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3000円ワイン会&ポッドキャスト公開収録

この週末に、3000円ワイン会を開催いたしました!

3000円ワイン会とは、3000円ワインの民ますたやの活動テーマであります「3000円台のワインって、いいよね、美味しいよね?!」をみなさんにも体感していただくべく、美味しい3000円台のワインをみんなで楽しく飲もう!という趣旨の会なのです最高か…!

実は今回の会は、先月に開催いたしましたボーヌの会から派生しました。

▶ 楽しかったボーヌの会レポートはこちら

きっかけは、ワインプロモーターあきもさんからの、「ますたやさんのポッドキャスト、どうやったら出られるんですか?」というひとことから。

ワインのプロフェッショナルにご出演いただけるなんて歓迎オブ歓迎ですし、どうせだったらワイン会も一緒に開催して、みんなで飲みながら公開収録やりましょうよ!と発展していったのが、今回の会だった、というわけ。

3000円ワインの民としても「3000円ワイン一大布教イベント」として、心待ちにしていたワイン会だったのでした。


ちなみに場所は、淡路町駅ちかくのレンタルスペースを借り切りました。
見てみて、結構おシャンティな内装じゃないですか?

コンセプトは、室内グランピング

こんなお部屋がおひとりあたり1500円程度で借りられるなんて、(部屋を綺麗にしてひとを呼ぼうと思った2秒後にあきらめてしまうわたしのようにぐうたらな大人にとっては)いい選択肢だと思います。
部屋が片付いていないことに絶望して、ワイン会をあきらめなくてすむ、いい時代になった…!

▶ 特に広告料などは入りませんが、わたしはいつもここから予約してます。眺めるだけでも楽しい!

さて、今回のワイン会には、7名のみなさんが参加してくださいました🍷

とおるの安ワインさん
すぅさん
AKKさんMTKさんご夫妻
ちひろくん、りなちゃんご夫妻
きよさん

今回のメンバー構成がまた、おもしろかったんですよ。

ワインエキスパート有資格者とおるさんと、ナチュラルワインガチ歴15年以上のすぅさん、といった「ザ・ワイン界隈勢」がいらっしゃるかと思いきや、AKKさん&MTKさんご夫妻は「ワイン好きっていうか、酒が好き」という最高の酒飲みご夫妻(※褒め言葉)。

かたや、「ワインめっちゃ飲んでるし、なんならフランスにも毎年行くのに、ピノノワールさえ覚えてない」きよさんや、「普段お酒あんまり飲まないけど、ますたやに久しぶりに会いに来てくれた」という身内感満載のちひろくん&りなちゃんご夫婦。

のっけから、ワインに対する距離も知識も姿勢も酒の強さも、みんな違って、みんないい!という会になる予感がすごい。

そして、こんなバラバラなわたしたちをワインが柔らかく繋いでくれて、まさに予感が現実となった実に楽しい会だったのでした。

いつも言うけどワインすげぇや…!

かけつけ1杯は、あきもさんがお持ちくださったアルザスの混醸ワイン「エデルツヴィッカー」。ちひろくんがお隣で「エデルツヴィッカー、エデルツヴィッカー…うん、覚えた…!」って呟いてましたが、エデルツヴィッカーは、そんなに万能じゃないです…!(むしろニッチ)

さて、今回の「3000円ワイン」たちは、すべてあきもさんにご用意いただきました。おんぶに抱っことはこのこと。

6本の3000円ワインを飲みましたので、ここで一気にご紹介いたしましょう!

ナイススマイルあきもさん、ワインの選定&ご紹介、ありがとうございました!

ペティアン・ナチュレル ドメーヌ・シェフェール [¥4180]

国:フランス(アルザス) 種類:弱発泡 品種:ミュスカ ヴィンテージ:NV 生産者:ドメーヌ・シェフェール インポーター:LIBER株式会社

1本めは、ほぼ3000円ワイン(※税込み4000円台)の、にごり系ペティアンナチュレルです。1杯めにふさわしい、しゅわっと爽やかなくちあたり。無濾過とはいえ綺麗めの造りで、にごり系というよりは「うまみ系」でした。

ちなみに今回の会では、あきもさんが「超・初心者」むけにワインをご紹介くださったのですが、「アルザスってどこ?」「無濾過ってなに?」「弱発泡ってどういうこと?」みたいなところからのお話、これがまたとても楽しかったんですよ。

なんならわたしも「ふむふむ」とか言いながら、心の中で『え、それ知らんかった…!』みたいなこと、いっぱいありました。結構ありました。
そんなときも、いつだってフラットでニュートラルな雰囲気のあきもさんのおかげで、わきあいあいと楽しい質問が飛び交っていたのでした。

さっそくお隣りにいたりなちゃんが、「ペティアン……なんでしたっけ?」と呟いたのを聞き逃さないますたや。

「わかる、覚えにくいよね。ペティアンナチュレル。これを略して、ペットナットっていうんだよ」

心、満たされてゆく……!
(※身内の優しさで、ますたやのワイン心をくすぐってくれてます)

