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ひとり、動物園へ行く。
動物園といえば、かつて子どもたちを連れて行った場所。
「わぁキリンさん、首が長い」
「お猿さん、いっぱいいるよ」
「ヘビこわいね」
と、子どもたちは、動物を見ながら大興奮だった。
そんなことを思い出していたら、古き良き我が家の思い出が詰まった動物園に行きたくなった。
そこで、
「動物園行く?」
と大きくなってしまった子どもたちにふってみると、
「はあ?」
という感じなので、ひとりで行くことにした。
これがとても新鮮だった。
これなんだろう。
会話する人がいないからか、じっくりと動物向き合うことが出来る。
いろいろと気づきをもらえる。
これ自己啓発にいいかもしれない。
カバなんか、
「ひなたぼっこできるなら、いつでどこでもしあわせさ」
と言われた感じがして、最近ひなたぼっこをする心のゆとりを持てていなかったことを深く反省させられる。
キリンは、
「物事、高い視点から見てごらん」
とビジネスのアドバイスをもらった。
白ヒョウからは、
「プライドは最後まで持っていろ!」
と叱られた。
そして、園内をクルミをくわえて走り回るリスが、
「リスクを背負っても自由への道を選べ!」
と言って去っていった。
学びが深い、そんな孤独な大人の動物園でした。
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