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【絵本】ふたりはきょうも/アーノルド・ローベル

この本は娘が私に「このかえるさんお母さんのすきなのでしょ?」と幼稚園から借りてきてくれて読むきっかけになった。
私が以前から持っている〝ふたりはともだち〟のお手紙の話を好きなのを覚えていてくれたのだ。


〝ふたひりは きょうも〟
著 アーノルド・ローベル

主人公はかえるくんとがまがえるくん。
2人は親友で、いつも一緒にいる。がまがえるくんが少し不器用なところもあるが、2人とも素直で誠実で優しい。

私はこの中の〝ぼうし〟というお話が特に好きになった。
概要はこうだ。

かえるくんはがまがえるくんの誕生日に帽子をプレゼントした。かぶってみると大きすぎて前が見えない。しかしもらったこの帽子を大切にしたいと、がまがえるくんはそれをかぶってカエルくんと出かけ、転んだりぶつかったりと悲しい誕生日になってしまう。かえるくんはがまがえるくんの頭を大きくするために夢で大きなことを考える方法を提案する。がまがえるくんが夜に大きいことを考えながら眠ったところでカエルくんは家に忍び込み帽子に細工をしてぴったりの大きさに仕上げ、誕生日の翌日がまがえるくんは素敵な一日がはじまる。

プレゼントをくれた優しさを大切にしたいがまがえるくんと、サイズを失敗してしまってなんとかしてあげたいかえるくん。
挽回の仕方もがまがえるくんの喜ぶ方法を考えての提案でとても優しい世界だ。


この話以外も何話か入っているのだが、どれも2人の温かな性格と優しい間柄が滲み出ていてとても好きだ。

私はこの本を買うことにした。

素敵な本に出会わせてくれた娘に感謝したい。

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