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ますたやロンフラナイト第二夜「ますたの部屋」開催しました

ひとりぼっちの寂しい金曜日の夜に、誰かにワインで遊んでもらおうという、ひと様巻き込み型企画!
その名も、「ますたやロンフラナイト(ロンリーフライデーナイト)」。

楽しかった第一夜に味をしめたますたや、さっそく1か月ぶり2回目の第二夜を開催いたしました🌹

▶ 第一夜と、ロンフラナイトが生まれた経緯はこちら

今回のテーマは「ますたの部屋」。

お部屋に遊びに来ていただいた方に、ワインヒストリーについて語っていただこう!というのが今回の企画の趣旨でした。

まったり雨降りの金曜日に、誰かのお話をうかがいながらワインが飲みたいんじゃ~!という、わたしの願いが叶うだけの楽しい部屋。
これがまためっちゃいい時間だったので、みなさんからのお話とともにお送りいたします🍷

仕事中に急遽思いつく(仕事せい)

今回は、ほんのり甘いロゼ・ダンジュを片手に、みなさんからのお話に耳を傾けることとあいなりました🌹

慌てて開栓してキャップシールで親指を負傷するなどしつつ(痛…)、20時にさっそくますたの部屋、オープンです!

BGM、スタート!(♪ル~ルル、ルルル ル~ルル、ルルル…)

最初に遊びにいらしたのは、イングランド史がお好きなアゼルスタンさん
イングランド史を学ぶ中でワインを避けて通ることはできない!とお話され、特にボルドーワインを飲み始めてみました、とお話されました🍷

イギリスは寒すぎて自国でワインが造れなかった分、すべてを輸入に頼っていたんですよね。その結果ワインの消費文化が根付いて、レベルの高い批評や美味しいワインが集まった…って、これ、ちょっと日本の構造にも似ているように思います。

それにしても、まさかのワイン「歴史入り」!そ、そんなところに道があったのか…!?

でも考えてみれば「当時」から現在まで残っているものって、ワインか遺跡くらいのものですよね。

「ワイン飲んで、ヘンリー8世の気分になる」という、堂々たるアゼルスタンさんの言葉、最高のオタ活(※褒め言葉)と思いました。

いやもうほんと、オタク、すぐ体感しようとするな…!(好き)


続いてお部屋をノックしてくださったのは、スタイリストの菅野有季子さん。
「うつわ」を中心とした文化とライフスタイルの発信をされていて、これまでわたしの世界になかった「楽しい!」を、たくさん発見させてもらってます✨

ゆきこさんは、『ワインの輪』リスナーとしてもお友達🌹
というわけで、普段からナチュラルワインがお好きなのは存じていたのですが、どうしてナチュラルワインに出会ったのか?というお話が、これまためちゃくちゃ面白かったんですよ。

「ナチュラルワインに出会ったとき、あ、知ってる…って思ったんです」

知ってる?

「これまでわたしが馴染んで来たカルチャーとか、空気感、たとえば音楽とかライフスタイル、そういう世界にすごく近くて、すっと入ってきました」

「もちろん味とかエチケットの可愛さもあるけれど、それよりもたとえば、同じ生産者なのに去年と今年の味が全然違うとか、生産者の想いが知れたりするのがよくて。ナチュラルワインを飲むとき、わたし友達に『この人が造ったんだって!』ってすぐ写真とか見せちゃうんです(笑)」

いやもうなるほどすぎて首がもげるな…!!

とかく「個性的な味わい」とか「斬新さ」とか、そういったひとつひとつの要素が語られがちなナチュラルワイン。でも、その大きな「文化」をまるごと「居心地のよさ」と感じる、そこにひしひしと切実な「好き」を感じました。
は~なるほどなぁ…!ワインってそんな風に胸に刺さるんだなぁ…!最高やな…

ちなみにゆきこさんに好きなワインをお聞きすると、「飲んだことない味のワインを飲むと、新しい世界が見えてテンションあがります😂」とのこと。
まさかのチャレンジャー女子だった…!!


