Kiminori Masuko

(株)MASUKOの代表、増子水景の総合責任者。北里大学で水棲生物と分子生物学を学びま…

Kiminori Masuko

(株)MASUKOの代表、増子水景の総合責任者。北里大学で水棲生物と分子生物学を学びました。文才はありませんが水物関係でお役に立てる情報を発信していけたらと思っています。フォローしていただけると励みになります!

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  • AQAWEBlo.

    自筆のアクアリウム関連の記事をマガジンにまとめています。

  • 『アフリカンシクリッド』のMEMOまとめ

    アーリーやカエルレウスなどのアフリカンシクリッドのめもを

  • 『カラシン』のMEMOまとめ

    小型から大型カラシンまでメモをまとめています。

  • 『コイ(熱帯魚)』のMEMOまとめ

    熱帯魚のコイの仲間のメモをまとめました。

  • 『オトシン・プレコ』のMEMOまとめ

    オトシンやプレコの仲間のメモをまとめました

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1.熱帯魚の説明について熱帯魚の説明はいくつかのサイトや書籍を参考に書かせていただいています。また、販売者視点でも修正を加えています。 文脈の修正はAIの処理を加えています。 参考サイトは以下の通りです。 【参考】にしているWEBと書籍 ■WEB ・https://www.fishbase.se/search.php ・https://www.seriouslyfish.com/ ■書籍 THE AQUARIUM 3200 ATLAS (熱帯魚3200種大図鑑) マ

    • プラナリアの育て方

      切っても切っても死なない生物で有名なプラナリア。話だけ聞くと不死身に思えるが、意外と飼育難易度は高い。 ここでは天然のプラナリア3匹を10万匹まで増やした経験を元に、育成方法を書いていこうと思う。 プラナリアとは驚異の再生能力を持つプラナリア プラナリアとは、扁形動物門に属する自由生活の小型の平たい虫である。主に淡水に生息し、その驚異的な再生能力で広く知られている。例えば、プラナリアを半分に切ると、それぞれの部分が再生し、二匹のプラナリアになる。この再生能力は、科学者たち

      • アヌビアス・アフゼリーとコンゲンシスの違い(AQA WEBlo)

        アヌビアス界隈はちょくちょく学名変更や、調べていくうちに別種だったなんてことがよくある品種である。今回ピックアップするアフゼリーもあまりはっきりしていない品種の一つである。 ここで紹介する情報も、2024年前半に調べ始めて、大体まとまったところで書いている為、数年後には情報が変わっている可能性も大いにあるので、先にご了承いただきたい。 まず本種が出始めた当初の情報では、葉が細長く、付け根部分が赤い写真のような品種がアフゼリーとされていたようだ。 しかしながら、本種はアフ

        • アーリー

          MEMO・マラウィ湖原産のアフリカンシクリッドとして代表種であり、メタリックブルーの体色が美しい。 ・過去に「ハプロクロミス・フライエリィ」として販売されていた過去があり、現在でもシッパー側のリストではHAPLの略称で取り扱われている。検疫でも指摘が入らない為、「HAPL・フライエリィ」として輸入された名称のまま販売する店舗も多々ある。本来は「スキアエノクロミス・フライエリィ」が学説上は正しい。 ・つまり、アーリーは「ハプロクロミス・フライエリィ」「HAPL・フライエリィ」

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        記事

          テトラオーロ

          Memo ・小型のカラシンの中でもとりわけ小型であり、大きくなっても3㎝前後である。 ・アルゼンチン、ブラジル、パラグアイのパラグアイ川がタイプ産地とされている。 ・キティテトラ(H. heliacus)と外見はそっくりだが、タバジョス川がタイプ産地であること、オスのみヒレが伸びる点、体色が金色がかる点で本種との違いがある。 ・ベールフィン・テトラとも呼ばれており、国外の養殖場により呼び方がちがうようだが、同じ品種である。 ・テトラの中でも流通したのが新しく2009年頃から世

          テトラオーロ

          ブラインドケーブカラシン

          Memo ・目が退化してしまった、カラシンの仲間である。水族館や研究用、カラシン愛好家の趣味用として流通しており、一般的な観賞用としては人気はない。 ・退化した要因は、諸説あり、有力とされている内容では洞窟内で生活していたことにより目が必要なくなったとある。しかしながら、分布地域では河川に普通に生息している点を挙げられ、否定する学者も多い。 ・次に多い説は住み分け説がある。DNAの解析では、目が退化し始めたのは約10,000年の間であるとされている、水の濁りの多い環境では、目

          ブラインドケーブカラシン

          グリーンファイヤーテトラ

          Memo ・比較的流通量の多い、小型カラシンの仲間である。 ・カラシンの中では珍しいグリーン色と尾部の赤みの美しい品種である。 ・輸送等の色抜け後、回復に時間が要する為、尾部の赤色の発色が戻るまでに時間を要する。この為、ショップ等でも色抜けの個体が販売されていたり、通販で購入しても発色が悪いことは普通に起こりえる事であると認識した上で購入するべきである。 ・色抜けした個体は飼育環境に馴染むにつれて復活するが、復活までに時間を要する。他のカラシンと比較しても遅く、遅いときには1

