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1週間のCampus Weekを終えて【香港オンラインMBA】

こんにちは!
HKUST(香港科学技大学) のDiMBA Intake2023のKenと申します。今回はオンラインでの授業開始前にある、Campus weekについて紹介をします。Campus weekとは、これから2年間オンラインで授業を受けるクラスメイトが1週間香港に集まり、チームビルディングも兼ねたワークショップやケーススタディの実施、また授業外での交流を目的としたイベントです。
この1週間は、私にとって死ぬほどと言ってもいいほど大変な期間でしたが、その一方、教授やクラスメイト・Alumni(OBOG)との出会いの中で、体を雷に打たれたかのような衝撃を受け、今回の選択肢が間違っていなかったとも思えた1週間でした。
ぜひ、MBA進学を検討されている方に読んでいただきたいです。本稿は以下4パートに分けています。


(ちなみに過去受験に向けて準備した記事もありますので、是非そちらもご覧ください。リンク


クラスの概要 

30~40人程度のクラスで、Majorityが香港・中国在住(半分ほど)、日本含む東アジアが7人ほどで、その他インド・フィリピン・シンガポール・オーストラリア、カナダ・アメリカ在住などから構成されており、まさしく人種のるつぼといったクラスでした。大学としてもDiversityはかなり意識していおり、国内外でのコミュニティ形成のため、アジアを中心に様々な地域から学生を募集しています。
(以下はHPにも掲載されている、Intake2022(私の一学年先輩) のBackground highlightです。リンク


純ジャパニーズの私からすると今までに経験のない環境で、特に中国人のクラスメイトからは、良い意味で強い刺激を受けました。話を聞いたところ、今の中国は高度経済成長期~バブル前の日本のような雰囲気があり、給料は毎年のように上昇する一方、長時間労働や上司からのすさまじい要求(例えばチャットは5分以内に返事しないと怒られると言っていた。ほんと?)の中で働いているということでした。

そんな中、極めて貴重な時間と、高い授業料を捻出してMBAに来ているので、授業中のハングリーさはすごく、発言量の多さや高いリーダーシップを随所で見せつけられ、日本の会社や大学とは全く異なる環境であると認識することができました。
本当に恥ずかしい話ですが、私は終始圧倒されっぱなしで、あれ、自分このままではまずいのでは?、と気づくことができたのが、今回のCampus weekの一番のTake Awayだったかもしれません。


英語について

そんな中で、やはり一番のDisadvantageだったのが、英語力です。
受験予定の皆さんにお伝えしたいのが、MBAに来るほどの学力がある、第二言語が英語の外国人は、ほぼネイティブだと思った方が良いです。中国や香港の方は、多くがインターナショナルスクール出身で、母国語と同レベルで英語を話せていました。

私の場合、IELTS6.5で入学をしており、自分の意見を言うことはできるが、相手の言っていることを咀嚼して、それについて返答をするということができない状態でした。(なかなか致命的…)
授業中のディスカッションは、言葉が一瞬で通り過ぎていき、何を言っているかを頭フル回転で解析している間に次の議論に進んでいるという感じでした。そのため、簡単な内容や考える時間を与えてもらう質問だけ、何とか手を挙げて発言するというようなことをしていました。
また少人数のグループワークについては「ごめん、よくわからないからもう一回説明してもらえない?」とお願いしたりして切り抜けていましたが、これから授業が本格的にスタートするにあたり、日々の英語学習も併せて進めていく必要があると感じています。

余談ですが、毎日の英語でのコミュニケーションで頭がパンクしてしまい、とある日のホテルの朝食を仲間に混ざらず1人で食べようとしていました。すると直ぐにほかの学生達が「Ken! 何で一人なの?私ここで朝食食べていいかな!」とすごくウェルカムに話しかけてくれて、お、おうと言っている間に、あっという間に他の人たちも集まり、結局みんなで朝食を食べるということがありました(笑)。リラックスはできなかったのですが、こんな自分に仲良くしてくれる仲間たちは本当に素敵な人たちだなと思えた瞬間でした。


ネットワークについての考え方

上記の余談にも関わる話ですが、海外におけるネットワークの考え方はとても印象的でした。MBAに興味のある方ならご存じかと思いますが、MBA進学における最も重要なことの一つは大学を通じたネットワークの形成です。ここでの繋がり経由で新しいjob opportunityや仕事でのコラボレーションなどが決まることがよくあります。
ただ、今回DiMBAということもあり、私はクラスメイトやAlumniとの繋がりについてはそこまで重要視をしていませんでした。(というか現実難しいのではと感じていました)

