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タイ人女性との共同生活 第四話 〜孤独とは〜

彼女には家族がいないという。兄弟はいないし、ソルジャーだった両親は随分と前に亡くなったらしい。「私は1人なの。彼女は悲しそうな目でそう言った」俺は彼女に少し同情した。しかし、彼女は1人ではない。彼女には友人がいる。毎日のように色々な友達から電話がかかってきては楽しそうに通話をしている。そして時々彼女は外出し、友人たちと食事へ行ったり、飲みに行ったりしている。家族や兄弟がいなくとも彼女には素晴らしい友人たちがいるのだ。

そして彼女は週末になると息抜きのために射撃場へ行き、銃をぶっぱなす。俺は彼女の射撃を実際に見たことは無いが、どうやら腕はいいらしい。

「数年前まで私は警察官だったのよ」

彼女はそう言うと、鋭い眼光で銃を構える素振りをした。

そんな彼女の心は既に俺に撃ち抜かれているのだろう。

第五話↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓


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