日記 220207「飲食店の炎上動画はSNS×ホモソーシャルなのかも」

最近はニュースを見ていると広域強盗事件、スシローをはじめとする飲食店での非常識な行動、LGBTQ差別発言など、今年の本邦最初から崩壊へのギア上げすぎではと思っています。

あのスシローとかの炎上動画、見れば見るほど理解に苦しみ、まず食べ物を粗末にする事、しかもそれを自宅とかでなく飲食店でやる、それを撮影し、SNSなどに挙げる、どこを切ってもまったくその思考がわからなくて、これはもうわかろうとするからだめなんだなと思って流して見ている感じです。

そんな中でふと感じたのが、昔から悪ノリする事をたしなめたりすると「ノリが悪い」「つまらない」「真面目ぶっている」と指摘した側が空気が読めないと言われる事があったのを思い出しました。

非常識な行為をしているのを撮っているわけではなく、動画を撮られている側が「なにか面白い事をしなくてはいけない」しかもTikTokとかInstagramストーリーズみたいな短い時間で結果を残さないといけないような感じになり、その結果あのように手近なもの(食べ物や公共の物)にいたずらをするという手法に帰結するのではないか、と思ったわけです。

動画でスベるよりも、何もしないでノリが悪いと思われる方が嫌がるのかもしれません。その中に入っていると「この行為は犯罪ではないか」という冷静な目が失われてしまうのではと、SNS×ホモソーシャルによる恐ろしさを感じました。動画としてそれがはっきりと残ってしまうので、より面白く、より仲間にウケるものをと加速してしまうのかもしれません。

閉じた仲間内のノリ、そこに画像や動画をのせて保存や共有するという事、しかもそれを内輪だけで留めておけばまだしも外界に放ってしまうあたり、やはり感覚がずれてしまうのでしょう。

その炎上ネタをいじってSNSにUPしたり、過去のバイトテロやバカッターネタが再浮上するという、悪の再生産みたいな状態になっています。

最近話題になっている動画は若い人が多いのですが(TikTokなどは若い人が使っている事もあると思いますが)私の世代だとお店で食べ物を粗末にしたり不衛生な事をする動画撮影の炎上はあまり見かけません。それは私たちの世代が常識があるわけでは決してなく、動画撮影のハードルが若い人よりあるのかもしれません。

私の世代だと、それよりも差別発言とかそういう方がある気がします。動画みたいにインパクトがないからあまり拡散しないですが、セクハラやパワハラに対する認識が甘く、平気でそういう事をしている人はたくさんいると思います。

なんだか「今の若い子は本当に非常識」みたいな感じになっていますが、中高年も炎上するポイントが違うだけで、同じように危険性があるという事です。LGBTQの差別発言なんかも上の世代の人のLGBTQに対する嫌悪感が出た結果だと思います。

政界というこの国の様々な事を決めている場所がホモソーシャルそのものなので、これでは本邦が破滅に向かうのも当然だと思ったのですが、まだ差別発言などに対してしっかり声を上げる人が多くいる事が心の救いです。

先に書いた「内輪だけで留めておけばまだしも外界に放ってしまうあたり、やはり感覚がずれてしまうのでしょう」これはまさに先日の首相秘書官の「隣に住んでいたら嫌だ、見るのも嫌だ」みたいな事に繋がるわけです。

心の中で思うだけならわからないのに、わざわざ口から言葉として体の外に出しました。同じような考えの人たちだけで生きているから、それを差別だと思わずに言ってしまったのです。

同性婚で「社会が変わってしまう」は岸田首相のアドリブだったと報じられていますが、狭い世界であれこれ決めていると、人としての大切な事が欠落してしまうだなと思いました。

たまり水はやはり腐る。それは壺に入っているからでしょうか。

SNS動画で「こいつの一生終わった」みたいな感じになっていますが(当然罪は償うべきですが)、仲間うちで自分たちが得をする方に決めていき、人々の一生をめちゃくちゃにする政界も何とかしてほしいし、何とかしなくてはいけないと思った次第です。

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