しかし、いざCampus weekが始まるとその気持ちは一瞬で払拭されます。HKUSTは学内外でのネットワーク形成にかなり気を使っており、私は随所で驚きを感じていました。例えばで2つ紹介すると、Team Dinnerという名目での飲み会の多さ(笑。結局週5のうち4回は飲み会がありました)と、授業合間でのコーヒーブレイクの動線づくりです。

"飲み会"は様々な種類があったのですが、中でもMBA Industry Networking Nightは最も大きなeventで、MBAの現役生(DiMBA、Full time、Part time)、教授、Alumniが香港-中国中から集まっており、100人以上が集まる大規模なPartyになっていました。DiMBA学生は参加必須で(参加費なども別で取られておらず、授業料などに含まれている?)、ネットワーク形成の優先度を大学として高く設定していることを強く感じました。

Partyの様子。香港のCentralのレストラン貸切でした

もう一つTips的ですが、授業の合間でのコーヒーブレイクです。15分程度の休憩の間に、教室の外に出ると、常にコーヒーと軽食が用意されていました。そのため生徒たちは授業が終わると、自然と教室の外に出てコーヒー・軽食と共にクラスメイトとのおしゃべりを楽しんでいました。私としても、このコーヒーブレイクがなければ皆とそこまで仲良くなることはできなかったと思います。少なくとも私はこういったBreak timeを経験したことがなかったので、社内イベントなどでも活用できる点があると思いました。

Coffe break中のsnack。 サンドウィッチやケーキなど様々あった


今回の学び・まとめ

そんな激動の1週間の中で得た、今回の学びを2つ紹介します。

身をもって経験しなければ人は変わらない。
そういう意味でも今回のMBA進学は間違いのない選択だった

実を言うと、事前にMBA進学を相談していた先輩方からは、英語が大変になるから今のうちになるべく準備しておくといいよ、とアドバイスを頂いていました。しかしながら、正直当時の自分にはそこまで刺さっておらず、100%とは言えない準備で今回のCampus weekを臨んていました。
それについては、心から反省するとともに、おそらく、今回の経験がなければ自分自身にエンジンがかからなかったと思います。そういう意味でも本体験は非常に貴重で、この”失敗”を胸に、2年間まい進していきたいと思いました。月並みですが、やってみないことにはこの気づきは得られません。MBA進学を悩まれている方にも、是非機会に飛び込んでいただきたいです。私は自信を持ってお勧めできます。


仲間との繋がりを大事にして、繋がりに貢献・活用していく。
日本人・クラスメイト・大学 全ての繋がりを意識する

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together. (早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け)
アフリカの諺らしく、Campus weekの最終日も紹介された言葉です。おそらく皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。私自身としても、言葉自体に新しみはなかったのですが、今回の経験を経てかなり心に響きました。

ビジネススクールということで、どうしても周りのクラスメイトはライバルであり競争相手だと思いがちです。しかし私は、今回のCampus weekで、競争相手でなく、大きな課題に共に立ち向かっていく仲間であると気づくことができました。当たり前のことですが、これって会社や学校など今自分たちがいる組織にも当てはまることなんですよね。それに改めて気づくことができたのは大きな学びで、仕事にも持ち帰ろうと思ったことの一つでした。

また非常に優秀な人に囲まれた中で、この1週間で多くの人に助けられました。こんな仲間とこれから2年間共に学び、高みあえると思った一方で、自分もこのチームにContributionしたいと心から思った1週間でした。個人戦でなく団体戦として、2年間頑張っていければと思います。

そして、その中でも特に重要なのは日本人のコミュニティです。中々英語だけで言いたいことも言いづらく、悩みを抱えてしまいそうなときに日本人のコミュニティやクラスメイトは本当にありがたい存在だと感じました。MBA進学を考えられている方は、少なくとも1人以上は相談できる人が身近にいる環境を持てるといいかもしれません。また、HKUSTでしたら紹介できますので、ご興味ある方はご連絡いただければと思います。


以上、長くなってしまいましたが、今回のCampus weekの体験記になります。感じたことを忘れないよう帰国してすぐ書いたため、だいぶギアがかかりすぎのアツい記事(笑)になってしまいましたが、一人でも多くの皆様の参考になることを祈っています。あくまでこれは始まりであり、今からが本当の勝負ですが、初心を忘れずに頑張っていきたいと思うのと、Noteでも引き続きタメになる情報を提供できればと思いますので、もし何かご質問があれば個別にご連絡いただければと思います。それではまた!


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