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ソーシャルディスタンスを保つ練習

緊急事態宣言が解除されたので、子どもたちと一緒に本屋と100円ショップまで足をのばしてみた。いつぶりだろうか。この3か月、買物はできるだけオンラインで済ませていたし、本屋は営業自粛までしてくれていたので、どちらもかなりおひさしぶりである。普段ならひとりでも行く常連の兄は、長らく行きたかったようで特に嬉しそうだった。

兄の勉強が終わった夕方に行ってみると、人の多いこと多いこと。いつもの平日の夕方なら考えられないほどの客足だ。住宅地なので、リモートワークで町にいる人の数が増えているのだろう。子どもの姿も目立つ。みんな本屋来たかったよね。100均で好きなもの買いたかったよね。子どもひとりきりでの来店は見られず、親が子どもを引き連れている人ばかりだった。兄をひとりで行動させるのはまだ憚られる。一番の気がかりは、ソーシャルディスタンスを保った行動をとれるのか、ということだ。

100円ショップで買いたいものがあるというので、練習がてら様子をうかがうことにした。会計の列には床に目張りがあるので、間隔を空けてレジまで並び、購入することは問題ない。だが、棚の間で人とすれ違うときや、他の人と同じ商品を見ているときの密着度などは、まったく気にしていない様子だった。商品もいつものように、あれやこれやと手にとって吟味している。ニュースで知識は入っていると思うのだが、実践がなければ身にならないことを実感する。3か月間、買物という社会活動を取り上げ、家に籠らせてきたのだから仕方のないことだ。来週からぼちぼち、学校も習い事も通学・通室が始まる。街の歩き方や、行った先での振る舞いなどについて、新しいスタイルを学ばねばならないだろう。

夕方に出歩いたのもひさしぶりだったが、どこもかしこも人人人。人気の鯛焼き屋には行列。焼肉屋も行列。外のベンチで飲み食いしている人もいた。今日の東京の感染者数は22人とのこと。やはり長い戦いになりそうだ。


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