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僕と僕のお店のアップデートのことー朝ノートの習慣についてー

僕の経営しているコーヒーショップ「THE MIDFLOW coffee roast」が3年目に入る前に、お店の気になる場所をブラッシュアップしています。今日は、お店の全窓にロールカーテンを設置しました。

お店は東南の方向へ窓を大きく取って設計してもらいました。外から店内を見やすく、当店に興味を持ってくださったお客様の「どんな店なんだろう?」という警戒心を少しでも和らいでもらおうとお店の中が見えやすいように設計してもらったのです。パッと見にも、とても洗練された空間が出来上がったと僕自身とても気に入っています。さらに、内装デザイナーさんと色々と話し合って、電球などの細部にまで丁寧にこだわっているし、僕の相棒であるメイド・イン・ベトナムのOPP焙煎機も外から見えてかっこいいように「ゴールド」と「黒」でシックに仕上げてもらっています。僕のこだわりを思い切り詰め込んだお店を作り上げてもらうことができたと思っています

しかしながら、お店を開業して初めて分かる「気になる部分」があることも事実です。僕も初めての「起業、開業」である上に、スケルトン物件(居抜きではない、設置物の何もない空間だけの物件のこと)で0からの立ち上げだったのでそれは仕方のないことです。それに人の心も刻々と変化します。2年前にお店の開業を志した時と現在では、僕自身の目指していることは違います。急速に変化する社会の一部として存在するお店もそれに併せて少しずつ雰囲気やあり方も変わるし、僕自身も同様のことが言えます。ですから丁寧に自分のお店と自分の心を感じ取って、少しでも"違和感"を感じる部分は、改善としてブラッシュアップしていきたいと考えているんです。

そのために僕は毎朝一冊のノートを開いて、自分の心と向き合います。この「朝ノート」 の時間を、僕の生活の中で一番たいせつな時間と位置付けています。2010年くらいから続けているモーニング・ルーティンの一つです。もう15年くらい続けているんですね。我ながらびっくりです。

このノートを開くと同時に僕の心をも開いて、自分の欲求を書き出していくんです。「何がしたいんだろう?何が欲しいんだろう?どんな自分になっていきたいんだろう?」そんなテーマを軸に、気ままにいろんなことを書き出していきます。この「朝ノート」 にルールはありません。あるとすれば、"一日の始まり"に書くことと、"ワクワクときめくことだけ"を書くことくらいですかね。あとは自由です。to do リストではないので、have toのリストは書きません。あくまでwant toのリストです。

自分の心から湧き上がった「want to」にだけ忠実に書き出していくのです。

昔、お世話になった方に教わったことである「人生はやりたいことを考えている時間と、それをやっている時間だけで良いんだ」ということを基礎テーマに生きたいと思っています。けれど、言うは易く行うは難し。人生というのは、本当にいろんなことが起きるので、どうしたって目の前の「雑事」に目を取られてしまい、want toよりもhave toに意識が向きがちです。誰だってそうなのではないでしょうか。少なくとも僕はそうです。

お店を開業したばかりの頃、つまり2年前は"せっかく夢が叶ったのに"、毎日がまったく楽しくありませんでした。むしろ、とてもしんどかった。精神的なしんどさに加わって、身体的な不調も顕著になりました。僕の同級生には、僕のようにすでに独立開業している人が多いのだけれど、やはりみんな僕と同じように多かれ少なかれそんなふうに「不調」 に見舞われている人が少なくありません。すべてが自分次第というのは刺激的だけれど、その分プレッシャーがかかるわけですから、それも致し方ないことです。

でも、そんなふうに良くも悪くも自分と向き合える、向き合わざるを得ないことが功を奏して、僕は「本当は何がしたいんだろう?」「本気で目指したいと思うのはどこなんだ?」ということを、改めて考え始めることができるようになりました。15年くらい続く「朝ノート時間」への意識も変わりました。朝ノート時間は、やりたいことを書き出していく時間、つまりそのことばかりを考えている時間だから、楽しくて仕方ないはずです。でも、開業後の僕はそうではなくなっていました。

なぜか?

「やりたいこと」ではなく「やれそうなこと」 に意識が向いて、今の僕ならやれそうなことの中からやりたいことを探してそれを書き出していたのです。つまり「第二希望」「第三希望」に意識が向いて、「第一希望」なんて恐れ多くて無理だ、となってしまっていたんですね。そんなんで楽しいわけはありません。それに気がつけたのが、4月に香港を旅している間でした。

香港100万ドルの夜景

あの煌びやかで勢い国の街のど真ん中にいる時に「俺は何に遠慮してんだ?」とふと思ったのです。そう思った瞬間で色んな部分の意識変換ができていきました。

目に見えないプレッシャーは、僕自身が勝手に頭の中で作り出しているもの、つまりイメージでしかないということを腑に落ちて意識できた時、パッと一気に雲が開けて一筋の光が見えました。僕はすぐに香港のカフェに入り、ノートを開きました。ノートを前に「そこまでの自分」をリセットして、「ここからの自分」に想いを巡らせてみました。すると、スルスルと出てくる「want to」の数々。have toに意識を取られる暇もなく、自分のwant toにだけ意識を向けることができるようになりました。

大切なことは、今の自分ではなく未来の自分に意識を向けることだと改めて思いました。今の自分に意識を向けて今の自分をどうにかしようとガムシャラになるよりも、未来の自分に意識を向けて未来の自分に今の自分を引き上げてもらう方が人生は、一気に動いていく気がします。というか、今までの僕の経験上、それは間違いないと思います。日々の生活は、どんなふうに生きていきたいのか?という「ヴィジョンありき」なのだと思います。なれそうな自分、やれそうなことで構成されていく人生なんて楽しいはずはありません。楽しくないことに、人は動くことができるはずがないのです。

本気でやりたいことは、何なのか?それを本気で想い始めた時、停滞感のあった僕の人生は再び動き始めました。こういう停滞がなく、いつも順調に人生が進めばいいな、と思いますが、人生そこまで甘くないですね。でも、大切なことは「気づくこと」です。だから、人生においてつまづくことはあってもいいと思うし、悩んでもいいと思うんです。それがキッカケに人生が好転することもあるのですから。

僕自身は、いつも素敵な自分で、素敵な人生を歩んでいきたいと思います。だから、いつも自分を磨いていきたい。根底のヴィジョンはそこですね。
いろんなことをなかなか上手にはできない僕ではあるけれど、そこだけはブレずにいたいと思います。だからこそ、「朝ノート時間」は僕の人生において、なによりも大切なルーティンなのです。自分の想いに気がついてあげるために。

大切にしている言葉があります。

When you reach for the stars, you may not quite get one,
but you won't come up with a handful of mud either.
(星をつかもうとして手を伸ばしても、なかなかつかめないかもしれない。
でも星をつかもうとして、泥をつかまされることはない。)

レオ・バーネット社の創業者レオ・バーネット

このあり方を自分の中心に置いておけば、失敗が続いたとしても間違いなく成長を続けられると信じています。

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