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【エッセイ】星占いの是非

私は学生時代、定期試験の日は星占いを絶対に見なかった。

もし運勢が悪いと言われたら、結果に影響が出る気がしたからである。
一番最悪なのは11位の時だ。
アナウンサーに読み上げられることもなく、12位みたいに救済策も教えてもらえずに、救済された12位に抜かれる形で実質の最下位となっていまうから。
教えてくれなきゃ知らなかった今日の運勢の悪さを、
忠告するだけして、今日も良い一日を〜ってなるのだ。
「なるか!」って話である。

占いの中でも星占いはかなりメジャーだと思う。
朝の情報番組では、天気予報+犬の紹介+星占いは番組の最後の定番コーナーだし、女性誌の最後のページにも載っていて、物事の締めくくりには欠かせないコンテンツな様子である。
誰でも誕生日から自身の星座を知ることができて、
血液型よりは細分化されている。
そんな手軽さが人気の所以なのだろうか。
そんな締めくくりコンテンツの星占い故に、
気をつけているのに、大切な日の朝にうっかり見てしまうことがあるのだ。

1〜4位くらいだったらいい、
それ以下だったら気持ちが盛り下がる。
私の不注意かもしれないけど、
誰でも見れられるテレビだからこそ、
放映内容には気をつけていただきたいのだ。
そんなとこまで思考が及ぶ。
そしてさらに続けて、
世の中の乙女座が全員運勢悪かったら経済傾くわ!
画面に向かって強がってみたりする。

そりゃ、占いに左右されない精神力を
鍛えたらいいことなんだろう。
でもやっぱり気になってしまうのだ。
だからこそ、見ない。
そう、そういうこと。

今日の運勢はどうなんだろうか。
雲一つない秋晴れ。
久しぶりの予定のない休日。
フィルムカメラをもってお散歩にでかけようか。
こんな日はお日様と遊ぶのがいいのかもしれない。
そして早く訪れる夜には温かいシチューでも食べようか。

昨日の帰り道、オリオン座が空にのぼっていた。
秋になると空を見上げる時間が増える気がする。
星で占うもいいけど、今日は星に願いを託してみようか。

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