ひんにょうがもたらす星空
実は、ひんにょうなんです。
ええ、⻌のほうでなく、あのひんにょうです。
あのスパンが短くなるやつ、
そう、ガマンができないのです。
まさか、なるとは思っていませんでした。
歳をとるとなるもんなんですね。
あっ、うちの犬の話です。
もうすぐ13歳になりますが、
だんだんと、夜におしっこに
行きたくなる機会が増えています。
ぼくが寝ている時間でも、
ガマンできなくなって起こされます。
クンクンと、寝てるのに、起こされて、
一緒に外にでて、おしっこに付き合います。面倒です。
冬になると肌寒いです。面倒です。
酔っ払いにからまれたこともあります。面倒です。
「めーん!」「どー!」「こてー!」剣道です。
でも、おしっこするまで
何をするでもなく、空を見て待っていると
星が思っていたより多いことを知りました。
冬の夜は、遠い星の光まで地球に届くようです。
「俺を見てくれー」と言うように、
キラキラ揺れて光る星もあって、
空って、おもしろいのです。
夜の空を見るのが、好きになりました。
そのおかげもあってか、偶然か、暇なのか、
今年に入ってから、流れ星を3回も見ました。
おしっこの最中ではないですけどね。
犬はわがままです。
寒い日でも、「散歩に行こうぜ」と張り切ります。
その散歩への欲求が、むりやりにでも
人間が外に出る機会つくります。
北斗晶さんも、それで元気になったと言っていました。
今日も、明日も、明後日も、いい日でありますように。
犬のワガママは、人間と相性がいいようです。
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