『レミーのおいしいレストラン』を観たら、伝統を守るためには変化が必要と教えてもらった件
初めて『レミーのおいしいレストラン』を観た。
評判がいいのは知っていたが、前半終わったくらいで、アニメーションの楽しさやパリの街並みの表現が素晴らしくてその辺りがハイライトなのかなと思ったらそんなことはなかった。
イーゴが訪れてからの後半の畳み掛けがあまりにも素晴らしかった。
イーゴの評論が全て。痺れた。
以下引用。
自らの知っているもので満たされた安定した社会に、突然他者が現れたとき、人は動揺してそれを排除しようとする。
そんなときに新しい価値観を見つけ擁護しようとするリスクテイカーがいてこそ共存の第一歩となる。
明らかに保守的なキャラクターとして描かれていたイーゴが、イノベーションの初期受容者となり社会に変化をもたらした。
田舎の伝統料理であるラタトューユを出すフランス料理店がなくなったいま、その伝統を守るためには新たなものを取り入れなければならないという逆説的だが実際的である構図が妙。
社会の同質性は変化によってもたらされるのだ。
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