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雪の日から考える。

 今日は大雪で生徒児童の安全をまもるために小中学校は遅れて登校や休みになったところが多かったようです。犬は喜び庭かけまわりではないですがあまり雪が降らない地域の子ども達は突然の休みなどで外に遊びに行った子ども達も多かったでしょう。学校教育の現場ではコロナ禍を経て学校教育にリモート授業を導入しています。ところが今回の大雪では登校時の安全確保のために休みにするのであればリモート授業という選択肢はなかったのだろうか。という疑問が湧いてきたので今回は「教育とICTについて」がテーマです。


教育の機会


 「未来に備えるためには、未来をつくるに限る」という言葉があるように、その国の将来を考えるうえで子どもの教育というのは避けて通ることができません。今、世界が解決する問題のひとつに教育格差があります。教育格差は、国や地域によって大きな格差がみられる一方で、同じ国の中でも家庭環境によって生じる格差があります。1989年の国連総会にて採択された「子どもの権利条約」において子どもは教育を受ける権利をもっており、すべての子どもが学校に通えるようにならなければならないという条文があり、子どもの教育の格差を無くすように努めなければなりません。

日本における教育の格差


 日本においても憲法において「すべての国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する」となっているため教育の格差は解決をしなければなりません。日本で生じている教育格差には公立校と私立校で利用できるサービスの差による「学校間格差」、自宅の学習環境や学習塾に通っているかどうかによる「家庭環境による格差」、そして大学進学などの「学歴格差」といった格差が存在します。学校のトイレや空調で話題になったのは記憶に新しいですが学校施設のバリアフリー化とユニバーサルデザインといった問題や学校施設と地域の関係を見直し設計段階から子どもだけではなく保護者が関わることによって学校施設・環境への愛着や保全意識を高めるといった動きもみられる。

GIGAスクール構想


 そして学校施設において外すことができないのがICT環境の整備です。GIGAスクール構想とは「Society5.0」の時代を生きる子ども達が公正に「個別最適化され、創造性を育む学び」を実現させる国の取組みです。主に「1人1台の学習用端末(タブレット等)」と、クラウド活用を前提とした「高速・大容量ネットワーク環境」を学校に整備する計画です。新型コロナウイルスの流行によるリモート学習などで予算が大きく増額されことから、令和4年度末までに全国1,812自治体のうち、1,810自治体(99.9%)が整備完了と昨年発表されました。

おわりに


 気候変動による自然災害の頻発化、コロナなどのパンデミック、また世界情勢などの不確定性の時代において、私たちに求められているのは、歴史に学び、リスクを管理しながら賢明な判断をしていくことが求められています。現代は教育の分野だけではなくあらゆる場面において、イノベーションを活用しながら常に挑戦をしていくことが大事になっています。今回の大雪による休みも子ども達にはうれしい出来事ですが教育の機会の喪失と考えれば、慣例による登校時間を遅らせるや休校といった措置ではなくリモート授業によってしっかりと学習をする時間を確保することも検討してもよかったのかもしれない。

おまけ


 学校が休みになった我が家の子ども達は、友達と外に遊びに出かけた模様。のびのびと遊ぶことも大事なので否定はしませんが帰ってきてからしっかりと学習をしたのか確認しますよ。こんなことを言っていると「子どもの敵」に認定されそうだが、「未来に備えるためには、未来をつくるに限る」みんなの将来のために言っているのですよ…。

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