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正しい選択を阻害するものとは 『選択の科学』


『選択の科学』とは

『選択の科学』読みました。

自分自身はいろんな「選択」の結果で作られています。というのも、進学、就職・転職、恋愛などの人生に大きな「選択」や、晩御飯に何を食べるか、服は何を買うか、本何を読むかといった日常の「選択」まで色々あり人生は「選択」の連続であります。その「選択」の結果、今の自分が在るともいえますが、今までの「選択」は自分の意志を反映していましたか?
そういわれてみると、自分の意志どおりの「選択」していないなぁと思うことありますよね。
というのがテーマの本です。

・人は「選択」の自由を求める

「選択」とは自分自身や自分の置かれた環境を、自分の力で変える能力のことと、この本では言います。
そもそも「選択」することができない人、例えば仕事で裁量権が与えられておらず、マニュアル通りに作業をしている人はストレスが高くなる傾向にあるそうです。
その他、いくつかの研究から人間は「選択」の自由を求める部分があるといいます。
(僕自身、自由を求める傾向が強いです。)

・所属している宗教、国家、体制により選択は異なる

これは多いにありそうです。
特にこの本では日本人とアメリカ人の違いを取り上げており、集団主義的な日本人と個人主義的なアメリカ人とは「選択」が異なってくるといいます。
日本人は集団主義なので「選択」に、伝統や同調圧力がかなり影響しているのは自身でもよくわかります。

会社文化、業界文化や家族とかも「選択」に影響していそうです。

・適度に個性的な「選択」を選びがち

これも多いにあります。僕自身個性的でありたいと常日頃から思っています。
「普通」と言われたらちょっとムッとしてしまいますが、逆に「かなり変だね」といわれるのは本当に嫌です。「少し個性的ですね」といわれたら嬉しいかも。 と思ってましたが僕だけじゃないということですね。 みんなそうだったみたいです。

・確認バイアス・フレーミング・関連性 によって「選択」を誤る



 セールスマンのトークテクニックで重要な局面で「選択」をミスリードされたこと皆あると思います。(『影響力の武器』が参考になります。)


また、アンケートとかでもそういったバイアスがかかって答えていることが結構あると思います。

・「選択」は創られる



ブランドがついていると良く見えますし、容姿がいい人は悪い人より仕事ができそうと思ってしまうということがあると思います。

・豊富な「選択肢」があると選べなくなる

多すぎる選択肢は逆に選択を邪魔するとのこと。
選択肢出しすぎて決められないこと本当よくありますね。

・最後に

このように「選択」をする際に、自分の意志で「選択」していないこと多そうです。なるべく流されず、自分の意志で人生の重要な「選択」をしていきたいですね。
この本は歴史・宗教・心理学・行動経済学など、とってもサンプルケースの幅が広く読み応えがありました。

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