですが時間が経つと徐々に、いろいろと自分の中に変化が起きてきます。

まず、別の悪口も言わなくなりました。「これを言っちゃうのは相手に悪いな」という気持ちが先にくるようになりました。(そのぶん会話のレスポンスが遅くなりました笑)

そして、「死ね」/「消えろ」と思わなくなりました。ルールを決めてから、「思っても言わない」から「思わないから言わない」に変わっていったように思います。

さらに、そもそも怒りの感情があまり湧かなくなりました。僕が生来他人との衝突を避けたがる性格なのもあると思いますが、怒りの感情が湧くのは数年に1回程度になりました。

数年付き合った彼女に浮気をされたときにも怒りが湧かなかったのは自分でも驚きでしたが…。

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そのルールは今でも続いています。続いていますが、別にもう意識しなくてもボキャブラリーから消去されたような感じです。人生のわりと早い段階で気づけてよかったと思っています。もちろん、これからもボキャブラリーには気を遣っていくつもりです。

大人になってからはさすがに「死ね」を普通に言う人と同じコミュニティに属すことはほぼありません。そもそも人と言葉遣いに関する話をするわけでもないので、みんながどんな語彙で生きているのかも知りません。実際のところどうなんでしょう。


あなたが最後に「死ね」と言ったのはいつですか?

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