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【エッセイ】

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エッセイの記事をまとめました
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#コラム

【エッセイ】お心遣い

お心遣い、お気遣い、 思いやり、慮ること、誰かを大切に思う気持ち。 そんな気持ちに触れた時、 とっても温かい気持ちになるんだ。 それは大切な誰かに対してのこともあれば、 名前も顔も知らない誰かに対してのこともあるかもしれない。 思いがけずに誰かの心を温めることもあるかもしれない。 機嫌がいい日ばかりじゃないかもしれないけれど、 笑顔とやさしさ、素直さと明るさを忘れずに、 生活していけたらな、なんて思うんだ。

【エッセイ】甘美な痛み

大丈夫って思ったらジクッてするんだ。 ふとやってくるこの胸の痛みは、”甘美な痛み”というらしい。 長らく止まっていた時計の針がこの一年で動き始めた。 それも今まで止まっていた分を取り戻すくらいの勢いで。 きっとあの時間は嘘じゃなくて、 きっとあの気持ちだって嘘じゃなかったはず。 というより、何よりも本当だった。 これは時の縁なのだ。 だから今まで絶対にないと思っていたことも 絶対っていうわけではないってことが わかってくるのが生きるってことなのだろうか。 甘美な痛み

【エッセイ】この空気を長く吸っていると

この空気を長く吸っていたら、 きっと気付かないうちに身体が真っ黒になっていってしまう気がする。 いつの間にかもやに包まれて、 気が付いた時にはきっと右も左もわからず、 何だったら歩くことすら、息をするのだってままならなくなるんだ。 そうなるとその場所での呼吸の仕方を覚えて、 すっかりその環境に染まった人間が完成するってわけなんだろう。 私は何を恐れているのか。 毎日、身体以上に心が疲弊する。 あの時みたいに毎日毎日泣いているんだ。 だからきっとここは出たほうがいいってわ

【エッセイ】今と相手に向き合うこと。そしていつだってご機嫌に

世の中にはいろいろなノウハウが溢れているけど、 相手の気持ちなんて相手にしかわからないわけで… でも、そんな不安を傾向値で測って少しでも安心したいと思ったりする。 限りある時間を、早く過ぎないかななんて思って過ごすことの 中身はいつだって愛おしいものであってほしいはずなのに。 私は少し視野が狭くなっていたのだと思う。 この不安は何の不安なのだろうか? 自分の人生に集中できてない証拠でしかない。 最近、何も状況が進んでいないことに気が付く。 今一度、自分で切り拓く扉に思

【エッセイ】何からやるかの選択

先日、30歳になったという記事を書いたが、 まだ若いと思う反面、やりたいことを現実的においてみた時に、 意外と時間がないのではないかと焦りを感じた。 年を取ったとか、何もできないというつもりは毛頭ない。 いつだって今が一番若いし、 やれないことなんてないのだから、 いつからでだって挑戦できると思っている。 でも、自分のやりたいことを現実的に並べてみた時に、 もたもたしている時間がない、とは思ったのは事実である。 その中でも特に思ったのは留学である。 海外生活は父親の仕事の

【エッセイ】「おかえりモネ」を見て思うこと

現在、NHK連続テレビ小説で放映されている「おかえりモネ」。 本作は、上質な「小説」のような作品である。 特に登場人物たちの心情描写が秀逸だ。 何故?と思うけど、その何故?は複雑に絡み合った 過去の経験や今の感情が織りなす人間の心理の難しさと面白さであることをしっかり描いていると思う。 中でも、モネの島の幼馴染であるりょーちんが東京に来た時の話は、 20代の男女の心が軋むような話だったと思う。 好意には気付いている。 でも答えられない。 でも好き。 私も好き。 でもなん

【エッセイ】恋のビギナーズラック

靴擦れの傷が疼く程にあの人のことを思い出し、 靴擦れの傷が癒えていく程にあの人との時間が遠くなっていくのを感じる。 あの時こうしておけば、 あの時ああしておけばと思うほど、思う度、 あの人の姿が美しさを増して浮かび上がる。 人は会ってないときに恋をして、 会ったときに確信する。 恋は確信までの幻想なのかもしれない。 いつでも繋がれる時代だからこそ、 つながらなくなると本当に会えないことを思い知らされる。 やっぱり目の前にいるときに手を握らないといけないんだ。 もし次が