続いては、最近サイゼリアツイートが炎上……ではなくバズりにバズった、だいすけさん。14万……14万?!?!

帰宅直後のかけつけベルメンティーノ片手に、お相手いただきました🥂

今では、オンライン・オフラインともたくさんのワイン会を開催されている、Twitterワイン界のスーパーイベンターだいすけさんですが、実はワインを飲み始めたころは「べつに美味しくなかった」んだそう!えー?!ほんとに?!

「行きつけのバーが、たまたまワインを出してくれてたんです。それを飲んでるうちに、飲めるようになったっていう感じなんですよ。あえてワインを選んで飲んでたわけじゃなかった」

それでもここまでワインにハマったのって…?

「ワインエキスパートの試験です。そのバーのマスターに、試験受けてみたら?って言われて。たまたま受けてみて、知識がついてきて、それでどんどん好きになったっていう感じです」

えーー!!知識が先!!それもすごい!!

先に「ワインに舌を馴らす」時期があって、それはたとえばわたしがブラックコーヒーを飲めるようになったみたいな、「慣れて飲めるようになる」段階があった、そしてそこに、知識がブーストかけてきた、これもまた面白いワイン道…!

「だから、僕みたいに知識を入れるわけじゃなく、ワインを飲み続けてる方は本当にすごいと思います。まあでも試験受けるなんて、軽い変態みたいなものなので……

・・・・だいすけさん今、オーディエンスの一部を敵にまわした気がしましたけど大丈夫ですか???


というわけで、続いてはそんな「軽い変態」である、もりあいさんが訪ねてきてくれました。だいすけさん、謝ったほうがいいですってほら…!!

もりあいさんは、実はますたや夫が講師をつとめる「ワイン検定」の第1回にご参加くださったお友達。なんと今年はワインエキスパートに挑戦されていて、見事1次試験を突破されています👏
いや~、これはここ最近の我が家の一大ニュースでした。嬉しくてほくほくです、わたしはなんにもしてないけど!

「それまでは、ずっと日本酒を飲んでいました。旅に行っても、酒造や酒蔵を巡るのが楽しかったんです。それが、IMADEYAさんから定期で届くお酒のセットに、ワインが入っていたんです。そのワインをブルーチーズと合わせて飲んだら、これが美味しくてびっくり!」

なるほどーーー!これまた面白い出会い方。でもそこで、ワイン飲まないからって誰かにあげるとか、置きっぱなしにするとかではなく、「ちょっと飲んでみようかな」って思われたところは、もうワインに導かれていたんじゃないのかなぁ~なんて、ロマンを感じてしまいます。
お店との信頼関係のうえに成り立つ「必然の偶然」の出会い。素敵なJPOPかよ。

目下カワイイ息子さんのお受験にかかりっきりのもりあいさん、千葉ワイン会を開くときはぜひエキスパートバッヂをつけて来てください!😋


さてここで、今夜のハイライトのひとつ(もちろん全員がハイライトです💡)、安ワイン道場師範をお呼びいたしましょう!師範~~~~!!

「ボンソワールマダム?」

ボンソワール師範!!!

みなさんご存知安ワイン道場師範は、なんとインターネットの黎明期1997年から25年間、ワインブログを継続されています。当時ますたや4歳だった………!👶

そんなワイン30年選手の大先輩方にうかがいたいのは、やはりあの話題。年々高騰するワインの価格、ワインってやっぱり、昔はもっと安かったって本当ですか?!

「いやね、それはもう、言わないんですよ」

え、どうしてですか?

「あのね、ワインはいつだって、今が一番安いんですよ。だって俺ワインずっと高いって思ってきたもん。20年間ずーっと、高ぇなァ高ぇなァって思ってワイン飲んできたからさぁ」

し、至言………ッ!!!

