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「部屋☆結界」の作り方〜捨てられないものを捨てる〜

昨夜は、北海道で震度6弱の地震がありました。

震源地は、昨年9月に起きた胆振東部地震と同じ厚真町でした。
プレートの関係で、僕の住んでいる北区は震度5でした。

大きな被害はないようです。

何より前回のように停電にならなくてよかったです。
現在の北海道なら凍えてしまいますから。
短期間で同じ場所に地震が来るとは驚きでした。
北海道の結界が弱まっているのかも知れませんね。

それでは、気持ちを引き締めて、今日も「部屋☆結界」の作り方語っていきましょう。

これから卒業シーズンですし、転勤、入学、就職と、引越しも多くなりますので、もう少し「捨てる」について話してみたいと思います。

前回は、死にかけた観葉植物やプレゼントされたものなど、申し訳なくて捨てられない物についての捨て方を紹介しました。

今回は、思い入れが強すぎて捨てたくても捨てられない物について話します。

 部屋に結界を作り、境界線を引いてガラクタを追い出す作業をしたあとには、家の中には最終的には、「捨てたいと思っているのに、どうしても捨てられないもの」が残りますよね。なぜ捨てられないのか、考えていきましょう。

 ゴミ箱に捨ててあるゴミであれば、誰でもカンタンに捨てられます。なぜならあなたがゴミと認識しているものだからですね。

 でも、捨てたいのに捨てられないものはどんなものかというと、たとえ他人から見ればゴミにみえたとしても、あなたにとってはスペシャルなものです。特別な感情が入っているのです。

 私のセミナーでは、「捨てたくても捨てられないものを持ってきましょう」という企画をやることがあります。参加者のみなさんは、それぞれの思い入れのあるものを持ってきますが、一人だけ、灰色のボロ布のようなものを抱いている女性がいました。とても目立っていて気になったので「それはなんですか?」と聞いてみると、

「カツイチです」

「カツイチ?」

会場がどよめきます。

 話をよく聴いてみると、長年一緒に生活してきたクマのぬいぐるみで彼の名前がカツイチなんだそうです。

 きっとたくさんの時間いろんな体験をそのぬいぐるみと共有してきのでしょう。そんなボロボロになっているなら、新しい真っ白なくまのぬいぐるみに替えてもいいのにと誰もが思うでしょうが、それはカツイチではないんですね。

 彼女にとっては、ボロ布ではなく唯一無二の親友なんです。

「あなたはなぜそれを捨てたいのですか」と問うてみました。彼女は22歳、就職を期に家を出ることが決まっていて、もう自分も大人だから、カツイチとは一緒にいられない、サヨナラしなければならないんだと言うのです。これは大変な決意を持ってセミナーに参加してくださったんだと責任を感じました。

 33歳アパレル系の女性は冬のコートが捨てられないといいます。そのコートはお店でとても気に入ってついつい衝動買いしてしまいったのはいいけれども、友達に似合わないと言われて、それからほとんど袖を通していないものだったのだそうです。

 こういう経験は、意外と多くの方がしているのではないかと思います。「この服何年も置いてあって着ないなら捨てたらいいじゃない」と言われても「特別なときに着るの」と返答してしまう。本当は「その服は衝動買いしてしまって、失敗したものなんだ」と認めてしまえば、高い授業料だと思えて、次からは絶対同じ間違いをしないぞと決意できます。しかし、自分が失敗したんだと認めなければ、失敗したコレクションがクローゼットを埋めていくことになるんです。

 捨てたくても捨てられないものは、あなたの特別な思いが入っている分、捨てるのが難しいんです。なぜなら最終的には、過去の自分と闘わなければならないからです。新しく変わろうとしている今の自分と、過去の自分、それを買ったときの失敗したという思いや、そのモノと一緒に過ごしてきて特別な思いが入っているものと向き合わなければなりません。
捨てるときにはその過去の自分と、変わろうとしている今の自分と格闘しなければならないんです。

 僕は、「捨てる」はそう簡単なものではないと言ってます。しかし、しっかりと過去の自分と向き合い格闘して「捨てる」ところに、新しい自分、成長した自分が生まれるのです。

 新シーズンに入りますから、「過去の自分の強い思い入れが入っている捨てたくても捨てられない物」と向き合って、潔く捨てていきましょう。


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