5分で読める、起業家にも必要な社会人基礎力(METI)【中国リサーチメモ】
1、社会人基礎力養成プラットフォーム「刺猬」:シリーズAで数億円を調達
シリーズAで数千万元(数億円)を調達した。出資者は「東方富海(Oriental Fortune Capital)」。刺猬は2015年に設立された。現在ユーザーは500万人を超え、2018年の売上収入は2000万元(約3億3000万円)を上回った。2019年は実店舗の拡張や運営にも注力する。
→中国は国策でもあり、国民のレベルアップを目指すプログラムにはかなり寛容なイメージがある。
また、「刺猬」自身は、インターンや就職のプラットフォームを持っていて、そちらに誘導もしている。
2、日本ではどうか。METIについて。
・チームビルディング
・タレントマネジメント
・新卒研修
・社会人基礎力
などいろいろな言葉はある。
以下は、経済産業省のMETIの記事である。
「社会人基礎力」とは、「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」の3つの能力(12の能力要素)から構成されており、「職場や地域社会で多様な人々と仕事をしていくために必要な基礎的な力」として、経済産業省が2006年に提唱しました。
「人生100年時代」や「第四次産業革命」の下で、2006年に発表した「社会人基礎力」はむしろその重要性を増しており、有効ですが、「人生100年時代」ならではの切り口・視点が必要となっていました。
こうした状況を踏まえ、平成29年度に開催した「我が国産業における人材力強化に向けた研究会」において、これまで以上に長くなる個人の企業・組織・社会との関わりの中で、ライフステージの各段階で活躍し続けるために求められる力を「人生100年時代の社会人基礎力」と新たに定義しました。社会人基礎力の3つの能力/12の能力要素を内容としつつ、能力を発揮するにあたって、自己を認識してリフレクション(振り返り)しながら、目的、学び、統合のバランスを図ることが、自らキャリアを切りひらいていく上で必要と位置づけられます。
Q. 社会人基礎力の鍛え方について教えてください。
経済産業省が提唱する社会人基礎力が不足している若手が年々増加しているように感じます。
若手の社会人基礎力を鍛える上でポイントになるのは何でしょうか。
A. コンサルタントの回答
大事なのは「何ができていて、何ができていないのか」を適切に認識させることではないかと思います。
社会人基礎力を伸ばそうにも、何を伸ばせばよいのか分からなかったり、伸ばすべき力を間違えてしまっている人が多いためです。
弊社リンクアンドモチベーションは平成17年に経済産業省からの依頼を受け、社会人基礎力に関する調査、用件定義等を行ってきました。
社会人基礎力「前に踏み出す力」、「考え抜く力」、「チームで働く力」を弊社はポータブルスキル「対人力」、「対課題力」、「対人力」というように捉えています。
これらのポータブルスキルは各力をさらに8つずつの力に分類しています。そのような背景もあり弊社はポータブルスキル(社会人基礎力)を数字で可視化するツールを開発しました。
それによりまず、「何ができていて、何ができていないのか」を適切に認識し、伸ばすべきポイントが
明確になった上で職場内でFBをしてあげることで必要な社会人基礎力を鍛えることができるのではないでしょうか。
→日本でも国として、METIという、社会人基礎力についての不安視はされている。しかしながら、実際に動いているのは、マイナビ転職などのサイトが多く、社会人基礎力を学ぶプラットフォームではない、社会人基礎力をだしにした転職サイトしかない様子。
国として挙げている問題でもあるので、今後、例えば、独自で社会人基礎力を上げるオンライン教育のプラットフォームなどあれば面白い。
3、考察/まとめ
・日本も中国も、おそらく他の国々でも、今後優秀な人材の不足は進んでいく中で、社会人基礎力の向上が求められている。
・しかしながら、現在の日本ではより本気で社会人基礎力の向上に取り組む企業は少なく、中国のように社会人基礎力を養成するプラットフォームもまだない。
・日本でも経済産業省が提唱するようにMETIなど、国として挙げるべき課題になっているので、そこを解決するプラットフォームを望む。
・今後、いかに人材レベルの総合的な向上が出来るかが課題だ。
※起業家を月に100人ほど見ているが、結果を早く出しやすい起業家の特徴は、社会人力やサラリーマン力、あたりまえのことをあたりまえにできる力が高いことも一因だと思っている。
ぜひ、起業家向けの社会人基礎力講座も作ってほしいし、作っていきたい。
いつもありがとうございます。少しでも皆様の為になることを願っております