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このまま終わるのかと思った(46歳の生理)

2022年11月26日(土)🌒2.2 🌧6:27-16:29
24:小雪  72:虹蔵不見(にじかくれてみえず)

 生理が来ない。

 と思っていたのは昨日のことで、今朝、いつもの腹の重さでいつもの生理がやってきたのだけれど。
 
 12歳で初潮を迎えて30年間、私の生理はきっちり28日周期でやってきた。これほど心身ともにいろいろあったというのに、生理だけは不変だった。重すぎず軽すぎず、長すぎず短すぎず、私は生理の優等生だった。「生理が来ない月もある」なんて友達の話、とても信じられなかった。

 ところがここ2年くらい、生理が25日周期になる時期が何度かあった(それはそれでぴったり25日である)。数カ月それが続いて、また28日周期に戻る。女性は45歳手前くらいになると、生理周期が短くなり、46歳あたりからは次は逆に周期が長くなり、少しずつフェイドアウトするのだという。
 先月まで、25日周期の月が続いていたので、今月もまた早く来る心算でいた。それが28日を過ぎても来ない。
 私は来月46歳になる。

 トイレの中で出血がないのを確認し、いろんなことを考えた。平均的な閉経年齢は50歳とも52歳ともいわれる。人によっては、「周期が短くなる→長くなる」を経ずに、ある日を境にぱったり来なくなって、閉経を迎えることもあるらしい。少し早いが、もし私がそれだったら。

 生理の優等生とはいえ、今まで生理で良いことなんて当然なかった。なくなったらせいせいするだろうと思っていたことも、もし先月が最後であったなら、やはり寂しい。なぜだ。当然妊娠する気はない。うちに置いてある生理用品をどうしよう。もう使わないのか。生理用品が買えない若い子に寄付するのがよいのか。最近シンクロフィットに感動したばかりなのに、使う期間が短かったな。
 
 しかしそうなった時、冷静になってみれば考えるべきは経血の有無ではない。生理がなくなるということは女性ホルモンの分泌が限りなくゼロになるということ。そこには今はまだ到底実感できないさまざまな弊害があるらしい。骨粗鬆症もそうだし、実は女性ホルモンはさまざまな脳疾患から女性の体を守ってくれているとも聞く。

 老いとは徐々にやってくるものではなかったのか。そんなに急激に変化するならば、第二次性徴以来のおおごとではないか。あの時と同じように、心がついていかないのではないか。
 私の生理は、重度の睡眠障害で死にかけた時すら、きっちり28日後にやってきた。そのことが生きる希望と、立ち直る手助けにもなったではないか。私の身体は大丈夫なのだと。それがなくなることを、私は落ち着いて受け止められるだろうか?
 
 などと思っているうちに、30日目で生理がきた。
 はて来月はどうなるのだろう。私は人生で2度目の、初めての経験の渦中にいる。
 

 



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