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ボーヌの会2022、開催

「ねぇ、パソコンに”ワインっぽい資料”が入ってたんだけど、あれって、誰の?」

それは、8月のある晴れた夜のことでした。
休日に出勤したわたしは、会議に参加し、そのまま職場に居残って、みんなとワインを飲んでいました。
そんなリラックスムードのわたしに、そのようなビビッドな台詞が舞い降りてきたのです。

・・・・・・それ、完全に、わたしだな!!!

あわてて誤魔化し、即座にパソコンから消去し、わたしの職場から永遠に消え去ったその資料のタイトルは、『ボーヌの素晴らしさを伝えたい!の会』

いやぁ、あぶねぇあぶねぇ…ッ!!(※インシデント)

そんなスリリングなワイン会(※わたしだけ)が、このたび根津の地で開催されました。一体どのような会だったのか、その一部始終をレポートします!

ボーヌの会、爆誕

ときは遡ること2か月と少し。

フランスから帰ってきたますたやが、嬉々としてフランス旅について語っていたとき、ワインプロモーターのあきもさんからこんなコメントをいただきました。

『1976年のブサンスノのペルナンの、開けるタイミングを逸している』…だと?

ブサンスノというのは、今年わたしがフランス旅でおとずれたドメーヌのひとつです。

ドメーヌ・ブサンスノは、格付け的にはプルミエクリュが最上級。小さなドメーヌでもあり、在庫をあまり持てないようで、日本にはそんなに入ってきていないのです。

そんな、小さくマイナーなドメーヌの『ショレイ・レ・ボーヌ』を、ハンドキャリーで持ち帰ったますたや。そして、そんなドメーヌの古酒を、なぜかたまたま持っていたあきもさん。なんという偶然!

こんな偶然、飲むしかなくない?!ということで、偶然を口実にただワインを飲みたいだけのますたやと、フットワークが軽やかすぎるワインのプロフェッショナルあきもさんによって、『ボーヌの会』が爆誕することとなったのでした。いやいや幸運すぎない?!

ボーヌの会、当日

さて今回の会場は、以前「ガメイの会」でも使わせていただいた、根津にあるワインバー『Amilas(アミラス)』さんです。

こちらは普段、ナチュラルワインと小皿料理のお店を出してくださるお店なんだそう。あきもさんの元同僚さん繋がりということで、休日にお邪魔いたしました。カウンターの向こう側とこちら側がとてもアットホームな距離感で、背景の黄色い光があたたかい雰囲気を醸し出しています。

この日のワインは、わたしが持ち込んだブサンスノのショレイ・レ・ボーヌ以外、すべてあきもさんにご用意いただきました。完全にプロの所業。そういえば共催みたいな雰囲気出してましたが、完全にあたし、楽しく参加してるだけだなコレ(最高)

ずらりと勢ぞろいしました!

会は、あきもさんがワインについてご紹介くださりながら、なごやかに進行していきます。

ちゃんと地図もあります!

途中、ブサンスノの古酒コルクに苦戦する場面もありましたが、それはそれとして、とても美味しいワインたちでした🍷

「たぶんリコルクしてあるから大丈夫ですよ」などと話しながら古酒にのぞむあきもさん
コルク折れを道具のせいにするあきもさん

いやほんと、どれも酸が綺麗で樽が溶け込んでて、美味しかったな~。やっぱフランス、美味しいな~。

ボーヌの赤ワインは有名生産者がすくないこと、グランクリュが1つしかないことから、ニュイにくらべるとだいぶ地味なイメージの地域です。でも、ニュイよりも南に位置することもあってワインに厚みが感じられることが多く、特にジューシーな若ピノ好きのわたしにとっては、断然好みなことが多いのです。

いやぁ、美味しかったんですよポマールが…(いいワインじゃねぇか)


ちなみに、今回お集りいただいたのは、7名のみなさん+うちの夫氏でした。これがまた全員主役級におもしろすぎたので、ちょっとご紹介しますね。

フランス旅を”在住者情報”で支えてくださった全力豆乳さん。さらっと「チリのアコンカグア(※7000m級)にのぼったことあるんですけど、」などと発言し、誰も超えられない本当のマウンティングを発揮されていました。7000mは超えられねぇわ…!
業スーで買ったシャンパーニュを持ち込んでいただきみんなのヒーローでしたが、これを買うために業スーをはしごし、奥様にいちいち文句を言われたそうです。奥様、ごめんなさい(この会を代表して)

それから、みんな大好き安ワイン道場師範!先日もますたやロンフラナイトにお越しくださいましたが、「リアル師範」にお会いするのは今回がはじめまして。見てみてー!リアル師範から名刺だってもらったんだぜ!

ちなみに師範、急にワインのコメントを求められ、ノーモーションで「美味しゅうございます」と返したのに、会場から「おもしろくない」と不評をかっていました。し、師範ほどになるとコメントにおもしろみを求められるのか……!ワインこえぇ…!

甘口ワインさんの名前の由来は、「甘口ワインが好き」だから、なんですが、なんと甘口ワインへの入り口はイオンで買った「モンバジャック」なんだそうです。ニッチ…!そんなところに入り口があったのか…!
普段は旦那様が買ってくるワインを一緒に飲む甘口さんですが、旦那様がどもうっかりさんなのか、「ブルゴーニュのワインだよ」などと言って「ヌフ・デュ・パプ」とか出てくるそうです。旦那と一緒に飲みたいわ(全会一致)

ロンフラナイトやら先日のナチュラルワイン会やらをご一緒いただいてるとおるさんは、ひとりめっちゃ半そでで超お元気そうでした。夜は冷えますよ…?!
とおるさんからは「いつ買ったのかわからない」謎のヴィンテージポートをお持ちいただきましたが、これがまたブルゴーニュワインのあとにじわじわ沁みるんですよ…!甘いは正義。
ところでとおるさん、「全部美味い」と言ってあきもさんから大変感謝されていました。師範との違いがすごくない……?!(ワインこえぇ…!)

