ASD的、生産性を求められる仕事に疲弊する日々
先日、以下のポストをしたら複数の反応を頂けたので、もう少し心の中を掘り下げてみようと思います。
僕は現在、ITエンジニアとして働いています。神経発達症(発達障害)のASDの障害者手帳持ちながら、なんとか1年と少し働いてきました。
多くの人がITエンジニアに抱く印象は、”スマートに効率よく仕事してそう”や”業務を自動化して云々”だと思います。実際すごいエンジニアさんはこの印象通りの仕事をされている方もたくさんいます。
しかし、僕のような平凡なエンジニアで、かつ発達障害持ちなヤツはこのような理想像とはかけ離れた生活をしているのが実情。
ASDの特性によって、例えば次のようなしんどさがあります。
周りに人がいると集中しづらい(聴覚過敏)
外の騒音で集中しづらい(聴覚過敏)
急な予定変更(割り込みタスク)でパニック
コミュニケーションの距離感がわからない(からチャットを打つのに時間がかかる)
完全なリモートワークでもこれらのしんどさを感じるほどです。業務中はほとんどノイズキャンセリングイヤホンを付けているなど、工夫をしながら仕事をしています。
それでも疲れやすく、仕事の時間が終わると何もやる気が起きない日もしばしば。不安になりやすいので体調の波も激しい。
そこで週末にふと、冒頭のポストが頭に浮かんだのです。
あなたのイメージ通り、ITエンジニアの仕事は”生産性”…言葉を変えれば”スピード”を求められます。
「なるべく短時間で」「効率よく」「優先順位をつけて」仕事を終わらせる。これができればできるほど評価されます。
もちろん自分でもそんなことはわかったうえでこの仕事を選んだし、常に生産性を上げるにはどうすればよいか考えながら仕事をしています。もっというと「発達障害と精神疾患を持ったうえでほかのエンジニアのように成果を発揮するには?」と。
そんな”生産性”と”生きづらさ”の対立が生み出したポストですね。笑
断っておきたいのですが、もちろん「カフェの仕事のほうが楽だ」と思っているわけでは決してありません。むしろ「コミュ障代表」のASDのひとりとしては、初対面のお客さんとのコミュニケーションって大変そうだな…と思ってしまう気持ちが大きいです。
もう少しイメージを深めるならば、カフェはカフェでもドトール等の人の出入りが激しいチェーン店ではなく、個人経営の喫茶店。
あるいは、街にある中華屋さんや食堂のような、愛されているんだけどキリキリせかせかしていない、それでいて経営の振れ幅が(比較的)少ないお店のような。(実家の1階が食堂みたいなタイプのお店はテナント代がかからず支出が少ない→潰れずらい的な意味です)
自分の中の人間関係の在り方として、”たくさんの人との浅い関係”よりも”少ない人との深い関係”が好みなので、常連さんとの輪を大事にする温かいおみせ、みたいなイメージです。
そんな働き方に憧れが出てきました。当面はITエンジニアを続けるつもりですが、いつか突然「カフェをやる!」とか言い出すかもしれませんねっ。
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