これにはオーディエンスのみなさんも拍手喝采でした。

そしてこれ、わたしにとってはあらためてすごい発見だったのです。「今」を起点にしてかつてを振り返ることで「あのときは安かった」と知ることはできても、あくまでそれはあとからわかることであって、「その瞬間」はいつだって「高い」んですね。
いや~、そうか。じゃあ今だって、きっといつかの起点から振り返ると「安い」んだな、きっと…!

そう思うと、なんていうか、諦めがつきます(いい意味で)
そうか~~~、もうじゃあ、買うしかねぇなぁ…!(諦め)

ところで師範は、バンドを組まれてギターを演奏されているそうです。髭ダンとか転調に次ぐ転調でむちゃくちゃむずい、ってうかがいましたが、その話題がまずむっちゃかっこいいすね?!
「俺には楽器は10年早ぇって思ったけど、10年後生きてるかわかんないからさ~!」
いやいや師範、10年どころか、あと100年はブログ続けてください!!!🥰

ちなみに師範の好きなワインは「なんじゃこりゃ!みたいな変なワイン」とのことでした。みんなー!変なワインがあったら師範と一緒に飲みましょう!!


続いて入室してくださったのは、ヅカポタさん。
その名の通り、宝塚とともに生きておられるオタクガチ勢…推し活仲間です!

ヅカポタさんがワインにはまったのは、ある観劇後のバーだったそう。
演劇の余韻に浸りながら、ひとくちワインを飲んだ瞬間――

『あっ、このワインは、さっきの(推し様)だ……!』

舞台の感動とワインの存在が混在一体となった、その瞬間がターニングポイントだったそう。

いやあ、これすっごい幸福な出会い方だなぁ…!とうっとりしちゃいます。
オタ活してるとたまにこの、推しの世界がだーっと流れ込んできてなんか急に「わかった!!!(※なにが?)」みたいになって泣く、っていう頭おかしい瞬間が訪れることがあるんですが、
こんな風に、外側からだけじゃなく”内側”からも「体験」するように出会ってしまうと、本当に涙が出るくらい魂が震えますね。

そんな出会いを、他でもないワインが演出してくれたのかなって思うと、これまたええ話やで…!

▶ヅカポタさんの衝撃的な出会いは、ご本人のnoteへもどうぞ!

ちなみに、今年宝塚で初演となり、惜しくも途中で中断されてしまった「カルト・ワイン」も、ワイン好きにめちゃくちゃオススメ!とのことでした。
再演も円盤も未定とのことですが、これはいつか絶対に観たい…!


さてそろそろいい時間になってまいりました。ますたの部屋、もうふたりくらいにしましょうか、というところでいらしてくださいました、リーフさんです🍃
以前お紅茶を扱われていたそうで、ワインと紅茶の共通点でも盛り上がります🍵

リーフさんはワイン文化不毛の地と名高い(失礼)埼玉にお住まいで、普段はお父様とともにワインを飲まれることが多いのだそう。イタリアワインをお飲みになることが多いそうで、いいですよね~♡イタリア~♡とほっこり。

そんなリーフさん、実はキーボードの使い手。JPOPからアニソンまで行けるそうで「アニソンが結構好きで…さっきますたやさんも、ワンピースが好きっておっしゃって……」と言われた途端、急に「ごめんなさい!ワンピースごときでオタクとか言って!」と謝り出すますたや。

あの、オタクじゃない方はご存知ないかと思うし別に知らなくていいんですが、オタクにとって「ワンピース」って実は分水嶺でして、「アニメ好きですよ!」の次に「ワンピースとか!」って言われると、『はいダウト!』ってなっちゃうんですね。オタクにとって、ワンピースはおたくじゃない。

なので、ガチのワンピオタだったわたしは、オタクの世界でもパンピーの世界でも肩身が狭いっていう謎の居心地の悪さを経験しておりまして、「ワンピースが好きなんですか?」って言われるととりあえず謝っておく、っていう処世術が身についているんですよ。

ところがリーフさんはこのあと、お話を続けられます。
「あの、それで、コンサートにこないだ行ってきて…えっと、きただにひろしさんの……」(※ワンピース主題歌を歌われている神です)

まさかの原著にあたるタイプのオタクだった。(好き)


そしてラストはたべもえさん!ますたのお部屋に、ようこそ~!