フィルマメント [¥3784]

国:イタリア(ロンバルディア) 種類:白 品種:リースリング・レナーノ ヴィンテージ:2020年 生産者:カッシーナ ベルモンテ インポーター:LIBER株式会社

こちらは、イタリアはロンバルディア州の「ガルダ湖」ちかくの産地で造られているワインなんだそうですが、品種はリースリング・レナーノといって、リースリングの同系品種。

イタリアのリースリングって、わたしほとんど飲んだことないです。それだけでも珍しいのに、あきもさんから「飲んでみたらわかりますが、青梅みたいな香りがしますよ」とのお話が。

飲んでみると確かに、まさに青梅っぽいような、青さと、酸味と、ほのかな蜜のような香りが鼻に抜けていきます。
ところが、グラスからのぼる香りは弱いんですよ。いわゆる「アロマティック品種」と呼ばれるリースリングの面影を、なんというか、ほとんど感じませんでした。いや~、不思議…!

めちゃくちゃ外国人然とした外見のこどもが急にべらべら関西弁でしゃべってくるみたいな、「育ち」ってDNAを凌駕するんだな…!みたいな、一瞬面食らっちゃう驚きと、だからこそのおもしろさのあるいいワインでした。出オチ感あった、いい意味で…!

どうやら、このガルダ湖周辺の産地で生み出されるリースリングに、こんな香りが出やすいんですって。
遠く離れた異国からやってきたワインに漂う、ほんのりとしたジャパニーズフレイヴァー。こういう楽しみもまた、ワインの面白さのひとつであることよ…!

タヴェル・ロゼ [¥3520]

国:フランス(タヴェル) 種類:ロゼ 品種:グルナッシュ/サンソ―/クレレット ヴィンテージ:2017年 生産者:ビオディナミック・ワイン ドメーヌ・デ・カラビニエ インポーター:LIBER株式会社

さて今度は、ロゼに行きます。こちらはローヌ地方にある、ロゼのAOC「タヴェル」です。さすがタヴェル!という濃さで、しっかりした口当たりと、重層感のある味わい、余韻にはじんわりタンニンを感じます。

実はタヴェルはわたしが初めて「なるほど、ロゼって美味い!」となった、思い入れのあるロゼ産地です。いわゆる「甘いロゼ」ではない、「ドライな造りのロゼ」を知ったのが、この産地からでした。

っていう話をしていたら、「さて、ここで問題です。フランス4大ロゼ産地はどこでしょうか、はい、有資格者の方どうぞ!」と、いきなりのあきも'sクエスチョン。
おい、誰だよ有資格者なんか連れてきたの!(わたしもです)

しかしますたや、ここでちゃーんと、「ロゼ・ダンジュ」を出せました。主催のメンツ、死守…!

ちなみにあとの2つは、マルサネとバンドールということで、「バンドール」のとき「あ~はいはいはい」って言いましたが、知りませんでした。わたしとしたことが…

有資格者といってもこの程度のものなので(他の有資格者巻き込み事故)、世の中のノット有資格者のみなさんにかれましては、まじで自信をもってワインを飲んでください!(開き直り)

グラテーナ・ロゼ [¥3630]

国:イタリア(トスカーナ) 種類:ロゼ 品種:サンジョベーゼ/グラテーナ・ネロ ヴィンテージ:2019年 生産者:グラテーナ インポーター:LIBER株式会社

さてお次もロゼですが、このロゼ、なんといっても色が濃いんですよ…!なんにも説明されずに飲んだら、「赤ワイン」っていう確率、95%。
「もう赤ワインでよくないですか?」って聞いたら、「この生産者は、別で赤ワインも作ってるから」って言われました。それじゃあ仕方ない。(すぐ折れる)

品種は「サンジョベーゼ」と「グラテーナ・ネロ」という品種なんだそうですが、この「グラテーナ・ネロ」って、世界中でこの生産者しか作ってない品種なんですって!

ずっとサンジョベーゼかと思って栽培されていたブドウを、あるとき遺伝子調査したら「これ、サンジョベーゼちゃう。新種や。」ってなったんだそう。
さらに「好きな名前つけていいよ」と言われたので、自分の名前をつけたんだそうですいいな自分の名前ブドウ…!

あきもさんによれば、サンジョベーゼの突然変異というよりは、土着系の別品種ではないかとのこと。
これ、ほんとイタリアあるあるのカワイイエピソードだなと思います。土着品種の宝庫、イタリア。イタリアの「フリーダム」に掛ける想いがブドウたちにまで徹底されてるの、ほんとイタリアって「フリーダムガチ勢」なんだよなぁ…

フリーダムイタリア、永遠に自由であれ!

