人に伝えるということ
人に伝えるということは難しい。
私は得意ではない。
人に何かを伝えるにはいろいろなフィルターを潜り抜けなければ純度の高い想いは伝わらない。
言葉としては、わかりやすく整理整頓できていることが重要だが
それだけでも、足りない。
やはり根底のマインドが『伝える事象』に向き合えているかどうかが重要になってくる。
例えば、こういった場面があるとする
誰かから贈り物を頂ける機会があり
しかし、その誰かはそれを身に着けている私を見て『やはりあげることはできない』
と、言った。他人が所有しているのを見ていると、今与えるよりはもっと持っていたいと思ったからだ。
頂けると思っていた私は、卑しくも残念に思った。
残念に思った理由は、その誰かはいつも『与えようと』してくれるのだが決して与えはせずに、直前で方向転換してしまうからだ。
ここで大事なのは、この『私』は他人から何かを頂けると思ったときに喜んでしまい、それがダメな時に残念に思ってしまうこと、そしてその上下がこの『私』のなかではふり幅が大きく、その上下を生み出すことを『私』の価値観の中では良しとしておらず、できれば感情の波がない様に生きていたいと考えているということだ。
そこで『私』は感情を上下に何度も振られてしまうことが、あまり望ましくないことを『他人』に伝え、その人自体が『私』以外にもそういった感情の波を与えてしまっている可能性を言及した。
すると『他人』は憤り『そんなつもりはなかった』『そこまで言われるとは思っていなかった』『あなたに私の何が分かるのか』など、言われることになった。
この時問題とすべきはやはり伝え方で、どういった内容で『私』が『他人』に向けて自分の感情や理屈を伝えたかによって、相手の反応も変わってくるのだろうと思う。
上記のように他人からの文言が帰ってきた場合、やはり『私』の伝え方は間違っており、もっと言えば『他人』が『私』以外の人間に与えている影響に関しては、言及すべきではなかったのだ。
あくまでも、自分を中心に据えて話をすべきで、相手の周囲へ与えている影響に口出しするのは『余計なお世話』となってしまうことが多い
つまり、事を荒立てたくない関係を他人と積み上げるには
問題の根源はあくまで自分に帰結することをしっかり自覚し
そして、他人に『余計なお世話』と思われるほど突っ込まない様にし
仮に『余計なお世話』を働くにしても、よくよく考えて話す前にしっかりシミュレーションすべきだ。
『伝える』ということは『相手』があり、そこには必ず『感情』というフィルターがお互いに存在し、そして相手の大事な価値観に触れる話をするのはぐっと堪えて、もしもそういった話をする場合は、きちんと自分の中で理路整然と話が出来るようにしていくべきだ。
こういった話の羅列をしていると
『私』が上から目線に見えるかもしれないが、『私』にはそういった想いはない。これもまた、難しいところで、社会で圧倒的な結果を残している人間に言われることと、大した功績もあげず結果も出せていない人間から受け取れる言葉とでは同じ言葉を紡いでも、全く違う受け取り方になる。
これも注意すべき点で、『私』発する言葉は受け取る側が『上から目線』だなと思われないように配慮し、マインドとしては根底は『他人』からすれば『上から目線』なのだが、これはもう致し方無い。なぜならこの根底を変えるよりも、自分の振る舞いを変えて行き、その結果自分のマインドが変わっていくからだ。
自分のマインドは自分の行動に影響を受け、そこから良くも悪くもなる。自分の発言が変わればマインドも変わる。
『私』は『他人』に何かを伝えてくて、それはオブラートにくるまれた物であったとしても『他人』に伝わらなければ折角話しても意味がない。
『私』も伝えることがある限りはそれを言うに足る人間でなければならない。そういった人間でなかったとしても、言うに足る人間になれる様に努力を積み重ねなければならない。
『伝える』ということは、このように本来は何重もの厳重な壁をクリアするための行為であり、それらは人間の本質の部分に訴えかける場合がある為慎重に発言をしていくべきである。
それくらいの考え方の元で行動していかないと、自分自身が消耗する事になってしまう。
ここまで考えて、毎日話が出来ているかというとそうでもないが
少なくともここまで考えて発言しなくてはならないと感じてはいる。
慎重になりすぎて他人と距離を置くのも、結局は伝え方の鍛錬に繋がらず
自分の安心できる身内ばかりと話をしていると、全然知らない人と話したときにコミュ力が問われてしまう。
伝え方は人生の中でも非常に重要なスキルであり、鍛錬することで自分のステージがどんどん上がっていく。
その為に苦手であるならな尚更に、難しい伝え方の問題を積極的に失敗しても良いので、自分なりのロジックを持って鍛錬して、PDCAのサイクルを意識して毎日行動していければ
今よりも明日の自分が最高になっていき、成長していけると信じている。
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