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人前で話をするときに、緊張しない方法は?

これまで様々な場所で様々な人達の前で話をしてきました。

これまで、講演やセミナーなどで人前で話をする仕事を多くしてきました。

企業で話すことが多いですが、社長さんばかり集まるセミナーや、子供を持つお母さん達や、学生、高齢者、20代の女性、学校、宗教、韓国や中国、ハワイなど、様々な場所で様々な人前で話をしてきました。

それで、よくきかれるのは、人前で話をする時、緊張しないで話をするにはどうしたらいいか、ということなんです。

確かに緊張しすぎて、人前に立った途端、頭が真っ白になって何を話すかわからなくなったという話も聞きます。聴衆を飽きさせない話し方や、説得力のある話し方や、1時間、あるいは2時間話すときの内容の組み立て方など、いろいろテクニックはありますが、まずは、緊張克服が第1ステップかもしれませんね。

はじめは僕も人前で話すと緊張で足が震えていました。

そこで、自分自身も振り返ってみると、はじめのうちはものすごく緊張していたのを思い出しました。

一冊目の本を書いて、出版記念パーティーを開くことになって、食事会の前に、出版した本について1時間ほど話してほしいといわれ、その瞬間から緊張したのを思い出しました。

緊張で前の日もあまり眠れなくて、当日も緊張しまくって、何をどのように話したのかまったく記憶に残っていません。

それから、人前で話すことは苦手で、できれば避けたいと思っていました。
それでも講演の仕事の依頼が増えて、毎回、緊張しながら話していたように思います。
ところが、あることに気がついてから、緊張しなくなりました。

緊張しなくなった方法とは?

緊張しなくなった方法はといいますと、

人前で話す時、「自分の心配しか考えていないな」と気がついたのです。

失敗するんじゃないかとか、満足してもらえないじゃないかとか、話そうと思っていることが忘れてしまったらどうしようとか、とにかく自分の不安や心配ばかり考えていました。

それで、どのように改善したかというと、

会場まで足を運んで来てけれたひとりひとりに、感謝するようにしました。

あまりうまくない話を真剣に聞いてくれることに、ありがたいと感じて感謝をするようにしたんです。

いつもは、講演がはじまるギリギリまで、最初にこんな話をして次にあんな話をしてとシュミレーションばかりしていたんです。それをやっていると緊張してくるんですけど、それをやめて、僕の話を聞きに来てくれているお客さんが、朝、わざわざ身支度をして電車に乗ってやってくるところをイメージして、「それは、ありがたいなあ」という気持ちを高めて、講演に臨んだのです。挨拶をしたあとに、心を込めて、今日来てくださったことに感謝を伝えることにしました。

それで、ピタッと緊張は止まりました。

しかも、それから、うまく話せるようにもなりました。

緊張を克服した次の段階は「笑い」

次の段階は、挨拶をして本題に入る前の話をいかに面白くするかに力を入れるようにしました。

僕は「つかみ」と言ってます。

落語では、「枕」といわれていますね。
本題に入りやすくするための小話ですね。

ここで笑ってもらったりすると一気に空気が和らいで、話しやすくなるんですね。だから、いかに笑わせるか、いかに相手の緊張を解いてあげるか、ということを考えるようになってから、かなりゆとりが持てるようになりました。

そして、不動の境地へ

そして、次の段階なんですが、これから話す経験を通して「不動心」を得たところがあります。

それは、主催者側のミスで、40名入るセミナールームに3名しか人が集まらなかった時の話です。

前日、違う場所で、満員御礼の状態でセミナーをやっていたのに、次の日もそんなイメージをして会場に入ると、実は人が集まっていないのですと告げられました。

かなり動揺はしました。

いつもの講演のつもりで話しても反応がないですから、心が折れそうになったんですが、椅子に座って、ディスカッション風にして、悩み相談も丁寧にしたら大変喜ばれました。

その時、鋼の心を手に入れました。

人数を超えた瞬間でした。

これは、芸人さんが、滑りまくっても平気でいられる、「ハート強いなぁ」という境地です。

この不動の境地を手に入れると、どんな場所でも、どんな人の前でも緊張しないで話せるようになります。

何かの役に立てたら幸いです。


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