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3000円ワインまとめ

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3000円台のワインである『3000円ワイン』についてのまとめマガジンです。 ワイン好きのアルパカが、とある3000円ワインについて考えたことや妄想したこと。 そんなワインエッセ…
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#ソムリエ

2023年4月│3000円ワインまとめ

「ワイン屋さん」になって、1ヶ月とすこしが経ちました🌱 そういえば、ここのところあんまり筋肉痛にならなくなってきて、おや?これは…筋肉が育ってるのでは…?!と実感しているところ。 ヤダ、ますたやってばやっぱり、ムキムキマッチョになっちゃう…?! 日々の新鮮さはそのままに、引き続き楽しく奮闘しております🔥 ▶ 新人の奮闘ぶりについては、ぜひワイナリー公式noteもご覧ください♪ さて、長期休暇になるとワ旅に出がちなますたやですが、今年のゴールデンウィークは、ほぼ毎日ワイ

[3000円ワイン]別れの季節に飲むワイン〈日本/ケルナー〉

年末年始はベトナムにいました。 やむことのないクラクション、夜中まで続く大音量のカラオケ、すれ違えないほどの人混み。「作戦名、勇気!」でしかない道路の横断に、英語の喋れないタクシー運転手とのカタコト交渉―― いやあ・・・・疲れました。(東南アジア疲れ) ほんと、どんなに愛があろうとも、というか、その雑多さをこそ愛していようとも、疲れるものは疲れます。とにかく日々、体力がごりごり削られていく。 だいたい思わぬことが起こるし、かえってくる返事は適当だし、英語は思ったように通

3000円ワイン会&ポッドキャスト公開収録

この週末に、3000円ワイン会を開催いたしました! 3000円ワイン会とは、3000円ワインの民ますたやの活動テーマであります「3000円台のワインって、いいよね、美味しいよね?!」をみなさんにも体感していただくべく、美味しい3000円台のワインをみんなで楽しく飲もう!という趣旨の会なのです最高か…! 実は今回の会は、先月に開催いたしましたボーヌの会から派生しました。 ▶ 楽しかったボーヌの会レポートはこちら きっかけは、ワインプロモーターあきもさんからの、「ますたや

[3000円ワイン]ソムリエの神業〈スペイン/赤ワイン〉

どこからともなくキンモクセイの香りが漂ってくる季節になりました。 びっかびかの夏のあいだ、「泡、泡、白、泡、赤、泡、白」みたいな感じで全然赤ワインの消費量があがりませんでしたが、ようやく赤ワインを心から欲する、いい季節がやってきました。 そしてここに来ての、日中の涼しさ。というか、寒さ。 「たまには重い赤が飲みたい」 そう、近所のソムリエにお願いしたところ、オススメされたのが今回ご紹介する #3000円ワイン です。 ところで。 実は我々は最初、イタリアワインコー

ひとはいかにしてブルオタとなりしか〈ブルゴーニュ/ピノ・ノワール〉

ブルゴーニュ大好き人間のみなさん、こんばんわ!3000円ワインの民、ますたやです(^○^) さて本日の3000円ワインは、泣く子も黙るワイン界の帝王、いや我らが女帝、ブルゴーニュです! あらためまして、ブルゴーニュ大好き人間、縮めてブルオタのみなさん(意訳)、こんばんわ!(^O^) ブルゴーニュ、飲んでますか? 一般の善良な市民たちが『ワイン好き』をイメージするとき、なんとなく一番に思い浮かぶのは、実はこのブルオタのみなさんのことなのかもしれません。 「ワイン好きっ

ワインが繋ぐ、輪。〈アルザス/ペティアン〉〈サンセール/ソーヴィニヨン・ブラン〉

こんばんわ!(^O^)3000円ワインの民、ますたやです。 さて、この週末は、とあるイベントに参加しておりました。 わたしの推しポッドキャスト番組であるワインの輪さんが主催で開催された、その名も『ワインの部屋』というオンラインイベントです。 ▶ こちらの記事でも、ワインの輪についてちょっと触れています。 このイベント、土曜日の夜8時から翌日日曜日の夜8時まで、24時間出入り自由な「部屋」がオンライン上に開放される、というものでした。参加者はそこに好きなタイミングで集い

澄んだ、輝きのある、オレンジがかった二次試験。〈フランス/ピノノワール〉

こんばんわ(^○^)3000円ワインの民、ますたやです。 ワインエキスパート試験、おわりました。おなじく頑張った受験生のみなさま、お疲れさまでした! ▶ ふつか前の下見にて。わたしレベルの不注意だと、椿山荘とか八芳園あたりと間違えそうだったので… いやあ、飲みましたね。 ちまたでは、二次試験まえは「スタンダードなワイン」を飲むことが推奨されるわけですが、例にもれずますたやも「スタンダードワイン」を日々テイスティングする日々でした。 つらかった。いや、これがなんという

