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【エッセイ】恋のビギナーズラック

靴擦れの傷が疼く程にあの人のことを思い出し、
靴擦れの傷が癒えていく程にあの人との時間が遠くなっていくのを感じる。

あの時こうしておけば、
あの時ああしておけばと思うほど、思う度、
あの人の姿が美しさを増して浮かび上がる。

人は会ってないときに恋をして、
会ったときに確信する。
恋は確信までの幻想なのかもしれない。

いつでも繋がれる時代だからこそ、
つながらなくなると本当に会えないことを思い知らされる。

やっぱり目の前にいるときに手を握らないといけないんだ。
もし次があるならば、あなたの手を握らせて。

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