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「地域におけるコミュニティマネジメント」とは?埼玉県鴻巣市での自治会長研修会での講演会

今年の2月に埼玉県小川町で自治会向けの講座を行いました。行政区長を対象としたコミュニティマネジメントの講座です。

その時の講座の様子がどのように伝わったのかわかりませんが、「小川町で自治会向けに行った内容を鴻巣市でも」という形で依頼を頂きました。小川町での講座は、彩の国コミュニティ協議会での講演がきっかけですので、こうやってコミュニティのつながりが広がっていくのは本当にありがたいことです。

今回は鴻巣市の自治会向けにアレンジした「地域におけるコミュニティマネジメント」というテーマでお話をしてきました。講座についての内容と感想についてお伝えします。


コミュニティマネジメントとは

NPO法人CRファクトリーは、コミュニティ支援事業を通じて、温かく質の高いコミュニティを築くことを目指しています。2005年から全国の様々な非営利組織、ボランタリー組織とかかわる中で、コミュニティ運営の基本原則としてまとめたものがコミュニティマネジメントになります。私はコミュニティマネジメントインストラクターとして、全国のコミュニティーの支援をインストラクター仲間と一緒に推進しています。

埼玉県鴻巣市での講座

鴻巣市では、自治会連合会主催で毎年2回、自治会長向けの研修会を行っています。今回の研修会では市長講話もあり、しっかりとした準備が行われている研修会だと感じました。

次第

鴻巣市は埼玉県民のとってはなじみのある場所(免許センターがあるからです)。日本一のものが8つもある県央の都市です。人口約12万人で高齢化率が30.7%で、日本の高齢化率を上回っています。このあたりの地域特性を踏まえ、自治会活動に関心を持ってもらえるような事例を盛り込み、講演会の設計を行いました。

講座の内容

今回の講座では
・越谷市での私の取り組みを交えた自己紹介
・非営利組織の運営の難しさ
・コミュニティマネジメントの基本原則
・新たな仲間の巻き込み方
について講義を行いました。

越谷市の人口動態などを自治会レベルでお伝えしたデータを提示したのですが、自治会の課題を共有するうえで役立ったような気がします。以前の記事で地域ごとの高齢化率の算出方法をお伝えしました。地域の様子をイメージしやすくするためには、数字って重要ですね。

自治会で活動をされている方々は私よりも人生の先輩であることが多いんです。そういった方たちからすれば「若造に何が分かる!」という思いがあっても不思議ではありません。そういった方々に対して、地域の活動の苦労はよく分かります、私も苦労してきましたということを最初に伝えることは、講座を温かい雰囲気で行うためには重要な気がしました。

感想

今回の参加者は男性が多く、皆さんが70歳前後(80歳代の方もいらっしゃいました)でした。参加してくださっている皆さんは、本当に熱心に私の話に耳を傾けてくれました。

今回は講義形式であったためグループワークが行えませんでした。個人的にはグループワークが行えれば、参加者各々の課題やアイデアを共有することができたのではないかと思いました。参加者同士の学びを深めるための取り組みについては今後も考え続けていかなければならないと思いました。

今回は自治会向けの講座を行うということで、自治会についての勉強を行いました。その中で、とても参考になったのが玉野和志さんの「町内会」。町内会(自治会)の成立の背景が詳しくまとめられています。こういった背景知識があると、自治会に対する解像度が上がりますね。

ちなみに鴻巣市にお邪魔するのは、免許取得以来です。20年以上ぶりの再訪、とても学びが多かったです。

追記:アンケート結果

主催者からアンケート結果を送っていただきました。

・人を巻き込む方法が具体的でわかりやすかった
・役員選出の方法が大変参考になった
・非金銭的報酬を考えることは重要だと感じた
・コミュニティマネジメントの基本原則について大変参考になった

今後の講座の励みになります。

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