パニック障害になった話4
前回のあらすじ
病院に到着した棚ぼたは、ホルスター心電図を着けられた。
診察が終わって着の身着のまま、何も持っていないことに気付き、病院の待合ロビーで途方に暮れるのだった。
途方に暮れていると、会計の窓口に呼ばれました。
会計で、請求書を渡されます。
「え!?何これ、超高額!」
請求書を見て絶望に襲われます。
会計窓口のお姉さんが、保険証を持ってきていただければ、保険適用の値段になりますよ、と説明してくれます。
しかし、保険証どころか財布も持ってないのです。
仕方なく、お姉さんに、
「すいません、財布も持ってないのですけども・・・。」
と言うと、どうやら後日でも大丈夫なようです。そのときには、保険証もかならず、持ってきてくださいと。
身分証も、お金もない自分をそのまま帰らせてくれるなんて、なんて日本は平和な国なんだ、と思いました。
ところで、お姉さん、ここ、どこですか?
「ああ、ここは、◯◯病院ですよ。」
「ああ、◯◯病院か!
知らない…。」
絶望にくれる僕は、仕方なくお姉さんに事情を話しました。
すると、なんと、お姉さんはタクシーを呼んでくれたのです。
到着したタクシーに乗り込み、ようやく僕は、家に帰ることができたのでした。
家について、部屋から財布を取ってきて、運転手さんにお金を払って、ようやく、一息つきました。
朝、起きてから2時間程度のことでしたが、恐ろしく長い時間に感じました。
そして、その時の僕は疲労困憊していたのです。
部屋についてまず僕は、当時、働いていた店長に電話をしました。
朝、起きたら息が苦しくて、救急車で運ばれて、カクカク・シカジカで、
病院の先生が、どうしても、今日は仕事を休むようにと、言うんですよーー。
そう、嘘をつきました。
もう、この時点でとてもじゃないけど、仕事に行く気力がありませんでした。
ホントに疲労困憊で、得体のしれない体調不良に気持ちも落ち込んでいて、仕事に行くなんて、考えられないのでした。
つづきます。
次は、病院に再診に行った話です。
それでは!
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