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25年ほど前に出会った時間論の決定版!  アーノルド・ベネットの「自分の時間」

アーノルド・ベネットの「自分の時間」を読んで、
時間とは自分の命だと気がついたのは、今から25ほど前のこと。

あの時から、時間を与えられていることに感謝するようになった。
パチンコ店に一日いた時に、なんと無駄なことに命を使ってしまったのかと思って、キッパリやめられたのも、この本のおかげかも知れない。

命を大切にするように時間を大切にするようになった。
朝の1時間を、自分を向上させるために使うことを決意して実行した。
通勤の行き帰りの電車の中で、古典文学や自己啓発を読むようになった。

自分をよりよく変えるには、大きく変える必要はなく、毎日1時間、心を磨くことに使う、というアドバイスは、実践のハードルが低く、長く続けることができた。そして、10年経った頃に、私自身ベストセラー本を出すことになった。

アーノルド・ベネット「自分の時間」は、優れた自己啓発書であると同時に、
文章が実に素晴らしい!
グイグイと引き込まれていく。

イギリスでは、当時、流行作家だったベネットの文章を操るテクニックが光っている。

まえがき、最初の一行は、このようにはじまっている。

「序文というものは巻頭におくことになっており、したがってこの序文もそうしてあるわけだが、できれば最後に読んでいただきたいと思う」

凄いつかみの一行だ!
ぜったい最初に読んでしまう!

最近また、リニューアル版がでてヒットしているけど、時代を超えた名著だと思う。

「自分の時間」アーノルド・ベネット著 渡部昇一訳・解説 三笠書房


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