Zéro Côtes du Rhône Rouge Sans ゼロ[¥3520]

国:フランス(コート・デュ・ローヌ) 種類:赤 品種:グルナッシュ/シラー ヴィンテージ:2018年 生産者:ビオディナミック・ワイン ドメーヌ・デ・カラビニエ  インポーター:LIBER株式会社

さてここから赤が2本続きます。1本目はローヌブレンドの赤ワイン「ゼロ」。なにがゼロかといいますと、酸化防止剤がゼロ、ということだそうですがなんかそういうチョコレートとかあったな。商品名の精神性がお口の恋人ロッテとおなじ、ドメーヌ・デ・カラビニエ。

このワイン、実は公開収録前に機材などをばたばたと準備しながらいただいたので、集中して味わえなかったのです無念。

記事を書きながら夫に「どんな味だったっけ?」って聞いたら、「あのねぇ、美味しいワインだったよ!」って爽やかに言われました。そういうことじゃねぇんだよな…!

とにもかくにも、美味しいワインだったそうです。それはそれは…何よりです…!

ビファーロ・ロッソ [¥3861]

国:イタリア(カラブリア) 種類:赤 品種:マリオッコ ヴィンテージ:2019年 生産者:レ・クアットロ・ヴォルテ (旧マッセリア・ペルジーニ)  インポーター:LIBER株式会社

3000円ワイン最後の1本は、こちら。カラブリアの赤ワイン、品種は「マリオッコ」です。

このワインが、美味しかったんですよね~!

フレッシュな果物をぎゅうっと絞ってボトルに詰めました、みたいな。じゅわじゅわと口の中に広がる生絞り果汁100、みたいな。酸の輪郭もあって、わたしはとても好みでした。

ただ、かすかに「ブレッド香」を感じたのであきもさんに聞いてみると、確かにブレッド香はあり、さらには「半年前はもっと暴れてた」とのこと。

わたし、ナチュラルワインに出やすいこの「ブレッド香」がまあまあ苦手なほうで、基本的にはどんなに微量でも、(そして飲めたとしても)「うーん、いるな」とは思うほうなのですが、このワインに関しては不思議と、それはそれとして美味しく飲めました。なんだろうな、ブレッドを含めた全体のバランスが取れていたからかな。

会場内では賛否両論というか、やや苦手な方もいらしたようなので、これは本当に好みの問題、というか、ワインなんて全部好みの問題でしかないですよね。

これからも自分が「美味い!」と思うワインを、そして美味しい3000円ワインを、胸を張って探していきたい、そう心に誓ったワインだったのでした。

3000円ワインの布教、大成功!(わたしに

軽食や持ち込みワインも、みなさんありがとうございました!

ちなみにこの日の持ち込みワインのうちのひとつに、MTKさんがお持ちくださった、2002年ヴィンテージのソーテルヌがありました。

これがまあ身震いするほどに美味しい甘口でして…
色はすっかり黄金色ですが、20年寝ているとは思えないほどの生き生きとした酸がまだまだ現役で活躍していて、「甘ったるい」を軽々と飛び越え、凛とした液体となっていました。

これ、MTKさんがネットのセールで2、3000円台で買われたのだそうですよ。目利きがすごい!

わたしはといえば散々飲んだあとだというのに、あまりに美味くてひとりごくごく飲んでしまいました。は~、美味しかった。

甘いは正義

会の後半では、社会人自転車レーサーであるちひろくんを中心に自転車の話が盛り上がり、ワインとスポーツという、実に健康的な話題が飛び交っておりました。

各国、特にヨーロッパのレース経験の多いちひろくんからすると、ワインの産地の話は「ああなるほど、あの辺りか」という身近な感覚を持った様子。
わかるわかる。ワインって現地に行ったことがあったりすると、ほんと一気に解像度があがるんですよねぇ…!

ワインって国内外どこに行ってもあるし、旅の目的にもなり得る楽しい……趣味です。
これを機にどうぞご夫婦で、ワインにはまっていただけますこと、われわれ沼の民一同お待ちしております!(手招き)

業者感がかもし出される我が夫。わたしたちも、ワイン持ってどこにでも駆けつけます!

なお、会の途中でおこなった「ポッドキャスト公開収録」の模様については、11月25日(金)午前中から配信することが決定しました!

普段なかなか聞けないインポーターのお仕事の裏話や、インポーターであるあきもさんがオススメするインポーター、さらにはワインのプロフェッショナルであるあきもさんのワインとの付き合い方など、おもしろいお話がたくさん聞けました。

背後のわいわいした雰囲気もまた楽しく、いい収録になったと思います。

ぜひスポティファイで「ワ活ラヂオ」を登録して、配信をお待ちください!🎤

▶公式ホームページでは、お話の各タイトルだけ先行公開しております

もともと3時間で終わる予定だったワイン会でしたが、結局4時間に延長してもまだまだ話したりない、楽しい時間でした。いや〜、飲んだし、笑ったし、楽しかったな〜!

またワインでなんか企画しますので、みなさんぜひ、飲みましょう!

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得、現在はWSETLevel3を英語で挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!

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