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【第8話】世界は算数でシンプルに表せる

りん「昨日の晩は、雷がすごかったね。」

こう「夜中に目が覚めちゃったよ。」

T「雨もすごかったなぁ。」

りん「そういえば、雷って光ってから音が聞こえるまで、時間がかかるよね。」

こう「光の速さのほうが音の速さより速いから、そうなるんだよ。」

T「お、よく知ってるやん。」

こう「担任の先生が言ってた。」

りん「昨日こうくん担任の先生にめちゃめちゃ怒られていたよね。」

こう「担任の先生の雷は、怒ったらすぐ怒鳴り声が聞こえてくるんだ。雷みたいに遅れてきたら逃げられるのに。」

T「雷にしても担任の先生にしても、そんな真横で落ちたらほぼ同時やね。笑

ところで、音も光も空気を通って目とか耳に伝わっているんやけど、どんな形か知ってる?」

こう「そんなの見えるの?」

T「いや、見えないんやけど、実は音も光も波の形で空気中を伝わってくるねん。」

りん「波か〜。」

T「今回は音に注目するけど、音は空気を振動させる波なんだ。

振動する数によって、音の高さが変わるんだよ。」

りん「めっちゃ振動していたら高くなるの?低くなるの?」

T「高くなるんだよ。

2人は音楽の授業で楽器を弾いたりすると思うけど、

2つの音を出したとき綺麗な音と濁った音になるのを知ってるかい?」

こう「たしかにそれは気になっていた。

みんなでリコーダーを吹いているのに、

楽譜通り吹いたらきれいなのに、間違えたら自分のせいですごい汚い音になって、

めっちゃ恥ずかしかったよ。」

りん「私は、ピアノを弾いたときに感じたなぁ。

ドと隣のレを弾いたら濁った音になるのに、

ドと少し離れたソを引いたらきれいに聞こえた。」

T「そうそう、言葉では言い表すのは難しいけど、きれいな音と濁った音ってあるよね。

音を数字で表すと、きれいな音の2つは簡単な数字で表せて、濁った音は複雑な数字になるんだ。」

こう「これはすごい人が見つけたの?」

T「そう、あの人だよ。」


(次回へ続く)

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