NagiさんとのめちゃためになるYOUTUBEも楽しいヒマワインさんは、ナチュラルに差し込んでくる野球の話題によって、爽やかに全員を置いてってました。「あ~!わかりますよ、まるで山川みたいってことですよね!」わからないです…!
途中急にいなくなったと思ったら、「ポートワインに合うかなと思って!」と、颯爽と塩豆大福を買って来てくださいました、いや爽やかか……!
そんな爽やかヒマさん、最後のお値段あてタイムではしれっと全部大外ししてました。ワインの値段ってわからないですよね……ごちになります!

ほくとさんは、お酒を飲み始めた当初からずっとワインを飲んで来られてるという、あとからワイン好きになった勢としてはうらやましい舌をお持ち…!ドイツのほんのり甘いワインから入ったそうで、お母様と一緒にドイツに行かれたこともあるんだそうです、素敵✨
最後にグラスを拭きながら、「職場で使うH2Oで洗ったら、水垢とかつかないのにな…」と呟いておられました。基本ちょっと頭おかしいんだよなぁワイン界のひとたち……(褒め言葉)

Mikiさんとは、Twitterで「いつかお会いしましょう」と誓い合った仲でして、いやはや会えるものですねぇ…!ほんとMikiさんも含め、ワイン界隈のみなさんフットワークが軽くていらっしゃる。
ワインは2日目以降が美味しいという真実を教えてくださったのも、Mikiさんです。「でも、ワイン界隈のみなさん、すぐ飲んじゃうでしょ?!」・・・・ごめんなさい(すぐ飲むひと)
ちなみに、師範に「まだおもしろくない、酒が足りないんじゃない?」とコメントしていたのもMikiさんです。この場を借りて、謹んでお知らせいたします。(ワインこえぇ…!)

そんな楽しいみなさんとともに過ごす、楽しい時間。あっというまだったな~!
後半ワインがあいてきて、なんとなく「酒が足りない」雰囲気になってたのも、めちゃくちゃおもしろくてよかったです。大丈夫大丈夫、足りてるよ…!


ところで、わたしがお持ちしたブサンスノですが、あきもさんがお持ちくださった『ペルナンベルジュレス 1976』と、ちゃんと一緒に飲むことができました。光栄だ~~~~!

コルクは落ちても、ワインのちからはすごかった

ショレイレボーヌのほうは現地でテイスティングもしていたのですが、改めて飲んでみると「つよっつよだな…!」と思いました。果実味もありますが酸も強く、なによりもタンニンを感じます。師範からは「これ、シラーが混ざってるんじゃない?」とのコメントが。混植混醸ブルゴーニュかな?

ペルナンの古酒のほうは、まだまだ酸が活き活きしてました。うわ~、ワインって46年経ってもこんなに元気なんだ…!すごいな。なんていうか、ワイン味の美味しい紅茶を飲んでるみたいな味でした。不思議だ~、なんかまだ香りの余韻が残ってる気がします。
あけてしばらく経つと果実味が落ちて来るので、あけてすぐがわたしはいちばん美味しかったです。へぇぇ…!時間経過による変化が、こんなにもビビットなんだ…!

「いや、でもこれ……」
ここでおもむろに、くちを開きます。ますたやが。

「完全に、ショレイレボーヌの延長線上にありませんか?ありますよね!

間髪入れない発言に、誰も異論を挟めません。挟めないということは、異論はないということなんですよ!(違う)


というわけで、元気いっぱいのドメーヌ・ブサンスノ比較飲み、そして美味しいボーヌワインの数々に、舌つづみを打ったよき会だったのでした。は~、美味しかった!

「いつから古酒って言われるんですか?」という質問に、「いつから熟女だと思いますか?」と返すあきもさん。今回のワイン会におけるベストオブザナイーブ発言…!
みなさん持ちよりのご飯も美味しかったです!
ますたやは、ブサンスノ訪問時にいただいた「グジェール」を焼いていきました、頑張った~

ボーヌの会の、おわりに

・・・え?ワインの感想がないって?ほら、わたしはワイン界のひな壇芸人、フジモンみたいな存在ですので……
きっと、ワイン界のブロガー大先生たちが、きちんとあげてくれるはずなんですよ…!

▶ ワインの味がちゃんとわかる記事!10月16日へどうぞ^^

▶ 社会的分業、ここに完成!記憶が記録によって埋められました…!

ということで、とっても楽しく充実したワイン会をありがとうございました!ワイン好きなひと、ほんと大好きだなぁ…!

ますたや、こう見えて自分ではあんまりワイン会開かないんだけど(本当はネクラだから)、呼ばれたらどこでもしっぽふって飛んで行きます!よろしくお願いします!(他力本願)

▷ ポッドキャストもよろしくね(宣伝)

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■ ますたやとは:
関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)、夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年J.S.A.認定ワインエキスパート取得、2022年コムラードオブチーズ認定。夫もワインエキスパートを取得、現在はWSETLevel2を英語で挑戦中の、ワイン大好き夫婦です!

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