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“Parc des Princes”

Nicolas de Staël / Parc des Princes
ニコラ・ド・スタール「パルク・デ・プランス」1952年

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 ニコラ・ド・スタールはロシアの貴族の家に生まれ、ロシア革命後は亡命先のドイツ・ブリュッセルで絵画を学んだ。のちにフランスへ移り、外人部隊に入隊する等の辛苦を重ねながら、1950年頃になってようやく抽象画家としての地位と名声を得るが、そのわずか数年後に自ら命を絶った。享年41歳。

 この作品は、1952年3月、パルク・デ・プランスでのフランス対スウェーデン戦を観戦したド・スタールが、その試合にインスピレーションを得て制作したシリーズのうちの一点。鮮やかな色彩と力強いタッチで描かれた選手たちの姿には、ド・スタール自身の悲劇的な生き様とは対照的な、逞しいバイタリティが漲っている。

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 さて、“王子たちの公園”ことパルク・デ・プランスといえば、パリ・サンジェルマンのホームスタジアムとしても有名です。現在パリにはネイマール、エンバペ、そしてメッシという3人の「王子」が所属していますが、はたしてその3人は今季、クラブ悲願の欧州王座(=ビッグイヤー)を勝ち取ることができますでしょうか…🏆

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