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アラフィフ女性、ヒサンな転職活動のリアル ⑩再就職の手段として、ツテやコネの利用はありやなしや

シニアの転職 / 再就職は、知人のコネやツテを頼るのが正解だ」という意見をよく耳にする。
いわゆる「コネ入社」だが、悪印象を払拭するためか、最近では「リファラル採用」と呼ぶらしい。

これまでに築いた人脈を活用するのは賢明なやり方だとは思うが、「コネは最終手段」のように考えて躊躇する人も多いと聞く。

「コネを使うのは恥ずかしいことではありません! 素晴らしいコネを持っているのは、あなたに実力があるからです!」
という文句を、転職サイトなどで見かけるが、たしかに、なんとなくズルをしている感覚は否めない。
その感覚が、自分の中の「公平性」と反発し合って、後ろめたさや嫌悪感が惹起されるのかもしれない。

実際のところ、企業側にとっても、仕事のスキルや人間性の分かった人を紹介されて雇えば、採用の手間が省ける等のメリットは大きい。
私が勤めていた外資企業でも、ポストが空くと、「転職を希望している優秀な人をぜひ紹介してください」と発信していた。

しかし。
そもそも「どの程度の親密さ」があれば、就職の相談を持ちかけてよいものなのか、よくわからない
どんなに親しくても、しょせんは仕事上の付合い。就職の口利きなんか頼んだら迷惑がられるのがオチなのではないか?
それに、経済状況の厳しい昨今、「コネ採用」の余裕を持ち合わせた企業がそれほどあるとも思えない。

そう思うと、やはり、コネは切り札として取って置き、できれば使わずに済ませたいと思ってしまう。その裏には、「確実に再就職に結びつく保証はまったくないし、相手に迷惑をかけるだけではないか」という恐れがある。

私自身、就職に結びつく期待は持てないものの、退職の挨拶と兼ねて連絡してみようと思っている人がいることはいる。
でも「再就職先が見つからなくて困っているのかな? でも就職口はないんだよなあ」と思われたらどうしよう…という不安もある。
退職時期と合わせて連絡しないと時期を逸してしまいそうなので、そろそろタイムリミット。できれば再就職を済ませ、その報告と兼ねて連絡するのが理想なのだが、それは難しそう。

悩ましい日々はしばらく続きそうである。




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