見出し画像

やってやれないことはない35話 『保健所のお仕事つづき』

日本の水道についてすべて自治体が管理運営しているから安心されていると思っていらっしゃいますか。

水道法には、健康被害が起きないように細かな基準が網羅されていますので、これが満たされていれば安心ですね。

ところで、あなたが飲用に使っている水は、専用水道ですか。
簡易専用水道ですか。
井戸水ですか。
管理者は誰ですか。
あなたの使用している蛇口からの水の残留塩素濃度は一定ですか。測定してみたことがありますか。
蛇口の水は、水道管からの直結ですか。貯水槽から配管されていませんか。
貯水槽の清掃はどのようにしていますか。                                                        時々ネズミの死骸が見つかっていますよ。夏と冬とでは残留塩素濃度が気温で変化します。                                                                                                 貯水槽の水は一日に何回転していますか。1回転以下では、いろいろな問題が出る場合があります。
貯水槽の蓋が開いていたり、カギがかけていなかったりした時がありました。
今の時代は何があるかわかりませんので、リスクマネージメントの観点から指導しています。
命の水=絶対安全な水ですが、残念ながらビックリする場面に幾度か出くわしたこともあります。

ほとんどの方は、これらの質問に答えを持っていないと思います。

これは盲点です、

地域によっては、井戸からくみ上げた水を各家に配管で排水し、管理は地域の方が輪番で行っている場合もあります。
確実に水道水の意味を理解されていない場合もあり、検査もあいまいな判断で行っているときもありました。

干ばつで水に困ることの少ない日本では、国民の水道水に関する意識や関心が薄いようです。

水道管理を経費削減から業者委託にしている自治体もあるようですので、使用者の意識が変わらなければ、大規模感染被害などが発生することも危惧されます。

温泉に関しては、専門部署がありますので深堀はしません。
近年、公衆浴場において天然温泉と銘打っているところが見受けられますがご存じでしょうか。
町中でそこには明らかに温泉井戸はありません。
では、なぜ天然温泉なのでしょうか。
そうです。温泉地からタンクローリーで温泉水を運んでくるのです。
でも、週に1回の運搬で大浴場の風呂を毎日入れ替えるだけの量がありません。
からくりは、温泉と認められた成分の温泉水が1滴でも入っていれば、温泉となるのです。
素人にはわかりにくい表記でしたね。

建築物における衛生的環境の確保に関する法律別呼称としてビル管法とも言われています。
主に定められた用途の面積が、3000㎡以上の建築物に適応される法律です。
これは、空調換気設備から水道設備など、建築物の中で人が受ける環境の安全を確保するために定められたものです。
皆さんがお勤めしているビルのオフィスもこの法律に基づいて管理されているかもしれませんね。
空気の取り入れ口や排気口などのフィルターが汚れてないか確認できるといいですね。監視に出向いて確認したところ、驚くほど汚れたフィルターのまま使い続けていた建物がありました。
コロナ禍においてとても重要な法律かもしれません。

墓地、埋葬等に関する法律は文字通りそのままのお墓や埋葬に関して許可までの過程や許可等について定めています。                                                        神聖な場所としての墓地や遺体や遺骨の取り扱いについて考えたことがありますか。
墓地の造成にはいろいろな法律がかかわります。                                          どこに作ってもいいというものではありません。                                            遺体や遺骨をどこに埋葬してもよいというものではありません。                 考えさせられることが多くあります。
商業主義とのせめぎあいで、大変事象に出会うことがあります。
墓の数や遺骨の数で駐車場の駐車台数の規定があること知っていましたか。

化製場問う言葉をきいたことがありますか。
これは、動物の皮を製品化するための工場です。
いろいろな化学薬品も使います。皮をなめすための作業を行う場合、排水環境や薬品管理、悪臭など衛生上の問題が起きないようにする必要があります。
獣毛についても同様です。
普段何気なく使用している毛皮製品には、命の存在と自然下で消え行くものを残す作業に環境負荷がかからないようにする手だてが用いられています。

ねずみ・衛生害虫防疫駆除には地域の特性があるように思います。
都市部ではネズミと一緒に暮らしているのではないかと思うぐらいいろいろなネズミ被害に悩まされている家が大変多いように見受けられます。
ネズミはペストの媒介動物ですから、一旦感染が流行したら甚大な被害が出ます。新型コロナ感染症の流行と同義でパンデミックも発生するかもしれません。

子供たちに流行している衛生害虫には、アタマジラミがあります。昔は夏場に多く見つかっていましたが、現代の生活環境では一年中発生しているといっても過言ではないでしょう。
保育園や幼稚園の昼寝の時間に子供同士に伝搬し、その家族に広がっていくケースが多いですね。

トコジラミは別名南京虫とも呼ばれていました。これが発生すると大変なのはスーパートコジラミと呼ばれる薬剤の聞かない形質の虫が出ていることです。衛生環境の悪い場所に発生するケースがほとんどです。

蜂は季節性に発生します。ハチの巣に近づく者を威嚇したりして襲うのでパニックになっている方が多いです。蜂は殺虫剤に非常に弱く、遠距離から噴射できる市販のハチ専用殺虫剤で駆除できます。但し、スズメバチは素人が駆除するのに危険ですので、専門の方に依頼したほうが安全です。
一般的に蜂は害虫ではなく益虫扱いですので、できれば駆除しないことを推奨します。

次回も続きます。

このnoteは、私の人生において成功・完結・失敗・後悔などのストーリーです。 若い皆さんのヒントになればと思って書いています。 書いてほしいことがあれば、気軽にご連絡ください。 サポートは結果であると受け止めておりますのでよろしくお願いいたします。