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【エッセイ】この空気を長く吸っていると

この空気を長く吸っていたら、
きっと気付かないうちに身体が真っ黒になっていってしまう気がする。

いつの間にかもやに包まれて、
気が付いた時にはきっと右も左もわからず、
何だったら歩くことすら、息をするのだってままならなくなるんだ。

そうなるとその場所での呼吸の仕方を覚えて、
すっかりその環境に染まった人間が完成するってわけなんだろう。

私は何を恐れているのか。
毎日、身体以上に心が疲弊する。
あの時みたいに毎日毎日泣いているんだ。
だからきっとここは出たほうがいいってわかっているのに抜け出せない。

世間一般で言われている、離職すると再就職が難しいとか、
お金がなくなってしまうんじゃないのか、とか、
そんな世の中にあふれる”一般論”が私を苦しめているのだろう。

でもきっとこの当たり前に首を絞められているのは
きっと私だけではないと思う。

だけど、人生100年時代になり、多様化している中で何を恐れることがあるのだろうか。
そして、思い切りのある行動をするには年が行き過ぎているとしたら、
来年、いや明日であっても今より年を重ねていくではないか。
となると、この心にくすぶる思い切りのいい決断をするか否かと
悩むこと自体見当違いって話になるし、もう若くないから…なんて悩む人がいなくならないとおかしいではないか。
でも、悩むのだから、じゃあ、やる時はいつなのかってだけの話であり、
その答えはきっとみんなは知っている。
でも見ないようにしているのだ。
インターネットで検索したら出てくる”一般論”とやらに踊らされて。

たった一度しかない人生なのだから、
失敗したくないと思ってしまっているのだろうか?
でも安全運転で無事終わらせたように見える人生は、
その人生を諦めと自制のもとで走り切ったのだとしたら、
私はそれを良い人生だったと思って旅立つことができるのだろうか。

その答えは私の心の中に明確にあることを私は知っている。

でも、あともう少しだけ悩ませてほしい。
だって、なんにせよ目の前にある資格試験の勉強をしないとだからね。
まぁ、でもそんな資格こそ、実は計画的にできる何かなのだと割り切ってしまったら、今の心の課題にもう少し集中して取り組めるかもしれないと思ったりするけれど。

このような感情に襲われるときはいつだって
きっと自分自身の心の声に耳を傾けて考えろと
課題を少し荒いやり方で突きつけられている時だ。

今日もまた涙が出る。
悲しい理由は明確だ。
でも今は涙でこのストレスをいったんは逃しておこう。

大丈夫。ちゃんと考えるから。そして何より行動するから。
行動こそが全て。
一歩でも足を前に踏み出そう。
その踏み出す先はなんであっても大丈夫。
だって振返ってみてごらんよ。
今までだって色々あったけど、なんやかんややってこれたではないか。
心無い人の言葉に一喜一憂せずに、自分を強く信じてあげて、
温かくて素敵に世界に向けて一歩を踏み出そう。
一歩ずつ、一歩ずつ。


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