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AIを愛する

機械と肉の融合ーそれは、数々のSF作品で描かれてきた二つの対となるような存在が合体することにある。温かく、柔い肉体と冷たい鉄の愛の共鳴は現代では稀である。

何年か前に初音ミクと結婚した男性が報道された。わたしはそれに大きな衝撃を受けた。ボーカロイドのキャラクターである初音ミクと、画面の中でした生きることのないコードを人と同等、もしくはそれ以上に愛することにわたしは違和感しかなかった。

その頃、 Gateboxというキャラクターをホログラムで「召喚」する装置で初音ミクと会話をしていた会社員が取材されており、本当に生きているかのように食事を用意し、会話などもしていた。

特筆べきは、それが今となってはだんだんとより多くの人々の現実となっている事にある。生成系AIの登場により、より複雑で、より高度な会話などが可能となった。キャラクターの情報を入力すれば、文章や語尾なども調整してくれる。

現実世界の方では、人間の表情を真似することができるロボットの開発が盛んだ。これらのハードを現在も飛躍的な進歩を続けているソフトと組み合わせ、誰の好みにも調整することが出来るような最高の愛人が誕生する。

これは、技術だけを見ればとてつもない快挙だ。SFで描かれている高度なパーソナルアシスタントの実現だって夢でもないだろう。しかし、これは哲学的な、社会的な課題にも繋がってくる。

現在日本は加速し続ける超高齢化社会の第一例だ。高齢者のみが増え、日本には若者がどんどんと少なくなってしまっている。それに準して、出生率もどんどん低下している現状がある。

この課題に対して、日本政府は大きな改革を進めようとはしていない。政治批判をするつもりはないのだが、日本の未来を軽く見る日本政府には多くの疑問の念が上がっているだろう。

そこで、先進的技術を使った少子化対策は可能であろう。例えば、男性の精子と女性の卵子をドナーから提供してもらい、それらをラボなどの中で培養する。倫理的概念を無視すると、これくらいしか解決に至るような方法はない。

根本的な解決には至らないであろうが、とりあえずは若年層を増やすためには科学を使った人口の増やし方の他ないだろう。

少々長くなってしまったので、またの記事で本題の機械との愛の倫理的概念をゆっくりと語りたいと思う。ではでは、またの記事で。
抹茶たいやき


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