          グリーンファイヤーテトラ

          ブルーテトラ

          Memo ・ペルー固有種のブルーテトラ(Knodus borki)とアマゾン盆地原産のコチュイ・ブルーテトラ(Boehlkea fredcochui)の2種が大まかに流通しているが、ブルーテトラの流通量の大半は後者のコチュイの方である。 ・コチュイはアマゾン川流域に広く分布している。 ・解説も混在するケースが多く、気性の荒い小型魚として紹介されているが、コチュイ方は比較的温和な方である。 ・図鑑等の古い記録が混在の要因であると考えられるが、定かではない。 ・日本ではコチュイも

          ブルーテトラ

          ゼブラフィッシュ

          Memo ・熱帯魚としても定番種と言えるほどの流通量があり、研究や実験のステージでは有名すぎる熱帯魚である。 ・ゲノムの解析も完了している本種はモデルフィッシュとして様々な書籍・論文にも登場し、医療や環境問題、食品など幅広い分野で活躍している。 ・直接には感じることはできないが、人間の暮らしに見えない側面から寄り添ってくれている魚類はゼブラフィッシュであるといっても過言ではない。 ・観賞魚としての視点では、丈夫で飼育は容易である。 ・混泳に関しては、性格は穏やかだが、泳ぎが早

          ゼブラフィッシュ

          プリステラ

          Note ・本種は流通量も多く人気も高い。定番種として扱われ、ショップやホームセンター等でもよく見かける。 ・プリステラは一属の唯一種であるが、商業ルートには半アルビノ種のゴールデンタイプやバルーンタイプなどの、人工的に交配された品種が販売されている。 ・性格は温和で混泳も容易である。 ・丈夫で飼育も容易である。 ・初心者向けの熱帯魚として、数多くの書籍やWEBサイトでも紹介されている。 更新日2024/01/28 執筆者 益子

          ファイヤーテトラ

          Memo ・小型カラシンの中でも、最大でも2.5㎝と小型な品種である。 ・ブリード、ワイルドともに流通するが、東南アジアで養殖された個体の流通量が圧倒的に多い。 ・性格は温和で混泳向きの品種である。 ・小型な本種は他の魚の稚魚を捕食することが無いため、特にアピストグラマやドワーフシクリッドとの相性が良いとされている。 ・飼い込むと赤みが増す。 ・水草を齧ってしまうような性質は無いので、水草水槽との相性も良い。 更新日 2024/01/28 執筆者 益子

          ファイヤーテトラ

          ホワイトフィンロージーテトラ

          基本的にはロージーテトラを参照 https://note.com/masukofish/n/n1c82b38e84b2 Memo ・1933年に本種の標本個体となるロージーテトラがガイアナで発見されている。 ロージーテトラのオスの特徴である白いヒレの部分を残すように、ドイツのブリーダーであるギュンネル氏が交配を進めて作出されたのが本種である。 本来オスにしか持たない特徴を、メスにも引き継がせる交配は困難を極めたと言われている。 そのことから1997年にシンガポールにて開催さ

          ホワイトフィンロージーテトラ

          ロージーテトラ

          Memo ・熱帯魚が観賞魚として流通し始めた頃から、親しまれている品種である。 ・流通量も多く定番種として様々なホームセンターや熱帯魚店も見ることが出来る。 ・Hyphessobrycon属には本種とよく似た品種が数多く存在するが、成熟したオスは背ビレ先端が全て黒くなる点で判別が可能である。 ・性格はおとなしく、混泳向きの品種である。 ・臆病な品種で、導入初期は水草や障害物に隠れて出てこなかったり、色が薄いことがある。 ・成長するにつれ赤色が増し美しくなる。 更新日2024

          ロージーテトラ

          レモンテトラ

          Memo ・成熟するにつれ黄色みが増す、小型カラシンの仲間。 ・性格は温和で他の魚種との混泳も容易である。 ・東南アジアの養殖個体が流通の大半を占めるが、ワイルド個体も度々販売されている。 ・雑食性で水草を齧ってしまうことがある。 ・飼育は丈夫で容易。 更新日 2024/01/26 執筆者 益子

          レモンテトラ

          サーペ

          MEMO ・サーペ、キャリスタス、ジュエルテトラなど様々な呼び名がある。 ・学名はHyphessobrycon equesである。WEBやショップ、書籍においてもHyphessobrycon callistus callistusと書かれている事が多々あるがこれは誤りである。私も非常に難解で明確するために調べた所。国外の情報も参考にしつつ、こちらの国内サイトがとても丁寧でわかりやすかったので紹介する。 ・小型カラシンの中では気性が荒く、混泳については注意が必要である。泳ぎの

          ブラックネオンテトラ

          Memo ・本種は発見後、観賞魚のルートに乗って以降、養殖技術が確立されたため比較的早い段階で定番種としてとりあつかわれるようになった。この為ワイルド個体の採集もなく、商業ルートでは養殖個体のみ流通している。 ・流通量も多く初心者向けの定番種として紹介されることも多い。 ・丈夫で人口飼料等でも問題なく育成ができるため飼育は容易。 ・体色も悪目立ちしない為、水草水槽との相性もよい。 ・性格も温和で混泳向きの品種である。 更新日 2024/01/25 執筆者 益子

          ブラックネオンテトラ