【エッセイ】失恋さえもさせてもらえなかった話

ある日、 みんなでやった<なんでもバスケット>。 「自分から告白したことない人」で立ち上がったのは 私を含めたったの2人だった。 10名程が参加していたと思うけど、 そのうち2人だけ。 おとなしそうなあの人も立ち上がらなかった。 単純に驚いた。 と同時に、 自分の変なプライドの高さに嫌気がさした。 ーーー。 私は今まで自分からアプローチをしたことがない。 それは、私がモテるとかなんとかではなく、 単純に受け身なのだ。 誰かを「好き」であることに対して。 思えば、以前

【エッセイ】我ながら影響の受けやすい性格でして

「影響を受けやすい」と聞いて、どんな印象を持つだろうか? 少し皮肉めいたような、優柔不断といったような、 あまりポジティブは印象で使われる言葉でない気がする。 かくいう、私もあまり良い印象をもっていなかった。 しかし、 タイトルにもある通り、私は割と影響を受けやすい性格だと思う。 誰かがやっていることに感銘を受けたらやらずにはいられない。 そのせいですっかり多趣味だね、なんて言われる状態になる。 一回でもやったことがあるものは趣味に換算するのか? といったどこからが友達論

【エッセイ】ダイエットではなく、あえて私は「身体作り」と言いたい

12月中旬。 着ている服の写真を撮るために 四方向からの全身写真を撮る機会があった。 そして衝撃を受けた。 なんだこの丸っこい姿は…と。 薄々感じてはいた。 大阪時代にパーソナルトレーニングに通い、 ストイックに身体作りに勤しんでいたが、 新型コロナを理由に落としたお肉を取り戻すかのように 沢山食べていたのだから…。 おそらく人生最大に丸い。 巷で「コロナ太り」という言葉が聞かれるようになって久しいが、 私自身もその流れを作る一員としてしっかり丸く育っていた。 だってさ

【エッセイ】いつも元気にはいられないさ

あぁ、こんなにも無気力なのは久しぶりだ。 いつぶりだろう?と思うくらいに久しぶりだ。 好きなことをしていてもちっとも心が躍らない。 今回の私はそんなことじゃ機嫌が直らないんだからって、 機嫌をとろうとする私に不機嫌な私が背を向ける。 頑張ったって無駄だって思ってしまったのだ。 頑張っても評価が上がるわけでもなく、 頑張らなくったって評価が下がるわけでもない。 ならこんなことに心を燃やす必要はないと思った。 自分の時間を削ってまで、 自分の身を削ってまでするものではないと思

【エッセイ】チャンスの顔つき

チャンスはチャンスの顔をして現れない。 何気ない顔をしてやってきて、 気付かないうちにいなくなってしまう。 そして誰かがそのチャンスをつかんでいるのをみて、 あの時がチャンスだったと気づく。 まだ、後にチャンスだったと気づくならまだいい。 次回似た状況があったときは気を付けてみるようにできるから。 でもほとんどは、あの時とさえ思わされることなく、 何気なく通り過ぎて行ってしまうのだ。 チャンスを見つけられるのは、 常に神経を研ぎ澄ましている人だけだ。 そのような人でさえつ

【エッセイ】憧れの場所~NY~

ニューヨーク。 私の憧れの場所、そして一度は行きたいあの場所。 ほとんど日本の裏側に存在する大都市。 日本からは飛行機で14時間、そして時差は13時間。 冬はまつ毛が凍るくらい寒くなるあの街で、 多くの人の人生が交わり”最先端”が生まれている。 経済と芸術の”最先端”が。 ヨーロッパが中心地なら、NYは先端だ。 NYで生まれて流行ったものが世界へ広まる。 新しいことの可能性を試す場所。 夢追いNYを訪れる人々の色が混ざり合い、 NYの街を描き出している。 12月31日。

【エッセイ】人生について考えてみる。少しだけ。

自分ではどうしようもできないことに 心を燃やすことは本当に疲れることだ。 根気強く付き合うともいうが、 自分の人生を生きるのも精一杯なのに。 秋の澄んだ空に光る街灯や家々の明かりが綺麗だと思った。 月並みな表現だが、この一つ一つの光の分だけ人生が詰まっているんだと思うと感慨深い。 人生は油断ならない。 いつ試練が訪れるかわからない。 でもその分いつでも挽回もできる。 本当の意味で安心してつける眠りは、 神様のところに行く時なのかもしれない。 ならばせめてその時くらい