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【エッセイ】人間はミラーボール

「自己紹介」って本当に難しい。
大抵一回きりのチャンスしかなくて、
きまって物事の始まりに訪れる。

自己紹介の定義を思えば、
そういうもんですよ。ってとこなのだろう。

でもそんな短い時間で語れるほど人間簡単にはできていない。
沢山の面があって、その面って言うのは時に相反すると思われるものだったりする。

でも、毎度どの部分の自分を見せるのかを、
瞬時に判断しなくてはならず、
先ほどもいったように大抵は一回きり且つ短い時間なので、
いつも頭を悩ますのだ。

わがまま言わないでください。
みんなそうしてるし、できてるんだから。
って言われたらそこまでではある。

ある時、テレビで芸人の有吉さんが言っていた、
「あれ?3年前は嫌いって言ってましたよね?って
インタビュアーにいわれたりするけど、
そりゃ人間生きてりゃ3年で好き嫌いも変わるだろ」
って言葉。
本当にそう。とても共感した。

自己紹介をした時の趣味はそれだったけど、
半年も経てば変わってしまっているかもしれない。
自己紹介をした時はタピオカが好きだったけど、
半年も経てばアーモンドミルクラテが好きになっているかもしれない。

人って言うのはそういうもん。
もっと言えば、生きるってそういうこと。(←大げさ)

今後、ある程度密に付き合っていく間柄なら、
常に自己紹介の内容はアップデートされるだろう。
でも、そうでない人の中では、最初の自己紹介が全てになるのだ。

自己紹介はどの手法とるか決めるのも難しい。
多少のリスクはあれど、痛烈なキャラ付けをするのか、
当たり障りない話をして記憶に残さず、
今後の付き合いの中で知っていってもらう手法をとるのか…。

でも後者って今後の付き合いに持っていくのが難しくなったりする。
よっぽど積極的に話かけられる人でないと一般的には難しい。

だって、その後グループが出来たり、話出せたりするのって、
「俺、○〇。~~好きなんだってな。
実は俺もなんだ!これからよろしくな!」
って感じじゃないですか。
(イメージは、4月、高校一年、前の席のイケメン)

とまぁ、色々話したが、つまりはタイトルにある通り、
人間はミラーボールみたいってことが私は言いたい!
色々な面をもっていて、
光の当て方と見る方向によって違う表情を見せる。

その光の当て方と見る方向を誘導するのは「自己紹介」。
そういう話。


…そもそも、こんなに思い悩むことでもないのかな?
と、記事を書き終えて思ってきた。

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