「プログラミングに必要な用語」を図解で解説した本を出版します
この度、翔泳社より『図解まるわかり プログラミングのしくみ』という本を出版します。
この本は、『図解まるわかり』シリーズの4冊目で、これまでに『ネットワークのしくみ』『セキュリティのしくみ』『サーバーのしくみ』が発売されています。
今回の本は『プログラムのしくみ』ではなく『プログラミングのしくみ』で、プログラミング全般に関する用語を図解した本です。
この記事では、この本で伝えたいことについて簡単に紹介します。
プログラミングに関する用語はプログラムに限らない
ソフトウェアの開発に関する本は数多く出版されています。特に多いのが言語に関する本です。C言語やJava、Pythonなど多くの利用者がいる言語は、それだけで書店に棚ができているほどです。
また、開発手法についての本も数多くあります。オブジェクト指向などの技術面やアジャイル開発なとの管理面など。さらに、データ構造やアルゴリズム、データベースの操作などもあります。
そんな中、はしめてプログラミングを学びたい人、プログラマとして働きたい人、プログラマとして働いているけれど自社のことしか知らない、とういう人は少なくありません。
このような人に「プログラミングに関することを幅広く知ってもらいたい」「今の知識をもっと広げてもらいたい」という思いがありました。
私はこれまでも、『エンジニアが生き残るためのテクノロジーの授業』や『基礎からのプログラミングリテラシー』という本を書いてきました。
これらにも共通するのは、「プログラミングは言語を知っていればいいのではない」ということです。開発手法や設計手法、働き方、データベースの扱い、セキュリティなど幅広い知識が要求されるものです。
こういったプログラミング全般に関連する用語を幅広く紹介しています。
知らない言葉は検索できない
用語を知るだけであればインターネットで検索すれば良いと感じる人もいるかもしれません。しかし、ここでポイントになるのは「知らない言葉は検索できない」ということです。
例えば、「オブジェクト指向」という言葉を聞いたことがあれば、詳しく知らなくても、その言葉で検索すればインターネット上には多くの資料が存在します。
ただ、この言葉を知らないと検索することすらできません。
そこで、プログラミングに関する用語がどんな場面で使われるのか、そしてその概要をまとめた本が必要だと思ったのです。そこでできたのがこの本です。
正直、この本を読んでも「プログラムを作れるように」はなりません。
登場するソースコードも少なく、一つの用語を見開きで解説している程度です。
それぞれの用語について1冊の本が書けるような言葉もたくさんあります。
この本は、「プログラミングするときにはこんな言葉を知っておくといいんだ」という用語集です。この本を読んで詳しく知りたい、と思った言葉をぜひ検索してみてください。
本書の対象読者
上記で紹介したように、図解が中心の本なので、上級者向けというよりは初心者向けの内容です。
ただし、プログラミングを仕事にしている人でも、パッケージソフトを開発している人とWebアプリの開発をしている人では求められるスキルが異なります。新しい技術が登場するため、ベテランの方でも新しい用語について知らない、という人は少なくありません。このようなことを考えると、上級者の方でも参考になると思います。
初心者向けではありますが、全くプログラミングを知らない、という場合は読むのは難しいと思います。このような場合はまずIT用語全般について学んだ後で、プログラミングの入門書を一冊読んでからこの本に取り組んでいただければと思います。
学校でプログラミングを勉強している学生さん、他の本でプログラミングを勉強してみたけど知識が偏っている、という人には向いていると思います。また、仕事としてプログラミングを始めたけれど、専門用語の会話についていけない、という方にはぜひ読んでいただきたいと思っています。
最後に
プログラミング以外にも、『図解まるわかり』シリーズが出版されています。ぜひ合わせてご利用ください。
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