約1年の空白期間を経て、再開に至る…③

はて、さて。スグ入院!となった私は、その日から尿道に管(カテーテル)を入れられるは、中心静脈カテーテルってやつを左腕上部に入れられるは、またまた絶食のうえ、24時間点滴。さらに血液検査、尿検査、MRI、CT、レントゲン、大腸カメラ、膀胱カメラ…って感じで、検査漬けの日々。その結果、わかった病名は「S字結腸膀胱瘻」というもの。大腸が炎症を起こし、大腸と膀胱に穴が開き!大腸と膀胱がつなっがてしまい!大腸菌やら便が膀胱にも入り!膀胱も炎症を起こす!って病気。そりゃあ、おなかも痛いし、排尿時も痛いはず…いやはや、まったく…なのでした。

もちろん手術が必要!ってことで。妻も同席で、担当医から説明を聞いた。①「患部である、大腸の一部を切除する」 ②「穴が開き、つながっている大腸と膀胱を区分けし、それぞれの穴を塞ぐために縫合する」 ③「開腹手術ではなく、腹腔鏡手術である」 ④「切除する(炎症が治まらない)大腸が多そうなので、ほぼ人工肛門(ストーマ)が必要となる」 ①~③はスマホを使ってネットで調べ、ほぼ想像はついていた。だが、でも、しかし、だけど…なのである。④は、思ってもいなかった。ショックだった。

説明を聞き終え、妻が帰った後、病室に戻った私は、すぐさまベッドの上でストーマについて調べた。今はかなり進化しているので、いろいろ面倒なことはあるが、普通に仕事もできるということ。中にはスポーツをしている人もいて、慣れさえすれば、日常生活に問題はないということ。う~ん、そうなんだろうけど…。しばらく悩んだが、ネット上で見つけた、あるストーマ使用者(オストメイトと呼ぶとのこと)のブログを読み、おぉ!っと勇気づけられた。そもそも俺、最初は癌と思っていたけど、そうじゃないし!まだまだ生きられるやん!そもそも自分、ライターやし、俺だって『人口こうもん記』とかなんとかブログ書けばえぇやん!人のためになるんやったら、猶更えぇやん!と、少ない時間の割には、前向きに考えられるようになった。その夜、妻からlineが来た。「こんなブログ、見つけたよ!父ちゃんも書けばえぇやん!」と。それは、私が勇気づけられたものと同じブログだった。

手術は7時間に及ぶものだった(らしい)。しかし、麻酔のおかげで、術中のことは何もわからない。そんなに長かったとも思えない。「松原さーん!松原さーん!!手術は成功しましたよ!!!」ゆっくり目を覚ました私に、続けて「人工肛門は必要なかったです!切除する部分が、そこまで多くなかったです!!」という、担当医の声が聞こえた。まだ意識は朦朧としていたというか、ボーっとしていた。あぁ、これで「人口こうもん記」は書けないかぁ…と思う自分と、ホッと安心した自分がいた(ような気がする)。手術室から術後治療室へ移る際、院内で待機してくれていた妻が声をかけてくれた。「切った大腸、見せてもっらた!焼き肉のホルモンみたいやったわ!」笑わそう、とかなんとかって思惑やらなんやらはなく。ただ見たまま、思ったままを言ったのだと思う。(そういう天然な部分を好きになったので…)まだ麻酔が効いているせいか、さすがに声をあげては笑わなかったけど。たぶん笑っていたら、述部に響いて痛かったと思う。
※言い訳その3:精神的、肉体的に加え、ふだんパソコンで書いているので、さすがに入院中にスマホで…ともいかず。さらにnoteに書くという行為から離れていき、気がつけば1年近く…なのです。トホホ。

手術は無事成功。しかし一般病棟に戻り、さらに退院してからもアレコレ…
~つづく~











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