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漏れる。『真澄の空』



あなたはおしっこを漏らしたことがありますか?
僕はあります、小学校5年生のときに。
これは僕が経験した一番の苦行です。
しかし僕が手にした一番の幸福でもあります。

僕の男根は、最初から異常でした。
最初は何が原因だったかわかりませんが、
とにかく異常だったんです。
だから七歳のときに手術しました。

僕の男根は七歳のときに皮が剥けました。
これはなかなか早い記録かもしれません。
男性ならわかるかもしれませんが、
皮を剥くって結構痛いんですよ。

しかし、その手術が終わった後も異常でした。
バイキンが入ってしまい、うんだりしました。
皮が剥けたままソーラン節踊ったこともあります。
それにしても、苦痛な時間でした。

そして小学校5年生の頃。異常が一段階アップします。
どういうわけか、尿道が狭まってしまいました。
これによって僕のおしっこは出づらくなり、
不意にお漏らしをするようになりました。

おしっこを出すと、ピンと張った糸状なんです。
そして力まないと満足に出すこともできません。
だから膀胱の中には常に尿が溜まった状態でした。
そのせいか、夜中は毎晩お漏らしをしていました。

両親はすぐに泌尿器科を探してくれました。
しかし、小児泌尿器科って日本にほとんどないんですよ。
そして、僕が行った先は栃木の自治医科大。
なんと車で三時間弱の場所にありました。

これは、ドラマで見るタイプの病院だ。
僕は病院を見て、ことの重大さを思い知りました。
お医者さんが僕の状態を見て言いました。
「これは、手術が必要ですね」

そして運よく手術できる日があったため、
僕は翌日から入院しました。翌日ですよ!
手術する前夜だったかその前か、夕飯がピザでした。
僕は四枚食べました。看護師さん、びっくり。

そして手術当日。怖かったですよ。ほんとに。
だけど麻酔を打たれたら終わり。一瞬で意識が飛びます。
気がついたら手術が終わっていました。無事成功しました。
僕の尿道には太い管が刺さっていました。

退院するくらいまでの一週間、僕は痛みと戦っていました。
管が刺さっているから動くだけで激痛、激痛。泣きました。
だけど母親がずっとそばにいてくれました。
時々、父や叔母もいてくれました。

休日には幼稚園生の妹と足を骨折した兄が見舞いに来てくれました。
だけど直接会えないので、ガラス越し。会話は電話。
これは悲しかったですね。目の前にいるのに触れられないんだから。
しかし同時に、「早く退院しよう」と思いました。家族にために。

退院する前の日。僕は管を抜いておしっこをしてみました。
すると、きちんと出るんです! しっかり出るんですよ。
おしっこをするって当たり前のことかもしれませんが、
このときの僕は感動して、また泣きました。めっちゃ嬉しかったです。

僕は退院してから普通の生活を送ることができるようになりました。
尿によるトラブルもなく、スッキリした状態で生きられる。
これは自分自身の忍耐力のおかげ、そして家族のおかげ、そして医者のおかげです。
僕が経験した苦行と、僕が手にした幸福です。いかがでしたか?

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