じゃない方、の存在感〈ハンガリー/フルミント〉

みなさん、こんばんわ。3000円ワインの民、四足歩行のますたやです。 ハンガリーといえばトカイ、トカイといえばハンガリー。 ”世界三大貴腐ワイン”のひとつに数えられるトカイ。黄金の揺れる水面に、とろりとグラスを伝う涙。その妖艶な美しさと、舌を転がる甘美な一滴。 これぞまさに神の雫です。 ハンガリー、トカイ。いいですよね。みなさん、どうですか。飲んでますか。 ますたは、飲んでません。 はい。飲んでません。すみません。イメージ映像でした。涙でかすむ。 はー、いいです

おとりの鴨につきまして〈アメリカ/カベルネ・ソーヴィニヨン主体〉

こんばんわ。結局アメリカワインが大好きな、ますたやです。 結局、などとのっけから意味深な発言です。そうです。今日は、みんな大好きアメリカワインについての一節です。 みなさん。アメリカワイン、どうですか。飲んでますか。 近所のワインショップのソムリエは、アメリカワインについて、いつもなんだかんだと文句をつけてくるんです。 「味が濃い」だとか、「果実味ドカン」だとか、「樽香がどうだ」とか、「飲み疲れる」だとか・・・ でも、じゃあお店に置かないのかと思いきや、「好きなひと

オタクにワインはむずかしい〈ドイツ/リースリング〉

「ますたやさん、ワイン詳しいんですよね?」 ワイン好きを公言していると、こんな質問をされることがあります。 「こないだ、販売開始と同時にめっちゃがんばって、Mr.チーズケーキが買えたんです! あわせるワインってなにがいいですか?」 「えっと、コーヒーがいいですね」 はい。自ジャンルの布教が下手くそすぎてまわりを困惑させがち、ますたやです。 わかってるんですよ、まわりの方がますたやのことを気遣ってくださっていることは… このような話題をふってやれば、こいつは喜ぶだろう

我が家のバッカスは、顧客満足度No.1〈カオール/マルベック〉

みなさんは、神を信じますか? こんばんわ。年中無休で神のご加護を受付中、3000円ワインの民ますたやです。 実家のお墓参りに行くと、うちの父がよく言うんです。 「ます子、ええか。じいちゃんばあちゃんに、よーう頼んどきよ。病気せんと、健康で暮らせますように。はよう妹に、ええ人が現れますように。ます子に跡継ぎが生まれて、わしの田んぼを手伝ってくれますように」―――― じいちゃんばあちゃんって、そんなに万能なんだっけ? そんな家に育ったから、かどうかはわかりませんが、わた

ナチュラルワインに片想い〈アルザス/ゲヴェルツトラミネール〉

どうですか、みなさん。華の金曜日、飲んでますか。 こんばんは。一番結婚したい曜日は金曜日の夜、アルパカです。 さて、みなさんは「ナチュラルワイン」に、どのようなイメージをお持ちでしょうか。 いま、わたしの頭のなかには、あるふたつの民の姿が思い浮かんでいます。 まずひとつめは、ナチュラルワインを愛し、ナチュラルワインからも愛される、相思相愛のワイン人生を送る民のお姿です。 大人のほうが恋は切ないと、あんなにドリカム大先生が進言されているにも関わらず、素晴らしい相思相愛

樽スランプとその軌跡〈南アフリカ/シャルドネ〉

南アフリカワイン。みなさん、飲んでますか? おいしいですよね。 今からさかのぼること6、7年まえ。夫が「珍しかったから」という理由でベトナム出張から連れかえったシラーズが、わたしと南アフリカワインとの出会いでした。 しかし、これがまあ正直「土っぽい」。舞い上がる砂ぼこり、荒々しい草のにおい、目の前に広がる広大なサバンナ。「これこそが南アフリカの風だ!」などとのたまったはいいものの、手元のグラスはさほど進まず、まあ新興国だしねと、サバンナを群雄割拠するゾウやキリンとともに記

それはまるで、村上春樹の短編小説のような〈イタリア/ドルチェット〉

JR東京駅の、総武快速線の深いホームからエスカレーターをあがったところ、地下改札を丸の内側に出てしばらく歩いた奥地に、『Eataly(イータリー)』というイタリアワイン好きの楽園があります。 こちらのお店、湘南や原宿にめちゃめちゃおしゃれで映え映えな店舗を展開していたのですが、2021年8月25日、ついにGINZA SIX という日本最高峰のおしゃれスポットに、新店舗をオープンされました! ワインがあると聞けば、行脚に行くしか選択肢のないますたや。ちょっと脳みその取捨選択