「きゃーーー!ますたやさーーーん!!」
「やだァたべもえちゃんお話するのハジメテ~~💋💋💋」

ラストで急に(オカマ)バーのママテンションが降りて来るますたや。そのキャラあたしのどこにいたの?

たべもえさんは、青春の甘酸っぱい思い出が詰まった「赤玉ワイン」からワイン道に入られたくち。赤玉ワインを楽しみつくしたたべもえさんが、新卒で入社した会社での思い出が印象的でした。

「営業部に所属して、上司に連れられて行ったレストランで、ものすごく高いワインを飲んだんです。『きみもホンモノを知っておきなさい』って言われて。たぶん、ボトル価格で10万とか15万とかするワイン。銘柄ももう覚えてないけれど、そのときのソムリエが90度のお辞儀で『こんなにいいものを飲ませていただいて!』と感激していてたのが印象に残ってます」

ふむふむ。それで、そのワインはいかがでしたか?

「これが……美味しくなかったんですよ。その場では、そうかこれが高いワインか~!って、美味しいです!って言ったんですが、あとから振り返ってみたら『なんか渋かったな』って思っちゃって……だからそれ以来、ワインの情報はあえて入れないようになりました。わたし、やっぱり高いワインは美味しいって思って飲んじゃうから、それはなんか……違うなって」

はは~~……!いやこのお話、めちゃくちゃ貴重でしたね…!
オーディエンスのみなさんも、リアクションをくださりながら聞き入っておられるのがよく伝わってきました。

誰かにとってじゃなく、「自分にとって」なにが美味しいか。それは他でもない「自分が決める」。
これって実はすんごく難しくて、すんごく凛としてかっこいい。

なるほどそうか、「美味しいワイン」を教えていただくのって、「その方にとっての」美味しさを知ること。つまり、「その方自身」の物語を教えていただくことなんだなぁ…!と、あらためて胸がじんとしました。
たべもえさんをはじめ、今回お話くださったスピーカーのみなさん全員、みんな違ってみんないい!って感じで最高でした。とても大切な話を聞かせていただいて、本当にありがとうございます!

でもまあそうよねぇ、たべもえちゃんそりゃアナタ、
こないだまで赤玉飲んでたんだからそりゃそうでしょうよ!!💋💋💋(愛)


そんなわけで、どこが小一時間じゃいっていう、充実の2時間とすこしが過ぎゆきました⏰早かったな~…!

スペースの途中、優しい(=飲ませたがりの)みなさんから「っていうかワイン飲んでますか?!」ってひとしきり心配をいただきましたが、大丈夫、いつのまにかボトルが1本あいてます。
わたし隙間に飲むの、得意なんです。なんせ自分の結婚式で、出されたご飯全部食べた女なので…!(食い意地)


というわけで、ワインも飲めてみなさんのお話も聴けて、ほっこりしたり爆笑したりしんみりしたりまた爆笑できたりできた、楽しいロンフラナイトだったのでした🌙最高だった~声枯れた~(笑い過ぎた)

たくさん出入りしてもらったみたいで嬉しいです!

その後、夫氏から『終電逃した』というラインが入って来るのを見ながら、ロンフラの余韻に浸った素敵ナイトだったのでした。もうオトナのちから使いなさい!(タクシー)

また突発的に寂しくなったらなにかやります!
スナックますたに、アンタたちもふらっと遊びに来てちょうだい!💋💋💋

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■ ますたやとは:

関東在住の30代、3000円ワインの民(たみ)。ワインは週に約5本(休肝日2日)。夫婦で1本を分けあって飲みます。2021年、夫婦でJ.S.A.認定ワインエキスパート取得。これからもおいしいワイン、いっぱい飲むぞ~!

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