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安心させる「大丈夫」と、大人が押し付ける「大丈夫」

娘は近距離に知らない人がいるのがとても苦手なのだが、離れていると人見知りせずに挨拶もニコニコできるタイプだ。

そんな娘がここ最近、歯医者と美容院で大泣きすることがあった。

パーソナルスペースに知らない人が入るとかなり怖がる。そして大抵その相手が「大丈夫!大丈夫!」と言いながら近寄ってくるので、娘は「大丈夫」という言葉に不信感を持つようになった。

私がいう「大丈夫」​

私は大丈夫という言葉を使う時必ず理由をつける。

怖がっている時は「お母さんそばにいるから大丈夫だよ」というし、お医者さんでは「先生にお腹元気かな?って見てもらうだけだから痛くないし大丈夫だよ」とか。

子供にとっては大丈夫だけでは何がどう大丈夫なのかわからないと思うからだ。

外でよく聞く「大丈夫」​

歯医者でも美容院でも、娘が大泣きすると「大丈夫!大丈夫!」と宥めるために何度もその言葉を聞いた。

しかし娘にとっては何も大丈夫ではない。怖いという気持ちがどこかやってきてるのかもわからないままに、大丈夫という言葉で大人は今からやることを押し通して進めようとするからである。

娘はその人が離れると泣き止むが、近づいて「大丈夫」という言葉を聞くたびに大泣きしていた。

確かに娘のようなら大泣きする子が泣き止むのをまったり全部を説明して行うのは不可能だろう。次の患者やお客さんが待っているから、それができないのは私もわかる。

しかし、なぜ泣いているのか、これを本人から聞くのはできるのではないかと思う。「近いと怖い?」とか「どうやったら怖くない?」とかである。2歳の娘が答えられるかどうかは私もはっきりわからないが、抱っこなら大丈夫っていう場合も大いにあるので、そこら辺はお母さんと子供両方の聞き取りをしてもらえればありがたいなと思った。

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